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はじめに
皆さんは英語の未来形である「will」と「be going to」を正しく使い分けられていますか?多くの受験生が正しく使い分けることのできない未来形、実はとってもシンプルなのです。この記事ではそんな「will」と「be going to」という2つの未来形を使い分けるためのコツをお教えします!未来形を上手に使い分けて、他の受験生に差をつけましょう。
〈未来形〉willとbe going toの違い
現在形・過去形があるように、英語には未来形なるものが存在します。先にも言ったように、「未来」というのはまだ実際に起こっていなく、ぼやっとしたイメージなので、その表現は話し手によって変わってきます。そして代表的な英語の未来表現は「will」と「be going to」があります。その2つの表現の違いを意味ごとに紹介していこうと思います。
未来形で「意志」を表す時の違い〜前から決まっていたか
まずこの日本語を未来形で表してみましょう。「私は来週からハワイに行くつもりだ」これは話し手の“意志”を表す未来形ですよね。
①I am going to leave for Hawaii next week.
②I will leave for Hawaii next week.
さて、この2つの未来表現は何が違うのでしょうか。結論から言ってしまいますと、
・be going toは話す前から考えていたこと
・willはその場のひらめき
つまり①は以前からハワイ計画は着々と進んでおり、それが来週に迫っていることを表し、②はその場の思いつきで、例えば「来週急に一週間休みができたから、ハワイでもいっちゃうか!」みたいなニュアンスですね。つまり意志を表す未来形において「will」と「be going to」は“前から決まっていたか”が区別のポイントなのです。
未来形で「予測」を表す時の違い〜根拠があるか
次にこの日本語を英語にしてみましょう。
「午後雨が降りそうだ」これは“予測”などを表す未来形ですよね。
①It is going to rain this afternoon.
②It will rain this afternoon.
この2つの違いは
・be going toは目に見える根拠がある
・willは目に見える根拠がない
つまり①は「空には雨雲があるし、午後は雨が降りそうだねえ」という目に見える根拠による予測であり、②は「天気予報で午後は雨って言ってたよ」などの目に見えない根拠による予測なのです。つまり予測を表す未来形の区別のポイントは“予測の目に見える根拠があるかどうか”なのです!
表でまとめるとこのようになります。次に「be going to」、「will」それぞれを基準に意味をより詳しく説明していこうと思います。今紹介した意味のイメージを頭に置きながら読んでいってください。
未来形 be going to
まず「be going to」です。〈be going to+動詞の原形〉の形で未来を表すことができます。動詞はtoの後なので、原形になります。先に紹介した「意志」「予測」の2つの意味を今一度ご紹介しますね。
意志のbe going to
先にもお話ししたように、「be going to」で意志を表す時は「前から決まっていた意志」を表すことができます。例文を見ていきましょう。
・I’m going to buy new shoes today.(私は今日新しい靴を買うつもりです)
これは前から決まっていた意志です。つまりショッピングセンターに向かう途中、「よーし今日は新しい靴買うぞ〜」と言う時に使うイメージですね。
予測のbe going to
「be going to」で予測を表す時は「目に見える根拠のある予測」を表すことができます。例文を見ていきましょう。
・Tigers is going to win this game.(タイガースはこの試合に勝つだろう)
これは客観的に見て勝利が明らかな時、つまりタイガースがジャイアンツに10点ほどの差をつけている時に「やー今日はタイガースが勝つな!」と言う時に使うことができます。この「10点差」とは目に見える予測の根拠になりますよね。
否定形・疑問形
否定形・疑問形の形はbe動詞の要領です。be動詞を否定すれば否定文になり、be動詞を前に出せば疑問文になります。例文を見てみましょう。
・I’m going to buy new shoes today.(私は今日新しい靴を買うつもりです)
・I’m not going to buy new shoes today.(私は今日新しい靴を買うつもりはありません)
・Are you going to buy new shoes today?(あなたは今日新しい靴を買うつもりですか?)
このようになります。
未来形 will
次にwillです。〈will+動詞の原形〉の形で未来を表すことができます。この「will」は助動詞なので、人称や数によって変化することはありません。この「will」にも2種類の用法があります。
意志のwill
「will」で意志を表す時は「その場のひらめき」を表すことができます。例文を見てみましょう。
・I will buy these shoes.(私はこの靴を買うつもりだ)
買い物に来てある靴に一目惚れしたあなたが、一緒にいる友人に言う一言です。これは前から決まっていたことではなく、今その靴を見つけて買うことにしたので「will」を使います。
予測のwill
「will」で予測を表す時は「目に見える根拠のない予測」を表す時に使うことができます。それは例えば通説であったりします。
・It is said that there will be a big earthquake in the near future. (近い将来、大地震が起こるだろうと言われている)
これは目に見える根拠がない予測ですよね。
・She will be here in ten minute.(彼女は10分もしたら来るでしょう)
これも目に見える根拠がない予測ですよね。きっと連絡は来ていないけれど、話し手の長年の経験で「彼女は大遅刻する子じゃないからそろそろ来ると思うよ」みたいなニュアンスを表す時に使うことができます。
対して、彼女から「ごめんあと10分でつく!」という連絡が入った場合はどうなるのでしょうか。そうですね、これは目に見える根拠です。つまり、
・She is going to be here in ten minute.
と表せるのです。
willの否定形・疑問形
wilは助動詞なので、willを否定すれば否定文に、前に出せば疑問文になります。例文を見ていきましょう。
・I will buy this shoes.(私はこの靴を買うつもりだ)
・I will not(won't) buy this shoes.(私はこの靴を買うつもりはない)
・Will you buy this shoes?(あなたはこの靴を買うつもりですか?)
このようになります。