初心者必見!小論文の書き方を例文で解説!頻出テーマ一覧付き

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はじめに

小論文初心者のあなた。小論文の書き方を知っていますか?

小論文対策では、小論文の書き方・小論文の構成をマスターすることが大前提になります。合格する小論文を書くためには、小論文テーマの対策や小論文の例文の読み込みも欠かせません。

この記事では小論文初心者のあなたのために、「小論文とはどのようなものか」「小論文の書き方」「小論文を出題する大学一覧」「小論文の論理的な文章の書き方」「小論文の参考書」「小論文のコツ」「小論文の頻出テーマ」など、小論文対策に欠かせない情報を一気にご紹介します。

大学受験の小論文対策の準備はこの記事一つで万全になるように、網羅的に必要な情報をご紹介していくので、ぜひこの記事を参考に小論文対策をはじめてみてください。

書き方の前に:小論文とは

小論文とは、一言で言えば「短い論文」です。
論文とは、自分の主張を論理的に述べる文章のことで、大学で研究者たちが日々読んだり書いたりしている、学術的な文章のことです。論文には、「学位論文」「学術論文」「小論文」などの種類があります。大学は学術的な研究を行う場所、つまり研究機関なので、授業を担当する教授・講師たちはこうした論文を書くことを仕事にしています。

大学では、学生は講義期間の期末にはテストを受けるか、レポートを提出することで講義の評価をされることが多くあります。このレポートも一種の「小論文」のようなもので、通常2000字から8000字程度のレポートを書くことが要求されます。このレポートでは、学生は自分が「これまでの講義を理解したかどうか」を示すと同時に、「講義から何を考えたか」つまり、「自分の考え」を説得力のある形で論じることになります。あなたが大学受験の入試科目の1つとして対策している「小論文」は、大学生になって書くことになるレポートの短いバージョンなのです。

このように、大学では、「何を学んだか」を前提として示すことと、そこから「何を問うか」で学生は評価されます。 前提知識である既習内容から、何が問題であるかを見つけ出し、それに対する独自の主張を展開する必要があるのです。

大学受験の小論文試験は、この論文執筆という意味での「大学生になるための基礎力」を測ることを目的としています。そのため、受験生の共通のインプットとして課題文が課されるのです。小論文の試験において、まずは課題文を要約(課題文に対する理解度を測っているのです)させ、次に意見を述べさせる問題が多いのはこのような背景があるからなのです。

つまり、小論文は簡単に言えば「論理的にあなたの意見・主張を述べるための文章」です。
この課題に応え、あなたの理解力・論理的な主張の展開力を証明するために気をつけなくてはならないことを、この記事で学んでください。

小論文と作文の違い:作文の書き方の例文

小論文と作文の違いは、文章自体の目的にあります。

作文は、経験や体験を元にした自分の考えを「伝える」ことが目的の文章です。一方で、小論文は、「自分の意見を論理的に述べる」ことを目的とした文章であり、読み手を説得する狙いを持って書く文章です。説明だけではわかりにくいと思うので、実際に例文でイメージを掴みましょう。ここでは、作文の書き方の例文と小論文の書き方の例文をご紹介します。

作文:経験・体験を元に自分の意見や考えを述べる文章
論文:理論に基づいた自分の主張を論理的に述べる文章

小論文が読み手に自分の意見・主張に納得させることを目指した文章である以上、誰もが納得するような、論理的な文章でなければいけません。これが、小論文が作文よりも難しい理由なのです。

小論文と作文の違いをより明確に理解するため、それぞれの例文をみていきましょう。作文は、個人の感情や体験を元に自分の意見や考えを述べる文章なので、以下のような表現が可能です。

【作文の書き方の例】

僕はこの2ヶ月間、毎日3本ジュースを飲んだ。すると体重が3キロ増えた。ジュースには砂糖がたくさん入っているから太ったのだろう。だから、ジュースは健康に良くない。

この例文は、個人の体験と感想に基づいた意見です。この作文では「ジュースは健康に良くない」というのが書き手の主張ですが、これは論理的な説得力を持つ文章であるとは言えません。

小論文と作文の違い:小論文の書き方の例文

一方で、小論文ではより論理的な主張を展開する必要があります。小論文では、同じ主張でも以下の例文のような表現が適切です。

【論文の書き方の例】

○○研究所の調査によると、500mlのジュースには角砂糖15個分、約55gの糖類が含まれている。これはWHO(世界保健機関)の定める成人の一日の糖類摂取量の上限の25gの倍以上だ。つまり、ジュースの飲み過ぎは過剰な糖類を摂取する行為であり、健康に良くないといえる。

このように、小論文の書き方では、「ジュースは健康に良くない」という主張に説得力を持たせるため、主観を排して「事実」に基づいた論拠を示します。また、正式な研究機関やレポートを引用して(自分の論の正当性を保証するため)、自分の主張をサポートします。

大学受験の小論文試験では、試験場という情報へのアクセスが制限された場所での執筆になるため、自分の意見・主張をサポートするための事実(調査結果やデータなど)を論文に組み込むことは期待されていません。つまり、あなたは提示された課題文から必要な情報を読み取り、必要があればそれを自分の主張のサポートに使いつつ、独自の主張を自分の持っている例を踏まえて論理的に書けば良いのです。小論文試験の場では、「意見を論理的に述べる」ことができれば合格点を取れるはずです。

小論文の特徴と書き方のコツを覚えてしまえば、難しいことではないので、小論文の構成やルールを頭に入れておきましょう。

小論文には、論理的に文章を記述するための書き方や構成があります。この書き方や構成に則った文章構成を覚え、忠実に再現することで、あなたの書く文章は、小論文の体裁になります。この記事では、小論文の構成や守るべきルールについても紹介するので、是非参考にしてください。

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小論文のテーマと出題傾向

では、大学受験の小論文がどのような能力を測ることを目的としているのかを、各大学の小論文問題のテーマを参考にみてみましょう。

【青山学院大学文化政策学部の小論文のテーマ(問題)】
「実相・写像とは何かを哲学的に議論する文を読んで要約し、語り手の主張に対する論理的な反論などを述べる」(700字)

【慶應義塾大学文学部の小論文のテーマ(問題)】
「人間が動物に名前をつける意味は動物との距離を縮めるためだという文を読んで要約し、自分の意見を書く」(760字)

【筑波大学人文・文化学群の小論文のテーマ(問題)】
「個」は全体および他の個との関係性のなかで独自の価値を持つものだという文を読んで要約し、「個」を論じる」(1400字)

【大阪大学文学部の小論文のテーマ(問題)】
「著者の主催したレッスンからことばとからだとの関係を考察する文を読み、内容を説明した上で考えを書く」(800字)


このように、各大学のテーマを見ていくことで、大学受験の小論文では、多くの問題が受験生に以下の2つの能力を要求していることがわかります。

小論文問題に必要な能力①:課題文の要約能力
小論文に必要な能力②:論理的な意見を述べる(書く)能力

参考として挙げた4つの大学の小論文問題のテーマ、出題傾向に共通するのは「文章を読んで理解すること」と、「自分の意見を論理的に述べること」です。これは、大学で教授や学生たちが日々行っていることと同じことです。つまり、小論文の対策はあなたが大学生になったときのための予行練習でもあるのです。

多くの受験生は、高校生活を通じて「複雑で大量の文章を要約し、さらに自分の意見を論理的に述べる練習」をしてきていません。高校は基礎的な学力を身につける場所なので、これは当たり前のことです。しかし、大学ではより高度に議論する能力が必要になります。

国公立大学・私立大学それぞれの過去の小論文のテーマをみればわかりますが、大学・学部によって出題されるテーマは異なります。しかし、文章を理解して要約することができ、論理的に自分の意見を述べることができれば、小論文の問題でも高得点を得ることができるでしょう。小論文の書き方やコツなどの、小手先のテクニックを学ぶより前に、小論文ではどのような能力が測定されるのかを知っておくことで、しっかりとした対策をしましょう。

2016年度入試 国公立大・私立大一般入試 小論文出題テーマ一覧

小論文の書き方以外の基礎知識:小論文を出題する大学

小論文は、私立大学と国公立大学の両方で出題されます。

私立大学では以下の大学・学部で小論文が出題されています。
青山学院大学文学部・総合文化政策学部
慶應義塾大学・文学部
上智大学・文学部
法政大学・文学部
神奈川大学・外国語学部

また国立大学でも、多くの大学で小論文が出題されています(以下の大学・学部以外にも多数)。
筑波大学人文・文化学群
埼玉大学・教養学部
大阪大学・文学部
九州大学・文学部

私立大学の受験では、併願ができるため、小論文を得意とする受験生は英語と小論文の2科目の対策で済むこともあります。自分の受験したい大学・学部が決まったら、過去問を用意して過去の小論文問題を一度見てみましょう。

この記事を書いた人
早稲田大学文化構想学部卒業。大学では英語教員免許(中高)を取得しました。英国ロンドンのUCL Institute of Educationに在学中です。

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