物理の参考書・問題集紹介!レベル・難易度別で苦手な人も安心

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はじめに

物理の勉強法や問題集の使い方で悩んだことはありませんか?

物理の勉強法や参考書・問題集を紹介している記事では、何冊もの本が紹介されていて結局どれがいいのか分からないと感じている人も多いと思います。私自身も、書店に並ぶたくさんの本を前に、どれを選べばいいかとても悩みました。

そこで、この記事では偏差値や学年、時期別におすすめの参考書・問題集を1冊ずつ紹介していきます!
また、それらの参考書や問題集の具体的な活用方法についてもお話しします。

何冊も参考書・問題集を買っても受験までの短い時間で全てを解き切ることはできません。
1冊を何度も解くことが勉強の基本です。同じレベルの問題集を何冊も紹介されても分からなくなるだけです。

自信を持ってお勧めできる参考書や問題集なので、是非使ってみてください!

【まず初めに】物理とは?

各偏差値・時期別の問題集についてお話しする前に、「そもそも大学受験において物理とはどんな科目なのか」ということについてお話ししようと思います。
効率の良い勉強計画を立てるためには、どんな科目を受験するのか知ることが何より大切です。

暗記量が少ない

物理の特徴として、暗記しなければいけない量が少ないということがあります。
覚えなければいけないのは公式くらいで、後はその公式を使って答えを導くことが出来さえすれば良いのです。
言い換えると、現在物理の公式を全く覚えていないという人は、本腰を入れて公式を暗記すると一気に点数が伸びる可能性を秘めているということです。

物理における暗記量は化学や生物等他の理科科目と比べると明らかに少ないです。ましてや地歴科目と比べるとその差は圧倒的なものになります。
すると、それらの科目と同じ勉強法をしていてはいけない、ということがおのずとわかりますね。

計算力も必要ない

意外なことに大学受験の物理では複雑な計算は出てきません!「理系に来てしまったけど数字が苦手だよ」という人も安心してください。
文字での計算が基本になるので、2次方程式さえ解ければ計算力的には完璧です。
化学と違って文字に数字を当てはめて計算することはないんですね。

暗記量も少ない、計算力も必要ない、それなのに多くの人が物理を苦手になってしまう…
それでは物理の問題を解くのに大事な力は一体なんなのでしょうか?

大事なのは「物理現象をイメージする」力

物理の勉強において大切なのは「物理現象をイメージする力」です。
物理が苦手だと感じている人の多くは、授業に出て教科書を読み公式を習ったとしても実際に何が起きているのかイメージできていないのです。
暗記した公式を正しく使うためには、その公式で扱う物理現象がどんなものなのか頭のなかで思い描けていることが必要です。
そのため、物理の勉強をする時、特に初めての学習においてはうまく物理現象のイメージができるような勉強法を選ぶことが大切になってきます。
しかし、イメージイメージといっても具体的に何をすれば良いのかわからない人も多いと思います。
そんな方のために、この記事では物理が苦手な人に是非オススメできる、物理現象のイメージを掴むための参考書も紹介しているのでぜひ参考にしてください。

偏差値~40(高校1・2年生)

高校1・2年生の内容が理解できていない場合、偏差値が40付近になってしまいます。
また、高校1・2年生が高校3年生対象の模試を受けても偏差値40くらいになってしまうでしょう。
そんな時に、成績を偏差値60まで上げるための第一歩として私が基礎力向上のために使っていた参考書を紹介します。

おすすめ参考書

参考書名
橋元の物理をはじめからていねいに電磁気編(東進ブックス )

勉強法

『橋元の物理をはじめからていねいに』

この参考書は、物理を初歩の初歩から始める人向けです。
『橋元の物理をはじめからていねいに』で物理の「イメージ」を掴みましょう。
全範囲を扱っているわけではなく、『橋元の物理をはじめからていねいに』1冊で受験レベルまで物理の力を上げることはできません。
しかし物理で扱われる現象の理解や公式・定義などの基本事項など、物理ができるようになるために最も大切な力が身につきます。

基礎段階で物理を勉強するために必要なのは「現象をイメージ」できることです。

物理の問題を解くということは、
「問題文を読んで問題にされている状況・イメージを捉えて、図を描くことができ、使う公式を判断して計算する」こと
なのですが、『橋元の物理をはじめからていねいに』では「問題文を読んで問題にされている状況・イメージを捉える」部分の練習ができます。

【使う目的】
『橋元の物理をはじめからていねいに』を使う目的は、「物理現象のイメージ」を掴めるようになることです。

『橋元の物理をはじめからていねいに』では「物理現象のイメージ」を掴むことを目的としていますので、問題演習には向いていません。
解答解説を読んで、公式や物理用語を理解して、練習問題を解いてみてイメージを掴めるようになりましょう。

1周目では、「へ〜」と思いながら公式や物理用語を知り、イメージを持てるように練習問題を解いてみましょう。全部解いてやると思いながら解くのではなく、新しい事を知るという心持ちで読んでみてください。
2周目では公式や用語の確認のため、練習問題を解いてみてください。

意識すること

偏差値が40付近や高校1・2年生の復習をする1周目は、「理解し直そう、イメージを掴めるようになろう」ということを意識してください。「イメージ」がつかめない間は、物理は全く理解できません。
公式や物理用語、図に注意して解き進めましょう。
1周目が最も時間がかかることも頭に留めておくと楽になります。

2周目以降では、確実に「イメージ」を掴み、物理用語や公式に抜かりのないようにしていきましょう。

偏差値40~45(高校3年生1学期)

偏差値45付近や高校3年生の1学期は、まず偏差値50を目指して勉強しましょう。
ここからは更に理解して、イメージを掴むことが求められます。

おすすめ参考書

参考書名
物理のエッセンス 力学・波動(河合塾series)

2年次に先生から薦められ購入。 タイトルにもある通り人を選ぶ。 合わない人には徹底的に合わない。 正直に言うと、物理の全てが載っている訳ではない。ある程度の知識を前提としている部分もあり、かなりあっさりとした説明や解説もある。 その為、知識に穴が空く可能性もある。 自分の場合は、そういった部分には秘伝の物理等の他の参考書や教科書から抜粋して書き込む事で対策している。 厚さや内容等を総合的に判断するなら、とてつもなく優秀であり汎用性が抜群の一冊だと言える。

まず最初に言っておきますけど、有名な参考書なんだから賛否両論あるわけで、レビューばかり見ていても大した情報は得られないです。エッセンスなんてブックオフとかメルカリでタダ同然で売られているのでとりあえず買って自分で見てみましょう。 エッセンスはいわゆる「講義系参考書」ではありません。「独学に向いてない〜」系のレビューは前提から的外れです。エッセンスの最初に「教科書と一緒に使え」と書いてあるのにちゃんと見てるんですかね。「講義編がまとまっている」も嘘です。他の参考書の方がまとまっています。 エッセンスは「問題集」です。講義系参考書じゃないから講義編が薄っぺらいのは当然です。エッセンスをやる人はまず最初に教科書を読みましょう。どうせ教科書の内容も薄っぺらいので図録も見ましょう。どうしてもイメージしにくい部分はYouTubeで実験動画を探しましょう。講義動画なんかも上がっているので見たかったら見ても良いと思います。自分で実験するのもありです。「実験」なんて大層な言葉を使ってるけど、大体消しゴムを押したり投げたりぶん回してるだけで力学のほぼ全分野の実験になるんですよ。とにかく現実世界と物理を結びつけてください。余力のある人で「結局なんでこんな式が出てくるんだ」って疑問に思う人は微積分を使った本格的な物理に手を出してみましょう。駿台文庫の「新物理入門」がおすすめです。 とにかく「手」と「頭」の両方をフルに使うのが大切です。片方だけでは大したものは得られません。 そこまでやってイメージが掴めたらエッセンスの講義編をさっと読んで問題を解きましょう。ちゃんと「解いて」ください。問題集の解答を最初から読むようでは勉強ができるようになるはずがない。エッセンスは問題が少なめで解答も簡潔なのが良いです。「これくらい書けば分かるよね?」というラインです。解いて終わりではなく解けた問題も解けなかった問題も解答を読んで「再現できる」ようにして下さい。1周目は「考える練習」、2周目以後の再現は「より簡潔に考える練習」です。 こんな感じでちゃんと再現できるようになったら、もう簡単な問題は解かないで入試問題で練習するべきです。物理は、どこまで難しくなっても、 イメージする→イメージを厳密に表現するために持っている条件を数式化する→数式を解く→結果を考察してより厳密なイメージを作る→… の繰り返しです(入試問題だったら解いて終わり)。エッセンスで一つ一つの手法は一通り触れたわけなのであとは演習あるのみです。 程度の高めな問題で練習をしないでひたすら基礎問題を解き続けるのは無駄です。素振りしかしていないのに試合でホームランを打てる野球選手はいません。程度の高い問題を自分で考えて初めて、手法が自分に最適化され、本当の意味で身に付きます。 エッセンスを酷評するレビューも見かけますが、それも的外れだと思います。そのようなレビューは大体「微積分を使った本質的な内容じゃないのにエッセンスを騙るな」みたいな趣旨ですが、そもそもエッセンスというのは「入試物理を解く上でのポイント」的な意味合いでしょうし(本質とは言ってない)、また微積分を使うことで物理が「分かる」ということでもないと思います。僕も微積分を使った物理を一通り(新物理入門や苑田先生などで)学びましたが、微積分を学ぶ意義は「少しレベルの高い数学を扱うことでより厳密なイメージが得られる」ということであって、微積分の技術そのものはオマケです。数学的な技術なんてやれば誰でもできます。微分方程式が解けることが偉いわけではありません。そこから「より厳密で鮮明なイメージ」を得られるかが重要です。 極論を言えば、正しいイメージが作れれば公式物理でも問題ないわけです。数学的な技術に囚われる限り数式いじりからは脱却できず、いつまでも物理は分かるようになりません。そのような人こそ、エッセンスで基本的な問題で物理的なイメージを掴むことが大切だと思います。エッセンスは他の同系統の参考書と違い、そんなに「解法」チックな側面がないです。確かに受験に寄りすぎて実際の定義とは違う都合の良いワザはいくつかある(単振動や遠心力)けど、他の参考書と違いわりと素朴な内容になっているので、そういう思考訓練にはうってつけです。 そうやって練習を重ねていけば、いつかはエッセンスの内容が簡単すぎると思うようになると思います。その頃には入試の物理くらいはちゃんとイメージできるようになっていると思います。物理はそういう科目です。

物理のつまみ食い 頭の中に穴だらけの物理ができる 「折戸の独習物理」をやりましょう

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参考書名
物理のエッセンス 熱・電磁気・原子(河合塾series)

薄くて使いやすいのでポケットティシュの代わりに使用してします

レビューみたら案の定批判多くて笑った 問題演習にはなるから解答だけ捨てて使ったらいいと思う

ここにバニラを加えると上品な仕上がりになります

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『物理のエッセンス』

『物理のエッセンス』も、問題集というよりは参考書として使っていきましょう。
「問題文で与えられた現象の状況を理解し、図を描き、どの公式を使うのか判断する」トレーニングができます。

いきなり始めると少し難しいと感じるかもしれないので、教科書や『橋元の物理をはじめからていねいに』を読んで公式や物理用語を知識として蓄えた上で読み始めると、かなり物理現象を理解できて、イメージも掴めるようになります。

『物理のエッセンス』に載っている問題を全部理解した上で解くことができれば、センターレベルの問題は理解できるようになります。
問題が単問形式なため、GMARCHレベルの記述式入試問題を解くまでには至りませんが、非常に効率よく公式を学習できるため、非常におすすめの参考書です。

公式を理解するとは、
「どのような数値を使い、どのような場面で用いる公式なのかを判断できる」
ということです。

物理の問題を理解するとは、
「問題文から図を描くことができ、知っている公式から用いるべき公式を確固たる根拠を持って選び、計算して答えを算出することができる」
ということです。
「解答で使う公式を選ぶ理由が説明できること」とも言い換えられます。

【使う目的】
『物理のエッセンス』では、上記の意味での公式・問題を理解できるようになるためのトレーニングができます。

勉強法

ここでもまだ、1周目で全部解いてやろうとは思わずに、解答解説をしっかりと読み、Exを解いてみましょう。
イメージすること、解答に使われている公式が選ばれた理由を納得することを念頭に置いて進めてください。
2周目以降では、どんどん解いて分からない部分は解答を読んで納得してください。

参考書の役割が強い『物理のエッセンス』の効果を上げるには、次に紹介する『良問の風』とセットで学習しましょう。
『物理のエッセンス』の単元を熟読するごとに、『良問の風』で問題演習すると速く身につきます。

意識すること

『物理のエッセンス』では、
状況をイメージできるようにこと
図を描けるようになること
公式を根拠付きで選べるようになること

の3つを意識して勉強してください。
物理では理解が最も大切です。
この記事を書いた人
慶應義塾大学 理工学部に通っています。1人旅が趣味で、得意科目は数学と英語です!

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