【東大受験対策】入試合格の為の勉強法と勉強時間を解説!センター対策も!
2017/12/01この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。内容が古くなっているのでご注意ください。
はじめに
しばしば最高学府と称される東京大学。
その入試難易度は非常に高く、毎年多くの受験生が全国から集まります。
そんな東京大学に合格するための勉強時間や勉強法、気になりませんか?
本記事では、現役東大生3人で考えた東京大学の文系入試を突破するための受験情報について、センター試験と二次試験の2ステップに分けて解説していきます。
個人的な体験談を多く含んでいるので、ぜひ受験勉強の計画を立てる際に活用してみてくださいね!
東京大学の入試情報
まずは簡単に東大入試の特徴についてお伝えしたいと思います。
入試科目と配点
東京大学の入試はセンター試験と二次試験の2段階評価です。
その配点は、センター試験が110点、二次試験が440点の計550点満点となっています。
センターと二次の比率が1:4と、二次試験に重きを置いているところが東大入試の特徴です。
900点満点のセンター試験が110点に圧縮されてしまうんですね。
英語(リスニングあり)
国語(現・古・漢)
数学(1A2B)
社会(世界史・日本史・地理から2つ)
となっています。
配点は、英数社が各120点、数学が80点です。
文系なので数学の配点が低くなっていますが、実は数学が最も差の開く科目で数学の出来が合否に直結するとまで言われています。
では東大入試の時間割を見てみましょう。
東大の二次試験は2日間に分けて行われます。
試験時間も非常に長くタフな試験と言えます。
社会選択
東大の文系受験者は社会の科目を世界史・日本史・地理に3つから2つ選択する必要があります。
どの地歴科目を選択すれば良いのか悩んだことはありませんか?
基本的には自分の学校のやり方に合わせるのが一番でしょう。
おすすめは世界史&地理と世界史&日本史です。
このいずれかが受験者数的にも多く安心です。
さらに科目の関連性の関連性が高いです。
実際に私が選択した世界史×地理は内容的な被りが最も多く、相乗効果で互いの理解が深まったので、勉強がしやすかったです。
東大入試の合格者最低点は?
入試結果をもとに2015年から2017年までの合格者最低点をまとめておきました。
東京大学入学試験 最近3年間の合格者最低点(2015年〜2017年)
合格最低点は、このようになっています。
年度による変化は大きいですが、概ね310~350点の間で推移しています。
数学が易化すると最低点が上がり、難化すると最低点が下がる傾向があるようです。
また東大の入試は、どの科類も同じ問題を解きます。
そのため、最低点の差が科類の難易度の差と言えます。
文系は難易度が高い順に
文科一類>文科二類>文科三類となっています。
文科一類と文科三類の間で大体10~15点ほど最低点に開きがあります。
ちなみに文科一類は法学部、文科二類は経済学部、文科三類は文学部へ進学する人が多いです。
東大合格の為の勉強時間と開始時期
受験勉強はいつから始めればいい?
東大に合格するためには、当然たくさん勉強する必要があります。
少なくとも高校3年生になった時点では東大を目指して受験勉強を開始することが望ましいでしょう。
中には部活と両立して現役合格をしている人もたくさんいますが、これは進学校出身で自然と早い段階に基礎が身に付いている場合がほとんどです。
東大の場合は、二次試験でも社会が2科目課されるなど、非常に科目数の負担が大きいです。
そのため早いうちに英数の基礎を固められるか否かが明暗を分けます。
私は高2の夏を境に本格的に受験勉強を始めました。
1日の勉強時間はどれぐらい必要?
1日何時間勉強すればいいのか気になりますよね?
受験勉強はただ長時間勉強すれば受かるというものでもないので、明確な基準はありません。
1日数時間の勉強で受かる人もいれば、1日15時間も勉強している人もいます。
大事なのは勉強時間に満足するのではなく、成績を上げることです。
とは言っても、具体的な勉強時間を決めないと不安な人もいるかと思います。
そんな人は、平日5〜6時間、休日10時間を目標にしましょう。
勉強のし過ぎで睡眠時間を削るのはNGです。
高2の間の勉強時間は本当に人それぞれで、秋頃までは全く勉強していない人もいれば、早い段階から受験生並みの努力を重ねている人もいます。
秋頃には受験への意識を高めているといいでしょう。


センター試験対策はいつから?足切りとボーダー点に注意!
東大入試ではセンター試験の割合は非常に低くなっています。
とは言うものの、センター試験を侮ることは出来ません。
東大の入試を突破してくる受験者層は得点率9割以上を安定して取ってきますし、合格最低点の周辺に人が密集していることを考えると、やはり1点でも多く取る対策は不可欠です。
さらにセンター試験は東大の二次試験の基礎となる部分です。
センター試験で十分な点数が取れないようであれば、二次試験で逆転するのは厳しいでしょう。
足切りとは?
東大入試ではセンター試験が足切りの役割を果たしています。
出願倍率が3倍を上回ると、センター試験の点数が低い人から順に3倍におさまるまで足切りされていきます。
足切りされると、そもそも国公立大学の前期試験を受験できなくなるので、何としても避けなければいけません。
この足切りラインですが、最も倍率が高いのが文科三類です。
文3は毎年足切りラインが8割前後なので、受験する際は、十分にチェックしましょう。
ただし、予備校の足切り予想はあまりあてにならないことが多いです。
他の科類は足切り点が非常に低く、ほとんど無視しても大丈夫でしょう。
センター試験のボーダーと平均点は?
では、東大に合格する人はセンター試験でどのくらい取っているのでしょうか?
東京大学が公式に発表しているのは、第一次選抜段階(足切り)を突破した人の平均点のみであるため、最終的に合格した人のセンター試験平均点は分かりません。
ただ私の知る限りでは、平均点は9割を超えているでしょう。
またボーダーラインはセンター試験後に各予備校が行うセンターリサーチの結果を見ると、800〜810点でした。
ただ、センター試験が多少悪くても逆転する余地はあります。
私の場合はセンター試験で失敗したため765/900点しか取れず、センターリサーチでもオールE判定という散々な結果でした。
ですが、東大の場合はセンターの結果が110点まで圧縮されるので、
85%と90%の差は、550点のうちわずか5、6点です。
数点で落ちる人もいることを考えると大きな差と思うかもしれませんが、二次が得意な人には全く関係ないでしょう。
ただ、センター試験で良い点数を取っておくに越したことは無いので、センター試験はボーダーラインを一つの目標としておきましょう。
センター対策はいつから?
東大受験生に関して言えば、センター対策は12月から始める人が多いようです。
ですが、センター試験前だからといって完全にセンター対策にシフトしてしまうのは危険です。
センターばかりやっているとセンター後にセンターボケを起こしてしまい、うまく二次試験に切り替えられないことがあるからです。
私の場合、センター対策は苦手だった理科基礎を除いて、基本的には過去問演習のみとしました。
苦手だったセンター試験に見切りをつけて二次対策を同時進行させたことが後々、プラスに働きました。
センター試験は、最小限の努力で得点を最大化することを考えてスケジュールを立てましょう!