【英語勉強計画】過去問を賢く活用して英語力を伸ばす方法

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はじめに

過去問の対策は、受験生の合否を分ける分岐点と言えます。なぜなら、過去問の対策を効果的に行うことで、学力をぐんと伸ばすことができるからです。特に、現役生のあなたは、12月以降の「受験直前期」と呼ばれる時期を有効に使うことで想像以上の成長を実現することができるでしょう。

だからこそ、全体の勉強計画の中で、「いつ過去問を解くべきか」「どのように過去問を解くべきか」を常に意識することが重要です。しっかりとした勉強計画を立てて、効率的な勉強をするためにも、過去問を解く時期と過去問の使い方・解き方を知りましょう。

年間の勉強計画の終着点を具体的にイメージすることで、逆算のもと、計画的な勉強が可能になります。あなたも、この記事を読んで勉強計画を見直してみましょう。

勉強計画の立て方

勉強計画は、大学受験を成功させるために非常に重要です。なぜなら、計画のない行き当たりばったりの勉強では、試験の日までに効果的に学力を伸ばし続けていくことが難しいからです。では、勉強計画はどのように立てれば良いのでしょうか?

私がおすすめする勉強計画の立て方のコツは、「過去問から逆算して勉強計画を立てる」というものです?
なぜ、過去問からなのかと言うと、過去問は大学受験勉強の最終地点であり、本番の試験に限りなく近い問題集だからです。どの年度の過去問を解いても、満点が取れれば、あなたが本番の試験で合格点を出すことは難しくないでしょう。逆に、志望大学の過去問で3割くらいしか得点できないようであれば、合格は厳しいと言わざるをえません。つまり、過去問の出来で合否がある程度測れるのです。

過去問の出来で合否がある程度わかるのですから、過去問で高い得点率をマークできれば合格も現実的になるということです。大学受験では、勉強法や使用する参考書を、目的や時期によって変えていく必要があります。ただ、なんとなく勉強していくのではなく、ゴール(過去問)を意識した勉強計画を立て、細かく修正しながら実施していきましょう!

あなたが綿密な勉強計画を立てることができるように、ここでは「過去問を解く時期」や「過去問の解き方」について解説していきます!

過去問を解く2つのタイミング

「過去問」という言葉を耳にしたとき、多くの受験生は無意識に、このように認識します。

過去問=試験直前期に取り組むもの

ハッキリ言いますが、これは間違いです。それも、とても大きな間違いです。
実は、過去問は2つのタイミングで解くものです。それは、「受験勉強をスタートする前」と「基礎学力が身に付いた後」の2つです。決して、「試験直前期」に取り組むものではないということを心に留めておきましょう。

過去問を解くタイミングその1:受験勉強をスタートする前

過去問を解くタイミングの1つ目は、「受験勉強をスタートする前」です。

このタイミングで過去問を解くのは、「敵を知る」ためです。あなたが志望する大学が、「どのくらいのレベル」の「どのような問題」を出すのかを知らないで受験勉強をスタートするのは、見えない敵と闘うようなものです。一度実際の過去問を解くことで、試験問題とその特徴に関する情報を得てスタートすることができ、目標を明確に意識した勉強ができます。

この時期に過去問を解く目的は、「合格点を取る」ことではなく情報収集、つまり「志望校の要求する学力の基準」と「問題の特徴」を知ることです。
戦略の一手目は「情報収集」から始まります。まずは、今後の学習計画を適切な方向に向かって作るために、敵を知りましょう。

以下のポイントに気を付けて難易度や問題傾向を把握しましょう。

・出題される英単語のレベル
・英文法問題の出題形式(文法問題として独立して問われるのか、あるいは長文問題の中で問われるのか)
・長文問題の長さ
・長文問題の設問形式(記述式かマーク式か)
・個別に対策が必要な問題形式の有無(英会話問題・英作文・リスニング問題はあるか)

これだけの視点を持って過去問を解いてみるだけで、今後どのように勉強していくべきかを考える上での参考情報を得ることができます。必ず実際に解いてみることで問題を肌で感じましょう。この段階では、できないのは当たり前なので、落ち込むことはありません。嫌になる必要もありません。冷静に、自分の現在地とゴールとの距離を測るためだけに過去問を解いてみましょう。一度本気で過去問を解いてみることで、自分の現在位置とゴールを明確に意識した勉強計画を立てることができるようになります。この時立てた勉強計画は、学力の伸び具合と時期によって細かく修正していきましょう。

1度目の過去問は勉強計画を立てるために解くということを覚えておきましょう!

過去問を解くタイミングその2:基礎学力が身に付いた後

過去問を解くタイミングの2つ目は、「基礎学力が身に付いた後」です。

「過去問は直前期に解くもの」と認識している受験生が多いですが、それは誤りです。
多くの受験生は志望校の過去問に取り組むのに十分なだけの基礎学力が身に付くのが「試験直前期」になりがちです(実際には、志望校に合格するだけの基礎学力が最後まで身に付いていないケースがほとんどです)。そのために、「過去問は直前期に解くもの」という誤った認識が拡がっているのです。

入試の何ヵ月前であっても、過去問に取り組むだけの基礎学力が身に付いているあなたは過去問に本格的に取り組み始めましょう。

*「過去問に取り組むだけの基礎学力」の目安ですが、模試でC判定以上が出ていれば取り組んでよい水準に達しています。もちろん、E判定でも過去問は解かなくてはいけませんが、早い段階でC判定が出ていれば勉強に過去問対策を取り入れてみても良いでしょう。学力が上がってくると、より「敵が見える」ようになるため、定期的に過去問をチェックしておくのがよいでしょう。

過去問を解く学力が身に付いたあなたは、もう合格が目前まで迫っています。長期的な勉強計画から、受験日までの細かい勉強計画の作成にシフトしましょう。過去問で高得点が出せるようになっても、受験本番まで余裕があるという人は、もう一度復習や演習を含めた勉強計画を立てると良いでしょう。

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過去問の勉強法:「落ちる」勉強と「受かる」勉強の違い

過去問は、「志望校の本番の問題」に最も近い問題集です。そのため、過去問の対策は合否を分ける大きなポイントになります。

「落ちる」過去問の使い方と、「受かる」過去問の使い方を知りましょう。

「落ちる」過去問の使い方:過去は振り返らない!「少年漫画の主人公」タイプ

落ちる過去問の使い方をしている方に多いのが、「少年漫画の主人公」タイプの受験生です。

このタイプの受験生の口癖は「〇〇大学の過去問で〇割とれた」です。一見、前向きで良いですね。結果も出ているようで「できる風」です。

しかし、このタイプの受験生は「落とした〇割」を振り返らない傾向にあります。
過去に囚われず、物事の良い面を見て未来に向かってダッシュ!少年漫画の主人公みたいに前向きで素敵です。しかし、残念ながら受験では「失敗するタイプ」なのです。

問題を解いて一喜一憂するだけで終わっては解いた意味が全くありません。模試や過去問を解いてみて、「良い結果」と「悪い結果」が出た場合に、より重要なのは「悪い結果」の方です。なぜなら、「悪い結果」の方にこそ、あなたの「弱点」が詰まっているからです。

あなたは、何のために過去問を解くのでしょうか。

「力試し」のためでしょうか?
直前期に「力試し」をして全く通用しなかったら、その後はどうしますか?

貴重な時間を投資して過去問に取り組むわけですから、しっかりと「身になる」勉強をする必要があります。
まずは、どのように過去問を使えば、「受かる」勉強ができるのかを知りましょう。

「受かる」過去問の使い方:骨の髄までしゃぶる「復習の鬼」タイプ

「受かる」過去問の使い方をしているのは、問題を骨の髄までしゃぶり尽くす「復習の鬼」タイプの受験生です。

なんだか粘着質に聞こえますね。ネガティブ風であまり素敵ではありません。しかし、受験でこのタイプは終盤で圧倒的に成長します。なぜなら、「丁寧な復習」が積み上がることで試験直前期まで加速度的に学力が上昇していくからです。このタイプは、過去問を解くうえで本当に重要な作業が分かっています。「解くこと」でも、「答え合わせの後の一喜一憂」でもなく、「完璧に復習すること」こそが重要であるとわかっているのです。

「復習の鬼」タイプの受験生は、問題を「分析」するのが得意な、賢いタイプです。このタイプの受験生は、過去問を解いたら「できなかった〇割」に着目して、解いた時間以上の時間を「自分が解けなかった原因の分析」と「問題の復習」に費やすのです。

もう一つ、復習の他にも過去問に取り組む際の重要な要素があります。
それは、過去問に取り組む際に、「正答に明確な根拠を持つ」ことです。

問題を解く際に、なんとなく選んで正解だった、という経験のある方は多いかと思います。しかし、「なんとなく」で安定して得点することはできません。旧帝大や早慶上智・MARCHといった難関大学の合格者は皆、「なんとなく」で解答するのではなく、「正答の根拠」をもって回答しています。つまり、本番で問題を「解ける」か「解けない」かは、「設問に対する根拠を持てるか持てないか」で決まるのです。

解いた問題の復習を行う際には、正答の「根拠」を明確にしましょう。根拠のない正答は「マグレ」です。自分が「できなかった問題」の全ての正答の根拠を探し出す復習を行うことで、「解答力」が劇的に向上します。特に、英語長文問題は本文中に解答の根拠が確実に存在します。根拠発見能力を育てて「受かる」得点力を身に付けましょう。

また、解いた過去問に出題された全ての英単語・英文法・英文構造・和訳は完璧に理解したうえで、頭に叩き込みましょう。「完璧」の基準は人それぞれですが、この基準が高い人ほど学習内容の定着率が高く、言い換えれば「伸びしろ」のある人ということになります。

「完璧な復習」を確実にする最終手段として、「音読」を取り入れましょう。
音読は、長文に含まれる英単語や英文法といった全ての要素を記憶し、読解速度を劇的に向上させる最高の勉強方法です。「復習」の「仕上げ」として、「音読」を学習に組み込むことで学力をぐんぐん伸ばすことができます。

過去問を解く際には、「ポジティブ主人公」から「復習の鬼」に変わりましょう!徹底的に復習することで本番の試験問題での得点率が向上するはずです。

この記事を書いた人
早稲田大学文化構想学部卒業。大学では英語教員免許(中高)を取得しました。英国ロンドンのUCL Institute of Educationに在学中です。

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