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はじめに
東京大学大学院生の大道芸人!? そんな異色の経歴を持つアスカさんにインタビュー。大道芸との出会い、そして大道芸が教えてくれたこと――自分のやりたいことに迷うすべての皆さんにとって必読のお話です!
今回の話し手
東京大学 大学院 法学政治学研究科2年生。横浜を中心に大道芸人として活動中。自らがパーソナリティを務める番組の企画で資格を100個取得。取得資格は、行政書士、通訳案内士、宅建、アロマテラピー検定、秘書検定、ダイビングライセンス、象使い、かっぱ捕獲許可証、など多岐にわたる。最難関の資格にチャレンジしたいという思いから現在は司法試験に挑戦している。
ふと見かけた大道芸の衝撃
1年の浪人生活を経て、横浜国立大学に入学しました。大学に入って自分が何をしたいのかを考えた時、まず「目立つことをやりたい」と思ったんです。そんな時、横浜のみなとみらいで見た大道芸にすごく衝撃を受けました。
一人の中年男性が路上で芸をやっていました。最初はお客さんも少ないのに、30分も経つと300人近くも集まってくるんです。有名人でもないのに、たくさんのお客さんを魅了していました。私は圧倒されてしまいました。その場で私はすぐにその男性に声をかけて、大道芸人が集まる練習場所を教えてもらい、そして大学の大道芸サークルにも入って活動を始めることに決めたんです。
ふとした大道芸との出会いに強烈なインパクトを受けたアスカさん。身近なところに、自分の心に大きく響くものが転がっているかもしれないんですね!
大道芸で得た、新たな視点
大学の大道芸サークルでは、地域のイベントに出演したり、老人ホームでパフォーマンスを披露したりしました。
観客として観ている立場から、演者として披露する立場へ視点を転換するだけで、物事の捉え方は大きく変わります。自分が主体となって行動することの大切さを、私は大道芸から学びました。
大学を卒業する前には就職活動もしたのですが、副業禁止の会社も多く、就職をしてしまうと大道芸を続けることが難しかったんです。その時すでに大道芸を仕事としてやっていける状態だったので、好きなことを仕事にできればと決意し、今に至ります。
価値観を広げてくれる旅
大道芸以外にも、留学や旅をすることには積極的に取り組んでいます。異文化に触れ、地球の大きさを実感できるんです。自分のなかの常識は、日本の狭い範囲のみで形成されたものであったことに気づくことができました。旅をして、自分の価値観を広げることは、何をするうえでもプラスになると私は確信しています。
大道芸は、世界共通の言語であり、人と人をつなぐきっかけになってくれるんです。
すべては地道な積み重ね
ジャグリングと受験勉強は似ているんです。
ジャグリングの世界では、華やかな技を習得するために地道な動作の練習を繰り返します。やればやるほど覚えやすくなるし、下地ができればできるほど他の技もやりやすくなります。
受験勉強も合格という一瞬の輝きのために、日々地道な努力を積み重ねていきますよね? コツコツと積み重ねることで、成績は上がっていきます。月並みな言葉かもしれませんが、毎日の小さな積み重ねだけが、自分を理想の世界へと連れて行ってくれるはずだと私は思っています。
アスカさんが自身の経験を通して実感した「何事もコツコツと積み重ねることが大事」という言葉には説得力がありますね。たとえ今はつらい時期だとしても、毎日の努力がきっといつか自信になるはずです。