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はじめに
名前は聞いたことがある大学でも、実際にどんな学部があってどんな勉強をしているのかってわかりにくいですよね。受験校選びの際には大学だけでなく学部も決めて出願しなければいけないので大変です。
そこで今回は日東駒専と呼ばれる大学群の1つである東洋大学について、どのキャンパスにどんな学部学科があるのか、まとめて紹介します。
東洋大学とは
箱根駅伝で毎年活躍していたり、在学生・卒業生に陸上の桐生祥秀選手や水泳の萩野公介選手等のオリンピック選手が多数いることからスポーツ強豪校というイメージを持っている人も多いかと思います。
哲学者の井上円了が創った大学
東洋大学は「井上円了」という幕末〜大正の哲学者が創った大学で、元々は哲学館という教育施設でした。
そのため文系学部、特に文学部が有名な大学です。
しかし現在では理工学部や生命科学部など理系の学部学科も充実している総合大学となっています。
講堂の名前が井上円了ホールであったり、キャンパス内に井上円了記念館があったりと、現在の大学にもその名前はしばしば残っています。
5つのキャンパスに13の学部
東洋大学には白山キャンパス、赤羽台キャンパス、朝霞キャンパス、川越キャンパス、板倉キャンパスの5つのキャンパスがあります。
東京都文京区にある白山キャンパスが東洋大学の本部であり、そのため東洋大学=東京の大学というイメージがあります。
しかし、朝霞キャンパスと川越キャンパスは埼玉県、板倉キャンパスは群馬県にあり関東圏に広くキャンパスを構えています。
学部は文理合わせて全部で13あります。
ここからは、キャンパスごとにそれぞれの学部について特徴や偏差値等を紹介していきます。
白山キャンパス
都営地下鉄三田線の「白山駅」と東京メトロ南北線の「本駒込駅」が最寄り駅です。
白山キャンパスがある文京区は他にも大学が多く、他大学の人との交流も簡単に図れます。
白山キャンパスには文学部や経済学部など文系学部の中でもメジャーな学部が設置されています。
文学部
少人数教育を標榜していて、ゼミなどできめ細かい指導を受けることができます。
東洋大文学部には東洋大学の全学部の中でも最多の約4100人の学生がいて1750人が男子、2350人が女子です。他の大学の文学部同様、女子比率が高くなっています。
入学試験は国語、英語に加えて地理・歴史・数学から1科目を選択する計3科目の試験が主です。
経済学部
どの学科も1年次から少人数のゼミナールが開講されていて、教員と近い距離で勉強できることが特徴です。多くの大学の経済学部が大人数で行うマスプロ講義を中心にしていることを考えると非常に珍しいといえるでしょう。
学生数は男性約2000人、女性800人の合計2800人です。
入試科目は文学部同様英語・国語に加えて数学・地理・歴史の中から1科目選択の3科目試験です。
国際経済学科のみ英語の配点が1.5倍に高くなっていることに注意しましょう!入学してからも英語を多用する学科ですから入試の時点でも英語力を重視するようです。
経営学部
それぞれ経営学、マーケティング、会計という異なる学問を専門的に学ぶことになるため、どの学科に進むかは出願の段階でよく考えたいところです。
会計ファイナンス学科では簿記に加えて公認会計士、証券アナリストといった資格を取得するための課外講座が開講されています。
学生数は男性1900人、女性1200人の計3100人です。
法学部
法律学科は法律専門職、政治・政策、公務員といった3つのコースがあり、自分の希望する進路に進むための手厚いサポートが受けられます。
企業法学科では、法律だけではなく英語を使った授業や、経営学や会計学などビジネスに関わる学問を学ぶことができ、より社会で活かせる力を身につけることができます。
入試科目は他の文系学部同様英語・国語と地歴数からの選択ですが、英語と国語の配点がそれぞれ2倍になる「英語重点入試」、「国語重点入試」があるのが特徴です。
学生数は男性約1600人、女性約700人の2300人です。
社会学部
・社会学科
・社会文化システム学科
・社会福祉学科
・メディアコミュニケーション学科
・社会心理学科
その名の通り社会学を学ぶ学部ですが、社会学自体が非常に沢山の領域を含む学問であるためこのように学科がたくさんに分かれています。
男性1250人、女性1950人の約3200人が社会学部に通っています。
文学部同様女性比率がとても高い学部です。
国際観光学部
観光産業と観光政策という2つの視点から観光学を捉えていきます。
東京オリンピックの開催決定などを受けて観光学部に注目が集まっていますが、東洋大の国際観光学部もその例に漏れません。
偏差値は50〜55と、東洋大学の学部の中でも屈指の難易度を誇ります。
国際観光学部は2017年から出来た学部なので1年分しか学生がいないため、人数は約400人と小規模になっています。
国際学部
国際観光学部との違いがわかりにくいですが、国際学部では「国際社会で活躍できる」人材を目指した教育が行われています。
国際社会で起きている課題を把握し、英語など語学力を伸ばしてグローバルなコミュニケーション能力を持っている人を育成します。
国際観光学部と同様2017年にできた学部で、現在の人数は男性165人女性240人の約405人です。
赤羽台キャンパス
赤羽台キャンパスは、東京都北区にある、2017年4月に開設された東洋大学の中でも最新のキャンパスです。
赤羽駅から徒歩8分というアクセスしやすい場所にあるこのキャンパスの特徴はキャンパス内の様々な設備がIoT化していることです。大学の施設がインターネットに接続されていることで、学内の情報や図書館のライブラリー情報をスマートフォンなどを使って即時取得することができるようになっています。
そんな赤羽台キャンパスには情報連携学部が設置されています。
最先端の設備を用いて学習したいという人はぜひ情報連携学部を受けてみましょう!
情報連携学部
情報連携学部には情報連携学科の1学科のみがあります。情報連携学部に入学した人は自動的に全員同じ学科になるわけですね。
情報連携学部の学びの特徴は、その名の通り「連携」にあります。現代は情報技術が進歩し、新しい技術や仕組みがたくさん出てくる時代です。そこで活躍するためには、それらの新技術たちを正しく「連携」させる力が必要になってきます。また、それぞれ専門的な技術を持つ人達と「連携」を取ることも大切です。単なる情報系学科ではなく、そういった「連携」するための能力を伸ばすことを目的にしているのが情報連携学部だといえます。
入試は文系方式と理系方式に分かれていて、文系方式では英語、国語に加えて地歴1科目が理系方式では英語、数学に加えて物理・化学・生物から1科目が出題されます。
それ以外にも4教科入試や総合問題入試などもあり、広く門戸が開かれている学部です。
情報連携学部の偏差値は42.5~45となっています。新設学部で他学部と比べると未だ知名度が高くないこともあり、東洋大学の中では比較的入りやすい学部と言えるかもしれません。