はじめに
受験においてどの科目を選択するかは割と早い時期に迫られる決断です。しかし、この決断は受験結果に大きく影響を与えます。失敗にしないためにも情報を集めましょう。そして、この記事では高校の選択科目の選び方で失敗しないための判断基準を紹介します。
あくまで判断基準の一例なので絶対ではありませんが、選択科目で迷っている文系の方はぜひ一読してみてください。
自分がその科目を好きかどうか
これが何よりも重要でしょう。
勉強は継続して成るものです。
好きな科目なら、継続して勉強することが苦にならないだけでなく、勉強の休憩代わりにもなります。いいことづくめです。
好きな科目を選ぶのがベストですが、もっと大切なのは嫌いな科目を選ばないようにすることです。
英語や数学などが苦手or嫌いでもやらなければなりません。文系数学の勉強法は以下で紹介しています。
しかし、選択できる以上、選択科目では嫌いな科目はできるだけ減らしましょう。
数学が苦手な文系が偏差値60を取って国公立に合格するための勉強法 2017/02/10
その科目は第一志望の受験校で有利に働くのかどうか
これは国公立大学の二次試験で特に重要です。
まずは合格者の選択科目の比率を受験雑誌や先生に聞くなどして調べましょう。それでいわゆる”合格しやすい科目”が分かるでしょう。
東京大学のような科目の組み合わせが重要になってくる受験校では、その科目単体ではなく、コストと科目同士の互換性も考慮するといいでしょう。
各選択科目の一般的な特性を知る
「この科目は暗記が多い」や「高得点は取りやすいけど満点は難しい」といったものです。
一部ですが、自分が使った科目に関する特性を後述しますので参考にしてください。
世界史
二次試験とセンター試験で使いました。
一般的には暗記量が多いと言われています。しかし、経験からすると暗記量が多いというより、とっかかりが覚えづらいのだと思います。
というのも、日本史と違って、国単位での軸が非常に多いためです。
さらに、歴史が進むにつれてそれらの軸が交差していくのでごちゃごちゃになってきます。
また、似た名前、というか同じ名前が頻出します。
似た名前では、「○○何世」というのが多くあります。
ヘンリ・ルイシリーズ、イブンシリーズ、フリードリヒシリーズ、李○○も何度も出てきます。
例を挙げればキリがありません。
人名だけではなく、事象などでも同じ名称があるので、時代背景から区別するしかありません。
パリ条約などが複数ありますが、特に重要で詳しく解説が入ることがおおいので、慣れればそこまで判別は難しくないでしょう。
しかし、二次試験では知識より歴史がどうしてそうなったのかを説明することを求められます。
論理力を問われそうですが、この論述問題も頻出問題が多数あるので、こちらも暗記と言えるでしょう。
政治経済
現役時にセンター試験で使用しました。
倫理と比べると暗記というよりは特に経済分野で理解力が求められます。
しかし逆に言えば理解すればもう暗記は必要ないので、理解さえできれば有利となります。
また、政治分野も常識で考えれば分かる問題が多いです。
以上より、暗記が苦手な人は倫理より政経をオススメします。
これは余談ですが、政経で学んだことはこれから一人で生きていく際に必要なものばかりです。
個人的には必修にしてもいいと思うくらい大学以降役に立つ科目です。そういった意味でもオススメです。
倫理・政治経済
浪人時にセンター試験で使いました。
政経分野は現役時に学んだので復習にとどめたので、倫理分野について述べようと思います。
倫理はほとんど暗記です。というのも哲学者の考え方を学んでいくのですが、現在に近づいていくにつれて特殊な考え方を学んでいきます。政経のように常識で考える、ということをしないので暗記するしかないのです。
一方で、面白い考え方をする人達がたくさんでてきます。人によってはこの点は面白さに変わるでしょう。
生物
現役・浪人ともにセンター試験で使いました。
理系科目とは思えないほど暗記事項が多いです。知識の暗記だけでセンターもかなりの得点が望めます。論理的に考えなければ問題も確かに少なくないのですが、必要な知識があれば簡単に得点できるものが多いです。
他の特性として、一度学びきってしまえば安定して高得点をとれることがあげられます。奇問が少なく既存の知識の応用で対応できる問題がほとんどだからです。
最後に
ここまで文系の受験科目の選び方を紹介しました。
選択科目の選び方に絶対はいので、ぜひあなたの受験に有利になるか様々な角度から検討してみてほしいと思います。
この記事があなたの受験勉強の役に立てば嬉しいです。