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はじめに
ing形で有名な現在進行形ですが、「現在形と意味を混同してしまう」なんてことも多いのではないでしょうか。
英文法は、「日本語訳」でなく「英語そのもののイメージ」を掴むことが理解への近道です。現在形との意味の違いや動詞のing形の語形変化をしっかり理解しておけば、後々過去進行形や完了進行形などの、より複雑な進行形について学ぶ際にもつまづきづらくなります。
この記事では大学受験での現在進行形の出題傾向など紹介していきますので、「現在進行形は基礎だ」と油断せず、しっかりと理解しておきましょう!
現在形と現在進行形
現在進行形は「動詞+ ing」 というわかりやすい形であるため、比較的苦手意識を持つ人の少ない文法事項だと思います。しかし、現在進行形とは英語の「時制」を理解する上で非常に重要なのです。現在形と現在進行形の意味の違いを理解しておくことは、英文法問題や長文問題の解答の精度にも関わってきます。
例文を用いて、現在形と現在進行形の本質を理解しましょう。
【現在形】
I play basketball.「私はバスケットボールをする」
【現在進行形】
I am playing basketball.「私はバスケットボールを(今)している」
現在形は、あたかも「現在=今のこと」だけを表すかのように思えますが、実際には「今」を中心として過去から未来までのある程度の期間の間の行為や状態を表します。例文の現在形では、「今だけ」でなく、過去にもバスケットボールをしていたし、これからもするというニュアンスが含まれるのです。
一方で、現在進行形では「今まさにしている途中」のことを表します。例文では、「私」が「今現在」バスケットボールをしているということを表しています。現在形は今を中心に「幅」があり、現在進行形は「今」という一点で継続中の動作というイメージを持っておくと良いでしょう。
現在進行形の文の種類
イメージを掴んだ後は、文の種類ごとの形で現在進行形を覚えてしまいましょう。
【肯定文:主語+be動詞+動詞のing形】
I am playing basketball.
【否定文:主語+be動詞+not+動詞のing形】
I am not playing basketball.
【疑問文:be動詞+主語+動詞の ing形】
Are you playing basketball now?
現在進行形の否定文では、動詞の~ing形の前にnotが付きます。疑問文では、be動詞が文頭に来て、主語が続き、次に動詞の~ing形が来ます。
英語の文の語順を覚えるために必要なものは「記憶力の良さ」ではなく、「例文に触れた数」です。人間の頭は一度で理解したり、記憶したりできるほど優れてはいません。早稲田大学に合格した私も、一度で全てを覚えることはできません。どうやって文の語順を覚えられたのかといえば、それは「何度も何度も」例文に触れたからです。現在進行形の疑問文の語順が覚えられなければ、10個、20個の例文を読めばよいのです。回数を重ねる毎に、自然に頭に入っていることに気づくでしょう。


「動詞のing形」の4パターン
動詞の~ing形の作り方には、数パターンあります。この記事で全てのパターンを一度知っておきましょう!
【パターン① ingをつける】
walk (歩く)→ walking
eat (食べる)→ eating
【パターン② eをとってingをつける】
use(使う)→ using
come (来る)→ coming
【パターン③ 語尾の一字を重ねてingをつける】
stop(止まる) → stopping
run (走る)→ running
【パターン④ ieをyに変えてingをつける】
lie (嘘をつく)→ lying
die (死ぬ)→ dying
この④パターンさえ覚えてしまえば、動詞のing形を作ることが可能です。しかし、一度に覚えることは難しいので、勉強の中で出会った単語の一語一語をパターンに当てはめてみながら、ゆっくりと慣れていきましょう。