はじめに
現代文は受験期に入るまでの読書量や教養がモノを言う世界で、受験期に入ってから時間をかけて伸ばそうとするのもなかなか難しいです。
一方で、古文、漢文は一定レベルまでは勉強量と得点が比例する傾向にあるので、古文と漢文でしっかり対策して、現代文はセンターと2次の過去問演習のみにします。
国語は全教科の中で最も差がつきづらい科目ですから、特別得意である人以外は得点源にはなりません。
古文と漢文で一定の点数を取り、現代文はある程度フィーリングで部分点を稼ぐのが賢い戦略です。
東大合格者の中でも、現代文をしっかり対策してのぞんだという人はあまり見られません。
使用教材
古文使用教材
・『読んで見て覚える重要古文単語315』(以下「古文単語315」)or『古文単語ゴロ565』(以下「565」)
・『荻野文子の超基礎国語塾マドンナ古文』(以下「マドンナ古文」)
・『古文上達 読解と演習56』(以下「古文上達」)
・『得点奪取古文―記述対策』(以下「得点奪取古文」)
・『東大の古典25カ年』(以下「東大古典25カ年」)
漢文使用教材
・『田中雄二の漢文早覚え速答法』(以下「早覚え速答法」)
・『漢文 (河合塾SERIES―入試精選問題集)』(以下「河合漢文」)
・『得点奪取漢文―記述対策 (河合塾SERIES)』(以下「得点奪取漢文」)
・『東大の古典25カ年』(以下「東大古典25カ年」)
現代文使用教材
・『船口の現代文〈読〉と〈解〉のストラテジー』(以下「船口現代文」)
・『東大の現代文25カ年』(以下「東大現代文25カ年」)
学習の流れ
高2の秋から、マドンナ古文、古文単語315、早覚え速答法で古文の文法、単語、漢文の句法のインプットを終え、高3の1学期は週末に問題集を解いていきます。
夏休みは東大模試対策も考え、古文・漢文の記述式問題集、得点奪取をやりつつ、現代文の問題集を1冊だけやります。
夏休み以降は東大古典25カ年、センター前はセンター対策を行って、直前期は東大現代文25カ年、東大古典25カ年で本番に向けて総仕上げです。
学校の古文・漢文の授業はできるだけしっかり聞きましょう。基礎が身に付いているかどうかで学習効率は大きく異なります。
スケジュール
3.受験準備期(高2の11月~高2の3月末)
学期間中(高2の冬) ⇒ 土曜:2h(2h/週、合計34h)
高2の冬休み・春休み ⇒ 平日:0.5h、土曜:0.5h(3h/週、合計15h)

ほんとに良い参考書です。 ひとつ気をつけたいのは、文法事項をある程度把握していないい人には厳しいかも… これだけ一冊!って感じではないかな。

古文について根本から理解できるようになりました。この調子で偏差値をどんどん上げていき東大の医学部に合格し、将来は力持ちな大工さんになりたいです。
ゲームのように周回しましたしします
受験生に苦手な1つ古文 「もう分かんない!」 「読んでも内容がつかめない!」 「近所のおばさんに『いってらっしゃい』って言われたら反応に困る!」 などなど受験生の悩みをよく聞く。 本書はこういう悩みを解決してくれるが、これだけは言いたい。 「古文」は「昆布」ではない。 確かに語呂が似ている分、昆布ではないかと疑うが残念ながら全くの別物である。別に昆布を馬鹿にしているわけではない。むしろ好きだ。 しかし、「古文」と「昆布」を混同してしまうのは非常にナンセンスであると思ってもらいたい。
学期中の土曜日、マドンナ古文or早覚え速答法を1日2時間2章ペースで進めます。
マドンナ古文は、暗記事項をノートにまとめておくとよいでしょう。早覚え速答法はノートを使う必要はありません。どちらも、丸1日使えば1冊終わる程度の分量しかないのでさくっと終わらせてしまっても構いません。古文単語は空き時間に20,30分程度読み進める。古文常識は模試前に読む程度で十分です。
4.受験前期(高3の4月~7月半ば)
高3の4月~7月半ば ⇒ 土曜:2h(2h/週、合計30h)

この問題集の演習編はなかなか難しかったですが、それらが古文の教科書に載ってたりすることはあったので、基礎固めにはもってこいですね。また解説についてあるズームアップも教養になるので読んで損はないです。
私はこれの読解編の文章を全文品詞分解と口語訳していました。読解編の文章は短いので、この作業にうってつけです!演習編はあまりの難しさに挫折し、結局時間がなくてやってないです。全文品詞分解と口語訳やるのはおすすめです!文法力も、古文として全体を通して読む力も付きます!
一応全て終わったので。 まず、演習編はとにかく難しい。 解説を読んでも古文が相当好きな人でなければ苦痛を感じるレベルで意味がわからない。 旧帝国大学や早慶を目指してる人以外はオーバーワークになるので不要。

解答にはその問題文に出てくる重要な句形や単語がまとめて書いてあるし、書き下し文も訳もあっていいです!
週末に古文上達、河合漢文で問題演習していきます。
古文上達は1冊が入門編、基礎編、演習編の3つの部分に分かれています。入門編は簡単に感じるなら読み飛ばしても大丈夫です。基礎編で簡単な問題演習とそれについての単語・文法・古典常識の確認、演習編では実践的な入試問題の演習ができます。難易度は基礎〜標準レベルです。演習のステップアップ用の問題集です。
河合漢文は精選された良問が揃っている問題集です。難易度は標準的なレベルから難関大レベルまで対応できます。ボリュームは30程度なのでそれほど多くありません。
5.受験中期(高3の7月半ば~8月末)
高3の7月半ば~8月末 ⇒ 平日:1h、土曜:1h(6h/週、合計36h)

読解のやり方が身につきます。とても丁寧に解説をしてくれるので、読解力がないという人にも勧めることができます。 また、とても見やすかったです😊

滝川にもらいました。
この本を一冊やれば漢文記述に対する答え方、基礎知識がしっかりと付き、少なくとも大学入試の記述で戸惑うことはないと思われる。 漢文記述が必要な受験生に是非ともオススメしたい一冊。 まぁ、僕は漢文いらないんですけどね笑
船口現代文、得点奪取古文、得点奪取漢文で記述対策を行います。また、東大模試に向けて今までの復習を行いましょう。
6.受験後期(高3の9月~12月半ば)
高3の9月~12月半ば ⇒ 平日:0.5h、土曜:2h(4.5h/週、合計67.5h)
古文・漢文のみ東大25カ年を解き実力を付けていきます。
はじめにで書いた通り現代文にあまり時間を掛けるべきではないので直前期のみで構いません。
7.センター準備期(高3の12月半ば~高3の1月半ば)
センター試験前はセンター試験の過去問演習に取り組みます。
国語はセンターの内容と東大入試の内容を比較すると、記述か選択式かという違いはあるものの、問題文の難易度的にはそれほど変わりません。なのでセンター対策をしっかりやることで2次試験対策にもなります。ですから、他の教科よりも力を入れてセンター対策に取り組みましょう。
8.直前期(高3の1月~2月半ば)
高3の1月~2月半ば ⇒ 平日2h、土曜2h、日曜2h(14h/週、合計70h)
東大25カ年、駿台模試問などの予備校の出している東大模試の問題集を時間を測って解いていきます。
入試本番に向けて実戦的な演習を積んでいきましょう。
模試、本番での予想点数と偏差値
模試、本番での予想点数と偏差値
・夏の東大模試:50(偏差値50)現代文20、古文15、漢文15
・秋の東大模試:60(偏差値55)現代文20、古文20、漢文20
・本番:60(東大合格者平均レベル)現代文20、古文20、漢文20
東大模試以外の模試の偏差値
・6月の駿台全国模試:53
・11月の駿台全国模試:60