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はじめに
東大地理ってどう勉強すればいいの…。そもそも地理って暗記?
東大地理の論述ってどんな問題が出るの?
このような疑問を持っていませんか?
私も地理の対策は悩みの種でした。
本記事では現役東大生の私が、あなたの受験対策に関する悩みを解決したいと思います◎
自身の経験を踏まえて東大地理の特徴。
そして合格点を取るための効率的な対策法とおすすめの参考書&問題集もご紹介していきます。
東大地理受験者は必見!!
ぜひ参考にして対策してみてくださいね。
東大地理の特徴
対策を考える上で大事な出題形式、配点、目標点の立て方などをお伝えしていくので気楽に読んでみてください。
配点と出題形式
東大地理は60点満点で大問が3個です。
それぞれの大問が設問Aと設問Bに分かれていて更に各設問3~5個の小問があります。大学側から配点に関する情報開示がないので予想ですが、恐らく各大問20点満点でしょう。
東大の社会は、二科目合わせて150分です。地理の場合、問題数が多いため瞬時に答えを出して書き始めないと時間が足りなくなってしまいます。
どの問題も意外と字数制限が厳しいので書きたい内容を簡潔に書く練習が必要です。
センター地理との難易度比較
正直言うと、東大地理の難易度はそこまで高くありません。そもそも、東大地理はセンター地理の延長です。
必要とされている知識がセンター試験とほぼ同じな上にオーソドックスな問題が多いため対策をしっかりとしている人は心配無用です。
ただ、二次試験である以上、論理的に考える力や記述力が多少必要となってくるので、そこは問題演習を通じて高めていきましょう。
東大地理は暗記?
地理はセンスって言われたことはありませんか?
もちろん地理的センスは大事ですが、センスが問われるのは高得点を狙う人のみです。合格点(40点)を取るには特別な力は一切必要ありません。
(逆にセンスがあっても知識がない人は東大地理では高得点を取れません。)
多少の論理的思考力は問題を解く中で身に付けるものなので心配はいりません!
合格者平均点と目標点
東大地理では何点ぐらいを目標にすれば良いのでしょう?
合格者平均点はおおよそ40点です。
ですが先程もお伝えした通り、センター地理の点数と二次試験の点数は強い相関があります。
- 地理が苦手な人(センター8割前後)は35点。
- 地理が得意な人(センター8割後半~9割以上)は40~45点以上
東大地理の対策法
では、ここから東大地理の対策について詳しくお伝えしていきます。
多くがセンター地理の勉強法と被ります。
日頃から二次試験を意識した勉強が効率的ということですね。
基本事項をインプット
センター地理であろうと二次試験であろうと大事なのは、知識のインプットです。
東大地理で必要とされる知識はセンターで8割後半から9割取れるレベルで十分です。そのためインプットは、センター対策を完璧に行うことが一番の策です。参考書等を使って暗記を進めましょう。おすすめの参考書は後でご紹介します。
このインプットの段階でどれだけ知識を固められるかが、その後の伸びに大きく関わってきます。
より効率的なインプットの方法として理屈も一緒に覚えるというものがあります。詳しくは、このあとお伝えします。
常に原因を気にする
地理で大事なのは理屈を覚えることです。二次試験の問題では理由を聞かれる問題が多く、闇雲に用語を覚えるだけの学習では歯が立たないでしょう。
東大の地理に対応しようと思ったら日頃から理解をした上での暗記が大事です。
また、原因を理解することでより関連する知識がより定着しやすくなるというメリットもありますよ。
時事問題対策を完璧に
東大の地理では、時事的な問題もしばしば出題されています。下に2017年度の過去問を載せました。
こういった問題はニュースなどを見ている人が有利です。
日頃から世間の動きに注目して生活することで時事対策を行いましょう。
頻出統計を覚える
東大地理でも統計の読み取り問題は必ず出題されています。いわゆる客観問題ですね。東大の統計問題は選択肢があり、難易度もセンターレベルです。
ここでの失点は致命傷になりかねないので、満点を狙いましょう。
対策としては、統計本を買って頻出統計を中心に丸暗記することです。
この時でも闇雲に暗記するのではなく、順位が 高い国、低い国についてその原因を色々と考えてみると覚えやすいかと思います。
必ず資料集と地図帳を片手に
地理の勉強で資料集や地図帳をちゃんと使っていますか?資料集は、参考書や教科書よりも情報量が多く上手く使えば非常に有効的です。
コラムなどでまとめられている最新のトピックは、いかにも東大が好みそうなものです。
また資料集だけでなく、地図帳を使うことも大事です。地図を知ることで地理的思考力も磨かれるでしょう。
私は、参考書・資料集等で学んだ事柄を地図帳の該当地域に書き込み、地図とその地域の重要事項を一体化して暗記していました。とても効率的な勉強法だと思うのでぜひ真似してみてください。
センター地理の過去問をやり込もう
東大地理はセンター地理の延長だという話をしましたが、センター地理の過去問は二次対策にとても有効です。東大では、センター試験の正解の選択肢を記述で書くような問題が出たこともあります。
過去問は15年分を正解の選択肢を覚えるくらいまでやり込みましょう。
過去問や問題集を使って論述対策
東大地理の論述問題は60字~90字がほとんどです。短い字数制限の中、簡潔に解答ポイントを入れるという作業は慣れないでしょう。これは過去問を解く中で身につけるしかありません。
また、与えられた資料から論理的に考える力が必要ですが、これは日頃の勉強と過去問演習で完成するものです。
私は東大の過去問を20年分解きました。近年問題の焼き直しもチラホラ見受けられます。
ある分は確実に消化しておきましょう。
東大地理の過去問の使い方
東大地理における過去問対策の重要性を述べてきました。
ここでは、その過去問を利用したおすすめの勉強法をご紹介したいと思います。
大問別に解こう
過去問を解く際は大問別に解きましょう。というのも東大は大問ごとにテーマが変わるからです。
過去問を見ると分かるのですが、似たようなテーマが繰り返して出題されています。
苦手なテーマを見つけたらそのテーマの問題をひたすら遡って解いていきましょう。
私は地形図の読み取りが苦手だったのである分を全部こなしました。
過去問の復習法
東大地理では過去問の復習が非常に物を言います。
私のやり方では、間違えた原因を
①解答プロセスは分かったけど知識がなかったのか
②知識はあったけど解答プロセスは分からなかったのか
の2つに大別します。
知識が不足していた場合は、解答を見て知識をインプットします。
もし、知識はあったのに解けていなかったら、その時はさらに原因を追求してみてください。
資料の読み取りが出来ていないならば、センターレベルからやり直す必要があります。
何より自分の実力を分析してその後の勉強に役立てることが大事です。
まとめノートを作ろう
復習をした後に、私は過去問の解答ポイントをノートにまとめていました。
これは、似た問題が本番で出題された時は、絶対落とさないようにするためです。
東大の問題は焼き直しがあるので、かなりおすすめの勉強法だと思います。是非実践してみてください。