はじめに
英語の勉強はほかの科目と違い、中学から本格的にスタートします。小学生時代に英会話らしき授業はあり、そこで身に付いた能力はほとんどありませんが、得られた収穫は一つありました。
それは「英語の発音は難しくて、勉強したくない」というイメージです。こういうネガティブイメージで私の英語学習が始まったということを念頭に置いてください。


中学時代の英語勉強法
中学時代に私がどんな英語の勉強をしていたかというとたった一つです。ズバリ、「学校の授業の予習復習」です。英語は初修の科目であり、そもそも私は「英語って難しい」という負の印象を持っていたので、学校の授業をしっかり聞いてコツコツやろうと決めていました。
英語の予習
まず英語の予習でしたことは以下の四つです。
1.教科書の本文を読む。
2.本文付属の問題を解く。
3.教科書の初出の単語を調べる。
4.本文を和訳する。
1.は欠かさずに絶対にやっていました。英語は読まなければ力がつかないと思っていたからです。英語を読んでいくときに心掛けていたのは、知らない英単語にチェックを付けるということと構造解釈、つまりどんな形の構文をしているかをチェックすることの二つです。
次に 2.英語の教科書の本文の後ろについている簡単な問題を解く。これをやることで英語の長文読解の基礎が出来上がったのだと思います。つまり文章を読んで問題を解くという形に慣れていく作業をここでできたのではないかと思います。
最後に 3.これが一番時間のかかる作業でしたが、これをしっかりやることで英単語の力もある程度中学時代に付けることができたのです。
1.でチェックした単語を出てきた順番に英単語ノートに写していきます。
次に辞書でこの英単語を調べます。そして辞書の情報をノートに書き写します。
写すのは「発音」「品詞」「意味」です。これらを写したら予習はほぼ終わりです。
1, 2, 3 が終わったら予習で得た知識をフル活用して「4.本文を和訳する」をします。
この作業は本文が短いときはあっさり終わるので、できるだけやるようにしていました。
自分で和訳をするという作業をすることで英語長文読解の基礎となる力をつけることができたかなと思います。
英語の復習
予習が終わったら「英語の授業を受けて終わり」ではなく、復習にも力を入れました。
人間の脳のメモリーは瞬間的によく記憶しますが、長持ちしません。
授業中に分かったつもりになったことは、時間がたつと忘れてしまうのです。
それを定着させるためには必ず復習が必要です。
私が復習でしたことは三つです。
1.本文+和訳を読む。
2.単語ノートを読み返す。
3.授業で習った英文法を参考書+問題集で勉強する。
1.2.は特に説明しませんが、3.は私の英文法勉強の土台となっているものです。
授業で英文法が出てきたら、それに対応した参考書、私の場合はForestのその章を読む、ということです。
総合英語Forest 6th edition

めちゃめちゃわかりやすいです! 長文とか読んだ時にあ!これだ!ってなります。 あと、ネクステージを始める前段階としてやってます~
英会話が出来るまでいきたい
この本を完璧にしても実践には別メニューが必要。(スポーツ理論の本をマスターしても、そのスポーツが出来るようにはならないが、知識として知っているか知らないかは推して知るべし。の如し)
その後、その章のまとめノートを自分で作ります。
参考書は確かに必要なポイントをかなり纏めてくれていますが、自分に入らないなと感じる情報も存在しますので、自分に必要な情報だけを抜き出して自分だけの文法参考ノートを作りました。時間がかかりそうだと感じるかもしれませんが、章ごとにコツコツやれば以外と苦にならずにできました。
ノートづくりが終われば、Forest付属の問題集を解きます。章ごとに問題が用意されているので使いやすかったです。
中学三年間で私のやった勉強は予習の三項目と復習の三項目がほとんどの部分を占めます。
リスニングと長文読解と英作文はほとんど学校の定期テストの問題で解いただけで特に対策的な勉強はしていませんでした。
私は中一から英検を受け始めて、中二で準二級に合格して、英検に飽きてしまうのですが、英検の勉強としてやったのは過去問を解くことだけでした。それぐらいの力は上記の勉強で付いたと目安にしてもらえるかと思います。
春休みには単語ノートの復習を毎年必ずしていました。中学三年間で10冊近くになっていたかなと思います。単語は定期的に復習をすることが大事だと考えていたので、この作業で頭の中により強く英単語を定着させることができたかなと思います。
高校時代の英語勉強法
高校になってからの上記の勉強法にプラスして始めた英語の勉強法を紹介していきます。
高1では大きな変化はありませんが、教科書の英文が年ごとに長くなり、出てくる英単語・英文法がより難解になるので、予習作業の面倒さが増しました。そのために本文を読む作業における構文解釈はキーセンテンスであろうと推測した部分のみの行うようにしました。そして和訳の作業も自分が難しそうだなと感じた部分だけを訳すのみになりました。


高校二年の英語勉強法
英単語・英熟語の参考書
ここでやっと市販の単語集を使い始めました。
使っていたのは、「速読英単語」「ドラゴンイングリッシュ」です。
それぞれの使い方を紹介しましょう。
速読英単語 入門編 改訂版
速読英単語 (1) 必修編 改訂第5版

最初にちょっとした英文が載ってるけど、単語がわからないとそこでギブしちゃうかも。先に後に載ってる単語見てからやった方が頭に入りやすいかもしれんぞ。
四年間浪人してますが、個人的に好きな本でつね…。自分、あんまり単語帳好きじゃなくて、長文とか読みながら単語覚えて行くタイプなんで良さみ深かったです… 真面目な感想ですみません、許してください、なんでもしますから(なんでもするとは言ってない)
個人差あると思いますが、単語の勉強しよう!と思ってこの単語帳を使うのはあまりオススメできないです。 しかし類義語が豊富だったり対義語がすぐ載っていたり便利な点はあります。 題名通り速読目的なら十分使う価値があるとおもいます。
章ごとに最初のページにそこそこの長さの文章があり、次のページにその和訳があり、その次から英単語の解説が始まるという構成なので、私は文章を読む練習という用途でも使っていました。
どのようにこれを勉強していたかというと、「ひたすら読んで、出てきた英単語を書く」 です。
これはドラゴンイングリッシュも同様です。英単語を暗記するとなると、みんな工夫をしようとしがちですが、書いて覚えるという原始的な方法を私は最後までやり通しました。
ドラゴンイングリッシュ

無駄に鉄壁に手を出すより こっちを完璧にした方が 英語力は伸びると思います😊 ターゲットほんとむりって人におすすめ 夏休みとかに毎日一章ずつ 15分だけCD聞きながら 単語見るだけで結構覚えられます
ずっごくわかりやすく、単語の解説がはいってます! ただ、単語が高1にはきついかもしれません…
語数は少ないけど、ここまで、一つの単語について、詳しく書いてる単語帳はない。 著者は竹岡先生‼ 買うべき‼
この英単語帳は語源や接頭語、接尾語の意味が詳しく載っていました。
私は英単語の意味を覚えるのが苦手だったので、これらを覚えて英単語の意味のイメージをつかむということをしていました。
受験問題では英単語テストのように英単語が単体で出てくるということはほとんどなく、文章の中で出てきた英単語がどんな意味でつかわれているんだろうということが分れば対処できる場合がほとんどです。なので英単語の大体のイメージが分っていれば何とかなると私は考えてこの英単語帳を使っていました。
英熟語ターゲット1000 3訂版―大学入試出る順 (大学JUKEN新書)

また英熟語の勉強のために「英熟語ターゲット1000」という参考書を勉強していました。
これは学校の定期試験のテスト範囲に100~150コ程度指定されていたので、それらをひたすら書いて意味を暗唱してということをやりました。
これらは章ごと、範囲ごとに勉強して、三か月に一回程度で今までやった内容全部総復習するということをやっていました。
英文法の勉強法
英文法の力を付けるために私がやっていたのは、勉強したら問題を解くということです。
それ以外は何もしていないといっても過言ではありません。
【データ分析】 大学入試 アップグレード UPGRADE英文法・語法問題 改訂版

これ一冊しかやってなくて十分な点数取れたんだからこれ一冊で間違いないでしょう 4択の問題のうち、正しい解答を確実に選べるようにすると良いでしょう。何度もやってるとつい答えを覚えがちですから、「これが正答であるのはなぜか」あるいは「他の解答がどこが間違っているのか」これを意識しながらやれば完璧になるでしょう。 私はこれを意識してセンターまでに3周しました(2年生のうちに1周、引退後2周目、センター直前3周目) あと、発音アクセントもセンター直前にみておくと良いと思います。今年はみたところが出てハッピーでした
ネクストと比べ、問題数は減るものの、本書に記載されている覚え方がとにかく覚えやすい。データ重視で頻出問題をピックアップしてある為、効率よく勉強を進め、知識をつけやすい構成となっていると思う。
ネクストと比べ、問題数は減るものの、本書に記載されている覚え方がとにかく覚えやすい。データ重視で頻出問題をピックアップしてある為、効率よく勉強を進め、知識をつけやすい構成となっていると思う。
高2からは「アップグレード」という英文法問題集が配られたのでそれを解いていました。
どんなやり方をしていたかというとまず章ごとに解きます。一章解き終わったら答え合わせします。これから先が大事で、間違えた問題を抜き出して、ノートにまとめます。これで一周します。
次に二周目はこのノートにまとめた問題だけを解きます。二周目で間違えた問題をチェックして、またノートにまとめます。
三周目ではこの新しいノートの問題だけ解きます。三周すればほとんどすべて解けるようになっていました。
高校三年の英語勉強法
長文読解の勉強法
英語長文問題精講 新装版

英語長文問題精講の入門、基礎、標準とある中の一番上のもの。難関大の長文は挿入句が多く、多少読みにくいのだが、この参考書はそれに慣れることができる。 和訳はもちろん、難解な構文については詳しく解説しているし、それに付随して類題があるのがとても良いと思う。 単語はそこそこ難しいので速単上級編やそれに類するレベルの単語力、文法やある程度の熟語の知識を有する者にこれを勧める。 それに満たない場合、センターで8割以上取れるなら基礎編を買うと良い。基礎といえど概ね基礎の範囲を超越している。 標準をマスターすれば東大京大レベルまではおそらく昇華できる。
模試で長文がいまいち振るわなくなったときにこの参考書を買いました。一章大体60〜80分くらいかけ、わからない単語は辞書で調べ、終わった後は音読をすることにしてました。全部で60章あります。 3ヶ月ほど続け、結果偏差値が進研ですが76.7という自己ベストが出ました。 この参考書の素晴らしいところは、全て大学の問題とセンターで構成されているところです。その中には早慶や旧帝大などの有名大学も多数含まれています。加えて、1つの文が300字〜600字程度の問題なので挫折せずに継続できるところも魅力です。 もちろん、文法事項に無知のまま精講に取り組んだら死にます。英頻やネクステをきっちり一周やったあとこの参考書に取り組むことをお勧めします。 どの長文教材を買うか迷っている人は是非この本を手に取ってみてください。
解説はほぼないです。正直。 だから何度も繰り返し読んでなぜ間違えたのかを模索する必要があります。しかし、それも読解力をあげる手段の1つだとこの問題集を通して知りました。 訳出、読解、文法問題、語彙、発音(少しですが)を全て網羅しています。 1周目はかなり難しくて諦めそうになますが、毎日めげずにやってると必ず実力はつきます。 2周目から英文の読みやすさがかなり変わってくるからです。 私自身英語はまだまだですが、この問題集と一緒に残りの受験生活を頑張っていこうと思います✨
英語長文読解の個別対策としてやった問題集は一つだけです。「英語長文問題精読」というやつですが、これは一か月に5問というペースでやっていました。長期休みに多目にやりつつ、十二月までに終わらせたという感じです。
一文読むのに一時間以内ということも気を付けました。英文を読むのに精読と速読の力はどちらも必要ですが、精読の力は教科書の予習によってつけることができたので、これ問題集はタイトルに反して速読を心掛けて解きました。
英作文の勉強法
対策は学校の授業に任せきりでした。学校で作られるオリジナル問題集を解くのがもっぱらでした。
でも英作文は添削をしてもらうということは絶対に心掛けていました。
添削してもらったものを保存して、解き直しをするときに指摘された問題点を改善できているかどうかで英作文能力の上昇の目安としていました。
センター英語対策
CD2枚付 決定版 センター試験 英語[発音・アクセント・文強勢・リスニング]の点数が面白いほどとれる本
センター試験過去問研究 英語 (2013年版 センター赤本シリーズ)
発音アクセントは苦手だったので、「センター試験 英語[発音・アクセント・文強勢・リスニング]の点数が面白いほどとれる本」という参考書を読んで勉強しましたが、それ以外は過去問をひたすら解きました。
直前期の英語勉強法
東京大学(理科-前期日程) (2013年版 大学入試シリーズ)
東大の過去問を少し解いていました。
駿台のレギュラーの授業でたまに部分的に東大の過去問を解いていたので、ある年度の問題を纏めてやるのはこの時期が初めてでした。
一回目は時間制限を気にせずに全部に目を通すことを心掛けて、二回目は時間制限つきで解きました。
一回目で大体自分がどの大問にどれくらいの時間がかかるのかということを把握して、二回目はそれに基づいた時間配分で解いてみるということをしていました。
最後に
ここまで東大理一に合格した私の英語勉強法をご紹介してきました。
何度も繰り返し言っていますが、反復するということが英語の力をつける唯一の方法だと私は考えています。
英語はほかの科目と違い、勉強に目に見える終わりはありません。
そんな中で繰り返し、繰り返し暗記を行い、問題を解くということでコツコツ力を付けることが重要です!
この記事がみなさんのお役に立てば嬉しいです。

