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はじめに
西日本きっての工学系大学として知られる大阪電気通信大学で新たにスタートした医療健康科学部。AIやIoTなど、先端技術の活用なくしてはその未来を語れない医療・スポーツの世界は、大阪電気通信大学の強みを大いに発揮できる分野だ。工学系大学ならではの情報教育を通じて、専門知識やスキルを修得できる3学科を紹介する。
超スマート社会・健康社会に貢献「医療科学科」
2021年4月に設置する「知能情報コース」は、生体情報とAI技術を扱いながら、人間を支援するシステム開発に従事する知能情報技術者を育成。超スマート社会・健康社会への貢献をめざす。「臨床工学コース」は、AI技術・ICTに強い臨床工学技士として、最前線の医療現場で活躍できる人材を育成する。「医療機器コース」は医学基礎、医用工学、AI技術を体系的に学び、メディカルエンジニアとして医療機器メーカーなどでの活躍が見込まれる。
各コースで工学系の専門スキルとともに、「人体の構造や機能」などの知識修得も不可欠。そのため医学と工学を1年次に基礎から学び始め、年次につれ専門領域に進むよう工夫されている。来年新設される「知能情報コース」の誕生もあり、医療×情報テクノロジーの学びはさらに強化される。
対象は競技者から高齢者まで 幅広く学ぶ「理学療法学科」
人の動作機能を回復させ、社会復帰を促すのが「理学療法士」の役割だ。活躍の場は、病院、保健・福祉施設からスポーツ現場まで多様。医学の基礎知識、人体の仕組み、理学療法の基礎となる骨や筋肉に関する知識を学んでいく。
教育へのICT導入にも積極的だ。関節の位置や体の動きを三次元的に測定できる「三次元動作解析装置」ほか高度な機器を運動解析実習室に設置。データの取得から解析までを一貫して体験し、「動作の専門家」である理学療法士としての幅を広げられる。
けがをしたスポーツ選手を競技に戻すのも理学療法士の仕事。そのため、スポーツ競技者に特化した「スポーツ障害とリハビリテーション」などの授業科目も充実。活躍の場はますます広がり、様々な角度から社会貢献できる職業として注目されている。
様々なICT機器から得られたデータを読み解く力を養う
科学の視点で学び 生涯、スポーツと関わる「健康スポーツ科学科」
先進ソフトを活用し、スポーツを「数値化」「見える化」する
「経験してきたスポーツを将来に生かしたい」と考えるなら、4コースから自分に合った学びを選び取れるだろう。フィットネスクラブでの指導をめざすなら「フィットネスコース」。中学・高校の保健体育教員をめざすなら「スポーツ教育コース」。アスリートの育成を希望するなら「スポーツコーチングコース」。誰もがスポーツを楽しむことを支えたいのなら、マネジメントやスポーツ用具の開発などを学ぶ「生涯スポーツコース」へ。それぞれ関連資格の取得をめざせる。
4コースに共通するのは「指導する立場の人を育成すること」。よって、科学的な根拠を示せる理論を段階的に修得する。選手のパフォーマンスレベルをはじめ、収集データに基づいたよりよい指導を行うため、様々な分析ソフトを用いるなどICT化も進む。
おわりに
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