20417511

センター試験が廃止!?その理由や大学入学共通テストについて解説!

はじめに

「センター試験が廃止される」
こんなニュースを聞いたことがある高校生の方も多いはず。

文部科学省が打ち立てた「大学入学者選抜改革」では、2020年度の大学入試から大学入試センター試験が廃止され、代わりに新しく大学入学共通テストと呼ばれる試験が行われることが決定しました。
1990年から続いてきたセンター試験がなくなると、一体受験生はどんな勉強をすればよいのか不安に感じている人も多いと思います。
そこで今回は、センター試験廃止を含む大学入試改革に伴って大学受験がどう変わるか・どんな勉強をすればよいのか、最後のセンター試験を受験する世代は浪人すると不利になるのか?といった疑問について考えてみます!

2020年度からセンター試験が廃止される!?その理由とは

20417099?w=430

2020年度、すなわち現在(2017年度)の中学3年生が高校3年生になる年からセンター試験が廃止されます。
しかし、センター試験が廃止されるとは言うものの、大学は何らかの形で志望者を選抜しなければいけません。
センター試験廃止後の大学入試や、センター試験がなくなる理由についてお話します。

2020年度入試(2021年1月)からセンター試験は大学入試共通テストに

センター試験が無くなるとは言っても、センター試験と同時期に同じような試験を行うことは変わりません。
新しく行われるこの試験は、大学入試共通テストと呼ばれています。(初期の改革案での呼称は大学入学希望者学力評価テスト)
センター試験と大学入試共通テストとの大きな違いは、次の2点です。

①国語・数学で記述式の問題が出題される
②英語の試験で民間の試験が導入される

①国語・数学で記述式の問題が出題される

センター試験からの大きな変更点が、記述式の問題が出題されるということです。
センター試験と言えば全ての問題がマークシート形式で行われていて、自己採点の結果をもとに出願する大学を決めるというのが通常でした。

一方で大学入試共通テストでは、基本的にはセンター試験と同様マークシート形式なのですが、国語と数学の試験において一部記述形式の問題が出題されます。
国語では、漢文と古文を除く範囲、すなわち現代文で記述式の問題が出題されることになっています。
数学では、数学1と数学1Aにおいて解答方法を記述させる問題が出ます。数学1Aの試験において記述式の問題が出題されるのは数学1の範囲に限定されています。
記述式の問題が出題されるとなると、記述形式に合わせた勉強をしないといけないばかりか採点の妥当性、自己採点を正しくできるかどうかというところにも不安が出てきます。

②英語の試験で民間の資格試験が導入される

また、大学入試共通テストでは英語の試験において民間の資格試験の成績を使うことになります。
この民間の資格試験とは、「英語検定」や「TOEIC」,「TOEFL」などです。
大学受験をする年の4~12月に受けたこれらの資格試験を大学入試センターに提出して、その成績が大学入試センターから出願した大学へと送付されるという仕組みになっています。また、従来のセンター試験のような英語の試験を大学入試共通テストの試験日に行い、その成績も大学に送付することになります。
従来のセンター英語から、民間で行われている資格・検定試験に変更することで、英語を「読む」「聴く」という受け身の技能だけでなく、「話す」「書く」力が必要になります。
英語試験で問われる力が2技能から4技能に変わるというのが大きな変化です。

英語に関して複数の資格試験が採用されていると、違う試験を選んだ人同士をどうやって比較することになるのか疑問に思われると思います。
この問題は、CEFRと呼ばれる各資格・検定試験毎に英語の習熟度を対応させた表を用いることで解決します。

新しい試験ではなく既に広く使われている英語の試験を使うことで、英語の4技能を正しく・公平に評価することができるのですね。

なぜこの様な変更がされるのか?その理由とは

センター試験にこのような変更が加えられる理由は、一体何なのでしょうか。何かメリットが有るというのでしょうか。

この大学入試改革の根底には、正しい知識を覚えれば解けるという「知識偏重」の教育を脱出して、覚えた知識を活用する力を伸ばそうという考え方があります。
どうしてもマーク形式の問題では応用力であったり、英語を使って発信する能力を問うことはできません。しかしこれからの時代ではそういった力が必要です。
そのために、試験形式を変更してこれらの能力を入試で問うことにしたというわけです。

記述式の問題を作ったり、民間の検定試験を導入することで採点基準や受験機会に公平性が保たれにくくなるのではないか等反対意見もありますが、これからの勉強方法が変わってくることは間違いないといえます。

Studyplus slogo@2x
学習記録をつけて勉強をもっと効率的に!
受験生の3人に1人が使っているStudyplusで、勉強が続く!
無料会員登録
Pc@2x

センター試験がなくなるだけではない?大学別の試験はこう変わる

20417505?w=430

また、大学入学者選抜改革によると変更されるのはセンター試験だけではありません。
国立大学の二次試験や私立大学の入試といった大学別の試験も変更が加えられます。

推薦・AO入試では学力試験も課されることに

推薦・AO入試では、高校の成績を提出するも、大学別の学力試験が課されない入試がほとんどでした。
それは、今まで大学入試の実施要項に「知識・技能の修得状況に過度に重点をおいた選抜としない」(AO入試)、「原則として学力検査を免除し」(推薦)というような文面があったためです。
その文面が削除され、推薦・AO入試でも大学別の学力試験を実施するか、大学入試共通テストを活用することが必須化されることになりました。
推薦やAO入試を受ける際にも、受験勉強が必要になります。

一般入試でもAO的な要素が問われることに

推薦・AO入試で学力が問われるようになる一方で、一般入試ではこれまでのAOや推薦入試のように学習態度等が評価に含まれることになりました。
「「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を評価するために調査書や志願者本人が記載する資料等の積極的な活用を促す。」 とあります。
また、各大学は募集要項にそれらの資料をどのように活用するか明記することになりました。

まだ大学が募集要項を出したわけではないので、提出資料が大学入試の合否にどの程度関わってくるか実際のところはわかりません。
しかし、英語・数学・国語・理科・社会の主要五教科の勉強だけではいけなくなってくるのは間違いないでしょう。

センター試験廃止を受けて何をすればいいか

20417177?w=430

試験制度が変わるのであれば、受験勉強のやり方も変わってしまうのでしょうか
大学入試改革の後で、どんな勉強をすればいいのかわからず恐れている人も居るかと思います。どういった理由でどのように試験が変わるのかということを踏まえて考えれば自ずとどんな勉強をすればいいかがわかるはずです。

従来のセンター試験対策から、記述式問題の対策も含めた勉強を

センター試験が大学入試共通テストに変わるということをきいて、多くの方がまずはじめに思うことは「記述式の問題の対策をしないといけない」ということでしょう。
たしかに、国語の問題で与えられた選択肢を選ぶことと解答を自分で考えて記述すること間には大きな差があるように思えます。
しかし、記述式の問題であってもマークシート式の問題であっても、解答の根拠は文章の中にあるということは変わりません。国語の問題の本質は正しく与えられた文章を理解できるかどうかですから、問題形式が新しくなるからと言って特に気を張らず今までの受験生と同じような勉強をすれば大丈夫です。
実際に大学入試センターが発表したモデル問題例では、文章を説明したり要約する問題ばかりで、受験生の意見を問うような問題はありませんでした。客観的に答えが出せる問題なのですから、ただただ読解力を養う勉強をすれば大丈夫です。

数学に関しては、マークシート形式から記述式に変わったことで若干難易度が上がってしまいます。
と言うのも、今までのマークシート形式では解答欄の都合のため場合分けがある場合は問題文を読めば場合分けが必要だとわかりました。しかし、記述形式になると自分で正しく場合分けをすることが求められます。
数学の記述問題は、自分がどう考えたかを採点官に正しく理解してもらえる形で示す必要があります。それは、ただ問題を解くだけでは身につかず「答案を作る練習」をしっかりと意識する必要があります。

数学の記述式問題の対策法をきちんと知り、訓練を重ねることが必要です。

英語は4技能を意識した勉強が必要に。特にリスニングとライティングを鍛えよう

先ほども書いたとおり、大学入学共通テストの英語の試験では参加要件を満たした民間の資格・検定試験が使われます。
これらの試験では、従来のセンター試験で問われていた「読む(リーディング)」「聴く(リスニング)」の能力だけではなく、「書く(ライティング)」「喋る(スピーキング)」を含めた4技能が測られます。
また、各大学が個別で行う入試でも、「英語では4技能の総合的な能力を適切に評価できる」形式にすることが支持されています。

現在でも、英作文を出題する大学は多くありますが英語面接などスピーキング力が問われる入試方法を行っている大学はそうありません。そのため、これまでの大学受験の英語の勉強法では大学入試共通テストの英語、特にスピーキングには対応することができないでしょう。

英語を喋るためには、相手の発した英語を聴いて正しく理解し、頭の中で自分が話す内容を素早く英語で組み立てる必要があります。つまり、リスニングと英作文の高い能力がスピーキングでは要求されるのです。
そのため「英語が苦手だ」と思っている人が語学の検定試験を勉強する際にはとにかくリスニングとライティングを練習することが大切です。英語を喋るための土台作りを怠っては、いつまで経っても英語を喋れるようにはなりません。
しっかりとリスニングと英作文の練習をこなした後、英語で喋る練習に臨みましょう。

文部科学省&大学入試センターの発表を必ずチェック

大学入学共通テストや、大学入学者選抜改革後の大学入試に対応するためにはどのような勉強をすれば良いのかということを見てきました。
しかし、忘れてはいけないのはこれは現在(2017年11月)までに発表されている情報を元にした考えということです。
これから2020年度の大学入学共通テスト実施まで複数回のプレテストを行われて、実際にどういった試験になるかが固まっていきます。
今後、試験の内容やどの英語の資格試験が採用されるか、大学別の入試はどのように変わるかということがどんどん具体的に決まっていくことになります。
大学入学共通テストを受けることになる学年の人は文部科学省や大学入試センターの発表をチェックして、大学入試改革の情報をキャッチしましょう。
現役時にセンター試験を受けることになる学年の人が、浪人して大学入学共通テストを受けることになった際にどのような措置があるかなど重要な情報も今後決まっていくはずです。現在高校1年生の人も少しアンテナを高めておくと良いと思います。

最後に

まだまだ定まっていない部分が多い大学入試改革。
ですが、センター試験の廃止を受けて、2020年度から大学入試が大きく変わっていくことは間違いありません。
単に正しい知識を蓄えれば成績を上げることが出来たテストから、知識を応用できるように理解したり、自分から発信したりする能力が問われるようになります。
より複雑になることが予想される大学入試を乗り越えるために、上手く時間を活用して効率よく勉強を進めていきましょう!

Studyplus slogo@2x
学習記録をつけて勉強をもっと効率的に!
受験生の3人に1人が使っているStudyplusで、勉強が続く!
無料会員登録
Pc@2x
この記事を書いた人
14720503?w=72
現役で東京大学理科2類に合格しました。いまは教養学部後期課程の4年生です。 得意科目は数学と化学、物理で、理系科目を中心に執筆していますので参考にしていただけると嬉しいです。

関連するカテゴリの人気記事

15508756?w=120

超効率的な勉強計画の立て方!【現役早大生がこっそり教えます】

15590364?w=120

【大学入試ってどういう仕組み?】受験の種類と方法を徹底解説!

15575827?w=120

勉強の名言25選!受験生に贈る読むだけで頑張れる名言集

15823937?w=120

【勉強場所】最強の勉強場所はどこ?勉強できるカフェを見つけよう!

15624607?w=120

【大学サークル完全版】選ぶ際の注意点から楽しみ方まで全て教えます!

15673009?w=120

【高校生の選択科目の選び方】文系コースで失敗しない3つのポイント

スマホアプリで
学習管理をもっと便利に
Foot bt appstore
Foot bt googleplay