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はじめに
あなたは、「過去進行形」と「過去形」の使い分けができますか?
このような英語の「時制」の使い分けは、日本語訳を中心に考えれば考えるほど、複雑に思えてこんがらがってしまいます。英語は英語として、例文を使ってシンプルに「過去進行形」と「過去形」の違いをイメージで掴んでしまいましょう。
過去進行形のイメージを掴み、出題傾向を把握しておくことで英文法問題での得点率を上げることができます。
この記事では、過去進行形の基本の形から動詞のing形のパターン、センター試験などの大学受験での出題傾向までをご紹介しますので、得点UPに役立ててください。
この記事を読んで過去進行形をマスターしましょう!
過去形と過去進行形
過去形と過去進行形の使い分け
混同しやすい「過去形」と「過去進行形」の使い分けですが、進行形のイメージを掴むことで使い分けが容易になります。過去形と過去進行形の使い分けができず、混同している方は、「日本語訳で」英語を理解しようとしているケースが多いです。英語は日本語とは別の言語です。全ての英文をいちいち日本語に和訳していては、英文法問題を素早く解くことも、長文問題を素早く正確に読み解くことも難しくなります。英語としてイメージを掴むようにしましょう。
過去進行形=「過去のある時点」における「継続性のある動作」
例文を使って、過去形と過去進行形の違いを掴みましょう。
【過去形】
I played basketball.(私はバスケットボールをしました)
【過去進行形】
I was playing basketball last night.(私は昨夜バスケットボールをしていました)
例文のように、過去進行形は「過去のある時点」における「継続性のある動作」を表します。
過去形の文章は、「現在とは無関係の過去の事柄」を表すのに使われます。つまり、たとえ一瞬前のことであっても、「現在とは切り離された事柄」として捉えている場合には「過去形」で表現されます。
一方で、過去進行形の文章は、「過去のある時点にしている最中だった動作」を表すのに使われます。そのため、「過去のある時点」がいつであるかが、文中で明確になっている必要があります。
より明確なイメージを掴むために、さらに例文をみてみましょう。
【過去形】
I went to a concert last night.(昨夜コンサートに行った)
【過去進行形】
I was watching TV around noon.(正午ごろ、私はテレビを見ていた)
It was raining when I left school.(学校を出たとき雨が降っていた)
「過去進行形=過去のある時点における継続性のある動作」というイメージさえ掴んでしまえば、過去形との使い分けは比較的容易になるはずです。日本語訳に頼って考えると混同してしまいがちですが、多くの例文に触れることで英語そのもののイメージが固まってくると思います。
過去進行形の文の種類
過去進行形のイメージが掴めてきたあなたは、文の種類ごとに過去進行形の語順を覚えてしまいましょう!
過去進行形の肯定文は、現在進行形の語順をそのままに、be動詞が過去形に変化した形です。過去進行形の否定文も現在進行形の形と同様に、動詞の~ing形の前にnotが付く形です。疑問文では、be動詞が文頭に来て、主語が続き、次に動詞の~ing形が来ます。
【肯定文:主語 + be動詞の過去形 + 動詞のing形】
I was playing basketball.
【否定文:主語 + be動詞の過去形 + not + 動詞のing形】
I was not playing basketball.
【疑問文:be動詞の過去形 + 主語 + 動詞のing形】
Were you playing basketball?
このように過去進行形の語順は、文の種類(肯定文・否定文・疑問文)は違っても、現在進行形と全く同じです。現在進行形を既に学習していれば、難しいことはないと思います。
「動詞の ing 形」の4パターン
動詞の~ing形の作り方には、数パターンあります。この記事で全てのパターンを把握しておきましょう!
【パターン① ingをつける】
walk (歩く)→ walking
eat (食べる)→ eating
【パターン② eをとってingをつける】
use(使う)→ using
come (来る)→ coming
【パターン③ 語尾の一字を重ねてingをつける】
stop(止まる) → stopping
run (走る)→ running
【パターン④ ieをyに変えてingをつける】
lie (嘘をつく)→ lying
die (死ぬ)→ dying
この④パターンさえ覚えてしまえば、動詞のing形を自在につくることができます。しかし、一度に覚えることは難しいので、勉強の中で出会った単語の一語一語をパターンに当てはめてみながら、ゆっくりと慣れていきましょう。

