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はじめに
政治経済学部ってどんなことを勉強しているの?
政治経済学部のある大学はどこ?
そんな疑問をお持ちのあなた。この記事では政治経済学部について詳しくお話しします。政治経済学部の学問領域や政治経済学部のある大学を偏差値順に紹介し、就職先、入試科目など、入試から学部卒業まで役立つ情報を広くお伝えします。
ぜひ学部選びの参考にしてください!
政治経済学部とは
ここでは、政治経済学部では何を学ぶのかに、ついてお伝えします。一読して、ぜひ政治経済学部の理解を深めてください!
政治経済学部は、政治学や経済学を中心として社会科学を研究する学部です。政治、経済、社会など、スケールが大きく難しく感じられますが、身近な話で考えてみると、
〈政治学系〉
・人々がより幸せで満足のいく生活を送るためにはどのような政治が必要か
・政治家の言動が社会にどのような影響を与えるか
・政治家の言動に影響を与える社会の状況は何か
〈経済学系〉
・国内や海外ではどのようにお金が回っているのか
・景気の変動
・人々の消費行動
以上のような項目が挙げられます。ニュースで見たことがある、社会科の授業で少し習ったことがあると感じる方は多いのではないでしょうか。社会科の延長として考えても良いかもしれません。
※ここで簡単に政治経済学の成り立ちについてお話します。
このように政治と経済を融合して社会を研究するようになったルーツは、近世のヨーロッパだと言われています。当時のヨーロッパでは国家が経済を支配していましたが、市民にも経済活動の自由を保障しよう、という動きがありました。それゆえ、政治と経済は切り離せないものだという考えが生まれ、政治経済学が誕生したのです。
こういった背景から、政治と経済をセットにして学問を追求するのが政治経済学の基本です。しかし、最近では片方のみを中心に扱う大学や学科が増えてきました。かつての流れを汲むのか、あるいは政治学か経済学のどちらか一方を学ぶのか、大学選びの際には少し着目してみてください。
政治経済学部での4年間の過ごし方
政治経済学部に所属する学生は4年間をどのように過ごすのでしょうか?日本で初めて政治経済学部を新設した早稲田大学を例に見ていきましょう!
早稲田大学政治経済学部には、3つの学科(政治学科、経済学科、国際政治経済学科)があります。学科は出願と同時に選択しなければならないので、よく考えた上で決めるようにしましょう。
1年では各学科の専門性を高めるための「基礎」に当たる部分を作ります。2年以降はコア科目とよばれる専門性の高い講義でより高度な知識を身に着けます。
一方で、他の学部や学科の講義も取ることになっています。例えば、早稲田大学政治経済学部経済学科では、政治学科の講義を4年間のうちに複数取る必要があります。
卒業までに単位を取得できれば問題ないので人によって時間割の組み方は異なりますが、卒業までにどんな講義をどのくらい取ればよいのか、他学部と比べてよりきちんと確認することが大切になりそうです。
ここでは早稲田大学政治経済学部を例にあげましたが、カリキュラムは大学ごとで違います。受験校のHPやパンフレット等からの情報収集を忘れないようにしてくださいね。
政治経済学部の学問分野
政治経済学部の学問分野は、政治学と経済学の2つに大別されます。この2つの分野を、ときには独立して、ときには関連させて勉強することになります。扱う分野は他の多くの学部と比べて多いですが、ここではメジャーなものについて紹介します。
〈政治学的分野〉
政治学、政治法学、政治哲学、政治思想史、社会統制、政治学史、行政学、比較政治学、地方自治、政策科学、財政政策論、経済政策論など
〈経済学的分野〉
経済学、ミクロ経済学、マクロ経済学、経済史、経済理論、国際経済、金融論、国際投資論、開発経済学、公共経済学、産業経済学、環境経済学、ゲーム理論、計量経済学など
学問分野には登場しませんでしたが、アダム・スミスの富国論やマルクス経済学など、記憶の片隅に残っているような内容も扱うことがあります。今までの勉強の延長線というのは少しはイメージできたのではないでしょうか。
他にも初めて目にする言葉もあると思うので、こんなものもあるんだ!と興味を広げてみてください。