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はじめに
「なんて〜なの!」というように、感情を強調して表現する文法を感嘆文といいます。
感嘆文で代表的な表現の仕方に“What”を使ったものと“How”を使ったものがあります。この2つの表現方法の違いがわからない!というあなたに、本記事では“What”と“How"の使い分けについて詳しくお伝えしたいと思います。
ぜひ、この記事を読んで感嘆文をマスターしましょう!
英語の感嘆文って?
何かに強い印象を受けて、そのことを強調して表したいときに使うのが感嘆文です。感嘆文はHowやWhatを文頭に持ってきて、文末に感嘆符(=!)をつけるのが通常です。
Howは形容詞 / 副詞を強調
① How tall you are!
② How fast you run!
①あなたはなんて背が高いの!
②あなたはなんて速く走るの!
上の2つの例文のように、形容詞や副詞の意味を強調して表したいときは〈How+形容詞〉または〈How+副詞〉を使って表します。このとき、語順はHowにつられて形容詞あるいは副詞が主語よりも前に出てきて、〈How+形容詞/副詞〉のあとに〈主語+動詞〉が続きます。ちなみに①のtallは形容詞、②のfastは副詞です。
Whatは〈形容詞+名詞〉を強調
① What a beautiful flower this is!
② What nice clothes you have!
①これはなんて美しい花なんでしょう!
②あなたはなんて素敵な服を持っているの!
上の2つの例文のように、〈形容詞+名詞〉を強調して表現したいときは、〈What + ( a / an ) +形容詞〉を使います。語順は、Whatにつられて〈( a / an ) +形容詞+名詞〉が前に出てきて、その後に〈主語+動詞〉が続きます。Whatを使う感嘆文で注意すべき点は「冠詞( a / an ) をつけ忘れない」ことです。
Howを使う感嘆文は形容詞か副詞のみがついてくる形ですが、Whatを使う感嘆文には形容詞にプラスして「名詞」もついてきます。名詞には忘れずに冠詞をつけなければなりません。ですので、冠詞のつけ忘れに十分注意しましょう。
※ただし、②の文のように名詞が複数形であったり、不可算名詞であった場合、冠詞は必要ありません。
〈主語+動詞〉の省略
感嘆文では〈主語+動詞〉が省略されてしまうことも多々あります。
How cool!(なんてかっこいいの!)
What a beautiful day!(なんて素敵な日なの!)
〈How + 形容詞 / 副詞+!〉
〈What + ( a / an ) 形容詞+名詞+!〉
特に会話表現では主語と動詞が省略されることは多いです。
〈What + ( a / an ) 名詞+!〉の文
Whatで始まる感嘆文には、形容詞がなく〈What + ( a / an ) 名詞+!〉で表されることもあります。
What a surprise!(びっくりしたなあ!)
What a baby! (なんて子どもなの!)←相手に呆れたときに使う表現
これらも会話表現で使われる一例です。こんな使い方もあるんだなあという程度に留めておいていただければ大丈夫です。


感嘆文の練習問題
最後に練習問題を解いてみましょう。
これを難なく解くことができれば、あなたはもう感嘆文マスターです!
問1〜6を英訳しなさい。
問1「あの店員はなんて礼儀正しいんだろう!」
(ヒント:店員「clerk」)
問2「なんて嫌な日なんだ!」
問3「君はなんて速く食べるんだ!」
問4「彼女はなんて細くてきれいなんでしょう!」
問5「あれはなんて高い建物なの!」
①Whatを使って
②Howを使って(ヒント:日本語を「あの建物はなんて高いの!」に変換して考えてみよう!)
問6「これはなんて難しい問題なんだ!」
①Whatを使って
②Howを使って(ヒント:日本語を「この問題はなんて難しいの!」に変換して考えてみよう!)
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⬇ すべて英訳できましたか?
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〈解答〉
問1 How polite that clerk is!
問2 What a bad day (it is)!
問3 How fast you eat!
問4 How slim and beautiful she is!
問5 ① What a high building that is!
② How high that building is!
問6 ① What a difficult problem this is!
② How difficult this problem is!
正しく英訳できていましたか?きっと難なく英文を作ることができたと思います。1回目で間違えてしまっても問題はありません。感嘆文には〈How + 形容詞 / 副詞〉と〈What + ( a / an ) 形容詞 + 名詞〉という2つの形があるということをきちんと覚えて、あとは何回か例文を繰り返し書くことで覚えてしまえば十分です。
最後に
感嘆文は大学入試に直接関わってくることはめったにありません。しかし、必要な文法事項としてきちんと覚えておいて損はありません。WhatとHowの使い分けも、この記事を読んでいただければ理解できたと思います。難しいことは1つもないので、WhatとHowを使った感嘆文の例文を1つずつだけでも覚えておくことをおすすめします。
感嘆文は文章で使われるというよりも、会話文でよく使われる用法の1つです。ぜひ、感嘆文をマスターして、実際に英会話で使ってみてくださいね。
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