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はじめに
「行きたい学部が絞れない」「社会学部って何を学ぶの?」「卒業後の進路って?」
そんな疑問をお持ちのあなた。この記事では社会学部について詳しくお話しします。社会学部の学問領域、社会学部のある大学、就職先、入試科目など、入試から学部卒業まで役立つ情報を紹介します。ぜひ学部選びの参考にしてください!
社会学部とは
社会学とは、「私達の生活に関することやニュースなど、ありとあらゆる事柄」を研究する学問です。範囲が広くなにやら難しそうに感じますが、法律や環境、地域の暮らしなど身近に感じられる事柄を研究することが多いのです。
例えば、産業と環境問題の変化について考えてみましょう。高度経済成長期では環境汚染を無視して産業の発展に力を入れていましたが、徐々に環境保護のための制度や規制が厳しくなり、今では環境汚染物質の排出量の削減目標を掲げるに至りました。
このような社会の変化に対して「なぜこうなったの?」「現代社会の問題は?」「これからの社会はどう変わる?」など過去から未来まで広く疑問を持ち、考察を重ねていきます。
他にも、介護・医療制度、教育制度、法制度、外交政策、地方創生、産業発達、新興企業、エネルギー資源など、数え切れないほど多くの内容を研究することができます。
学部の多くは専門性が高いことが多い(法学部=法律だけ!のような考え)ですが、社会学部は、多くの学問領域を横断するように勉強することができます。
「高校のうちじゃ行きたい学部とかやりたいことが見つからない…。」「大学で色々学びながら専門性を高めていきたい」という方にはぜひおすすめしたいのが社会学部です!研究範囲の広さをメリットととらえて、ぜひ多くの知識を吸収しましょう!
社会学部の学問領域
社会学部の学問分野は想像以上に広いです。数え切れないほど存在するので、ここではメジャーなものに絞って紹介します。
・医療社会学
・産業社会学
・環境社会学
・経済社会学
・法社会学
・都市社会学
・地域社会学
・国際社会学
・臨床社会学
・農村社会学
・スポーツ社会学
・犯罪社会学
・文学社会学
・社会経済学
・社会言語学
・社会心理学
・社会階層論
・社会ネットワーク論
・社会福祉学
こうしてみると、他の学問領域と社会をかけ合わせたものが多いですね。ですが全てにおいて熟達しなければならない、ということはないので、あなたの興味がある内容をいくつか選んで研究することができます。
大学にもよりますが、1年次では社会学の基礎について勉強し、2年からゼミ活動がスタートするのが一般的です。他の学部よりもゼミ選択が早いのが特徴です。ですが、ゼミを決めたからといって他の分野を研究することができなくなるわけではありません。特に研究してみたいものを選ぶとよいでしょう。
主な学科
社会学部の学科は、複数に分かれていることが多いです。ここでは偏差値TOP3の大学の社会学部の学科に絞って紹介します。
国立大学TOP3
私立大学TOP3
早稲田大学概要
早稲田大学社会科学部
社会学部の就職先
社会学部では非常に幅広い分野を研究できるので、就職先は多種多様です。大学院に進んでさらに専門性を高めたり、学者の道を選ぶ人もいますが、ここでは卒業後に社会人として働く方々の就職先を紹介します。
国公立大学社会学部の就職先業界TOP3
【一橋大学 社会学部】
No.1:銀行・証券/保険業
No.2:メーカー
No.3:サービス
【筑波大学 社会・国際学群 社会学類】
No.1:公務員
No.2:サービス業
No.3:金融・保険業
筑波大学 社会・国際学群 社会学類 卒業生の進路(2015年度)
【東京外国語大学 国際社会学部】
No.1:金融
No.2:メーカー
No.3:情報通信
私立大学社会学部の就職先業界TOP3
【立教大学 社会学部】
No.1:金融・保険業
No.2:メーカー
No.3:サービス
【同志社大学 社会学部 社会学科】
No.1:メーカー
No.2:金融業
No.3:情報通信
同志社大学 社会学部 社会学科 卒業生の進路(2016年度)
【関西学院大学】
No.1:金融・保険
No.2:メーカー
No.3:卸売
金融、メーカー、サービス、情報通信業が多いですね。金融業界やサービス業界は採用人数が多いので就職先ランキングで上位にくることはありますが、メーカーや情報通信業界が上位にくるのは珍しいかもしれません。
専門分野によって入りやすい業界が違ってくるので、就職先とゼミ・主専攻はなるべくリンクさせて考えると良いです。