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はじめに
早稲田大学の理工学部にどんなイメージを持っていますか?
メガネ・チェックシャツで難問を解くガリ勉な生徒を思い浮かべているかもしれませんね。
逆に、早稲田大学という言葉からとてつもなく華やかな生徒を思い浮かべる人もいると思います。
私も高校生の時、早稲田大学理工学部はどんな学校なのか、校風は合っているかと、大学見学に行ったことがあります。
しかし今思うと、早大理工生として過ごしていなければ分からなかった面がたくさんありました!
是非この記事を読んで、勉強の気晴らし・モチベーションUPにしていただけたら幸いです。
早稲田大学理工学部とは
まず簡単に早稲田大学理工学術院についてご説明します。
早稲田大学には正式には理工学部という学部は存在しません。
しかし、簡単のため、この記事では早稲田大学内の3つの理系学部を総称して「理工学部」、
もしくは正式名称の「理工学術院」として書いていきます。
早稲田大学理工学部の基本情報
そのうち男子学生は6,396人、女子学生は1,587人です。(2015年時点)
やはり理系ですから、女子の割合が小さいですね。
そして、全体は約8000人とかなり人数が多いのも特徴ですね。
早稲田大学の理工学術院のなかには3つの理系学部が存在します。
◎理工学術院
この3学部の内、基幹理工学部のみ学系別入試制度があります。
基幹理工学部は入試時に学系を選択して、1年次はクラスで授業を受けます。
そして2年次に進路振り分けが行われて学科に配属されます。
この制度は東京大学や慶應義塾大学の理工学部と似た仕組みです。
他2学部は入試時に学科を決め、1年次から配属されています。
これら3学部は同じキャンパスで授業を受けます。
他大学では、学年に応じてキャンパスが変わる所も多いですが、早稲田大学理工は違います。
4年間、もしくは6年間、西早稲田キャンパスに通うことになります。
ここで3学部それぞれの基本情報をもう少し詳しくお伝えしていきます。
基幹理工学部
そのうち男子学生は2,269人、女子学生は424人です。(2015年時点)
実は3学部の内最も女子学生が少なく、女子学生の比率も全体の15.7%と最も低い学部です。
学系別入試なので、2年次の進路振り分け時には7学部の中から希望学部を選び進学する形になります。
基幹理工学部が3学部の中で最も理学と工学の融合が進んでいる学部のように感じます。
◎基幹理工学部
- 学系Ⅰ[2学部]
- 数学科
- 応用数理学科
- 学系Ⅱ[5学部]
- 応用数理学科
- 機械科学・航空学科
- 電子物理システム学科
- 情報理工学部
- 情報通信学部
- 学系Ⅲ[3学部]
- 情報理工学部
- 情報通信学部
- 表現工学科
創造理工学部
そのうち男子学生は2,186人、女子学生は596人です。(2015年時点)
女子の比率は21.4%です。
学部内の人数が、先進理工・基幹理工よりも多いことが特徴です。
創造理工学部には5つの学科が存在し、全学科が工学寄りの学問になっています。
◎創造理工学部
- 建築学科
- 総合機械工学科
- 経営システム工学科
- 社会環境工学科
- 環境資源工学科
建築学科は入試にデッサンがあることで有名です。
学校でもよく建築学部の方が地面に座って学校のスケッチをしたり、何かを作っている様子を見かけます。
先進理工学部
そのうち男子学生は1,374人、女子学生は567人です。(2015年時点)
早稲田の理系学部の中で一番平均偏差値の高い学部です。
化学系の学科に女子が他の学部より多い傾向があるので、女子学生の比率は22.6%と他2学部よりも高くなっています。
先進理工学部には6つの学科が存在し、理学よりの学科が多い学部になっています。
◎先進理工学部
- 物理学科
- 応用物理学科
- 化学・生命化学科
- 応用化学科
- 生命医学科
- 電気・情報生命工学科
生命医学科が一番早稲田の理系学部・学科の中で偏差値が高い学科とされています。
医学とありますが、医者になるための学部ではないので注意しましょう。
早稲田大学理工学部の魅力
早稲田大学理工学部にはいい所が沢山あります。
各学部と全体の魅力を余すことなく伝えます!
西早稲田キャンパス
例を挙げると、慶應義塾大学や明治大学の理系学部は神奈川県にキャンパスがあります。 両方共学校に行くまでの道のりの坂道がきついと噂です。 (オープンキャンパスに行きましたが本当にきつかったです。)
そんな中早稲田大学理工学部は、4年間新宿区にある西早稲田キャンパスに通います。 地下鉄副都心線の西早稲田駅からは直通ですし、3本の路線が通っている高田馬場駅からも歩いて通えます。 立地の良さはピカイチです!
◎西早稲田キャンパス
東京都新宿区大久保3-4-1
JR山手線・西武新宿線「高田馬場駅」下車、徒歩15分
東京メトロ副都心線「西早稲田駅」下車、徒歩0分
キャンパス内の話をすると、入試でも使われる63号館はガラス張りでおしゃれな作りです。
そして、中にあるカフェテリアのパンの種類豊富で全て美味しいのが自慢です。
また、西早稲田キャンパスの中には匂いや見た目から「工場」と早大理工生にしばしば呼ばれる場所があります。
西早稲田の近くに来た際には、是非学生に「工場ってどこにありますか?」と聞いてみましょう。
西早稲田キャンパスのThe理系感を味わえると思います。
留学制度が整っている
早大生になって、実際早稲田大学の豊富な留学プログラムや参加人数の多さを目の当たりにして言っていた意味がわかりました。
2016年度の早稲田からの短期留学と長期留学をした人数は合わせて4,086人も居たそうです。
2017年度に発表された海外の協定校の数は549校で、沢山の交換留学生を受け入れることができます。
交換留学制度を活用すると、早稲田の学費を払っていれば留学先の大学の学費を納める必要がありません。
つまり、アメリカなど学費の高い学校に留学するとかなりお得です。
しかも、留学先の授業が早稲田内の授業に似ていれば、早稲田での成績として扱われ、単位認定されることもあります。
早稲田大学の理系学部でもタイミングや留学先によっては、1年間留学しても留年をしないようにすることもできます!
詳しくは早稲田の留学センターのHPでご覧ください!
早稲田理工3学部の魅力
基幹理工学部の魅力
実際に、早稲田に来てから志望学科を変えた人、まだ決めていない人もいます!
やりたいことを大学で見極める時間が基幹理工にはあります!
◎色々なところで友達を作る場があります。
学系での授業や実験では同じ学系の友人ができますし、学籍番号で振り分けられたクラスで基本授業を受けるのでそこでも友人ができます。 2年次進振り(進路振り分け)後の学科ではもちろん友達が出来ることでしょう。
他2学部は実験や授業を同じ学科で受けるのが普通なので、友達の幅を基幹理工にいれば広げられるかもしれません!
創造理工学部の魅力
1年の頭から学科での授業が殆どで、実験も学科のメンバーと行うため、
同じ分野に興味を持つ仲間と沢山の時間を共有することが出来ます。
授業も専門的な授業から、教養までしっかり取ることが出来ます。
◎1年次から授業や実験の専門性が高いことです。
創造理工学部のなかには1年生の後期から早稲田理系全体で行われている基礎実験がなくなる学科が有ります。
その代わりに、その学科の特有の専門的な実験が始まります。
自分の選んだ学問の実験をより多く経験できて、制限の多い基礎実験から早く脱出できるのはうらやましいです!
先進理工学部の魅力
私が「早稲田の理工です」と名乗ると、「先進理工?」と聞かれることが多々あります。
理工の中でも生医のある先進理工はピカイチで偏差値が高く、頭がいい印象を持たれています。
それだけでなく、純粋に学問を極める理学寄りの学部はとてもカッコイイです!
◎女子率が高い!
応用化学学科などは特に女子率が高い傾向があります。
逆に物理・応用物理の女子は本当に少ないですが、総じて女子が多い学部です。
先進理工には白衣を着たtheリケジョが沢山います。 男性諸君の皆様、リケジョはいかがですか?
早稲田理工学部の授業
早稲田理工3学部の授業の違いをご紹介いたします。
基幹理工学部の授業
基幹理工学部1年春学期の時間割
英語は会話系のものと文法系の科目の2教科があります。
他にも必修はプログラミングや物理などがあり、その他教養科目を取ることが出来ます。
時間割もクラスによって異なり、必修のコマが詰まっていて、毎日3限で帰ることが出来るクラスもあります。
私のクラスの春学期の時間割は、残念ながら空きコマだらけでしたが。
授業の入り方はクラスによりますが、1コマ90分の授業のコマ数はそんなに多くないです。
意外と時間が取れるというのが基幹理工学部1年生の実態です!
創造理工学部の授業
建築学科1年春学期の時間割
ほとんどすべてのコマが授業で埋まっています。
これがイメージしていた理系の時間割ではないでしょうか!?
とても大変そうですが、高校よりも朝が遅いことを考えるとまだ楽かもしれません!
創造理工学部は、学科によってかなり授業の入り方が異なります。
建築の他には、経営システム工学科の皆さんは1年次授業がかなり入るようですが、進級するにつれて授業が文系レベルの少なさになるそうです。 そしてなにより、これだけ専門的な授業を受講していれば力になりそうですよね!
先進理工学部の授業
化学・生命化学科1年春学期の時間割
先進理工学部の中では応用化学科がとても忙しいと噂です。
授業内容も先進理工学部は難易度の高いものも多く、尊敬しています。
応用化学学科では1年生の後期から応用化学実験が基礎実験に加えて始まります。
どちらの実験も2−5限の間勉強しなければならないので、週2回も実験をすることになります。
しかし、週1日全休を作ることも可能で、時間割のコマ数はそんなに多くありません。
理工基礎実験とは
この授業は忌引・病欠でも欠席扱いで、遅刻・忘れ物や事前課題忘れも評価が下がります。
そして、一番恐ろしいのが3回欠席した段階で単位を落としてしまうことです。
しかし、実験自体は自身でレベルの高そうな事もマニュアルに沿って簡単に行うことができます。
内容は面白く、終わってみるといい経験だったなと思います。
科学実験の事前レポートやフローチャート作成、その他物理実験のレポートや生物実験など、中身はすごく重いです。
もちろん、このような実験は他の大学の理系学部にもあります。
その中でも、早稲田は実験器具が1人1台もしくは2人に1台用意されます。
せっかく沢山の時間を割くのなら、豊富な経験ができる早稲田の実験環境はやっぱり良いのかもしれません!
早稲田の3Kとは
「創造理工学部総合建築学科」
「創造理工学部機械工学科」
「先進理工学部応用化学科」
の学部のことでそれぞれ「きかい」「けんちく」「かがく」の頭文字をとって「3つのK」の意味から「3K」と呼ばれています。
「3K」は忙しい・留年しやすいことで有名です。
他の学部も授業があって忙しいのですが、この「3K」は実験や課題の多さが他の学部の比ではないです。
専門的なことをやっていて本当に力になるはずです!
3Kの皆さんもしっかりサークル活動をして楽しんでいるのをよく見ます!
時間をうまく使えばどの学部・学科でも楽しく大学生活を送ることが出来ます。