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はじめに
中小企業診断士という仕事を知っていますか?
中小企業診断士は、「日本版MBA」とも呼ばれ、取得したいビジネス資格ランキングにおいても上位にランクインしている人気の資格です。
本記事では、中小企業診断士の仕事内容や年収などをご紹介します。そして、そのような人気の職業である中小企業診断士になるためにはどうすればよいのか、国家試験の難易度や所要勉強時間などをご説明します!
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中小企業診断士の実態
業界・職種に共通して当てはまる、“企業が売上を伸ばし、コストを削減し、利益を上げる”ための適切な提案をするのが仕事で、社会的に高く評価されている職業です。
仕事内容
経営指導などを行う専門家で、中小企業の経営者から依頼を受け、経営状況を調査し、診断します。その業務を行える能力と知識があることを認めるのは、唯一の国家資格です。業務範囲は幅広く、経営診断や指導、社員研修などに関わるほか、最近では、IT関連のシステム導入についてアドバイスしたり、経営者を補佐して投資まで手がける中小企業診断士もいます。
年収
しかし、企業の管理職に就いている人など、もともと年収がそこそこある人が、中小企業診断士の資格を取得する場合もあります。 よって、中小企業診断士の資格を取得したからといって、一概に年収が上がるとは言い切れません。中小企業診断士は独立して食べていくことはできるのか、不安を抱く人も多いようです。
独立すれば、若いうちから年収1000万円を超えることも実現可能です。しかし、独立してクライアントを獲得できなければ、会社に勤めていた頃より年収が大きく下がってしまう可能性もあります。独立して成功するには、中小企業診断士としての能力だけでなく、集客のノウハウなども持ち合わせていなければなりません。
中小企業診断士になるには
先程も述べましたが、中小企業診断士は、国が認める唯一のコンサルタントの国家資格です。よって、中小企業診断士になるためには、国家試験に合格しなければなりません。
以下では、中小企業診断士になるための過程を①〜④の4つに分けてご紹介します。
①一次試験(年1回)
これらの7科目を3年以内に合格しなければなりません。
一次試験の合格ラインは、60%の得点です。高いように感じるかもしれませんが、「頻出問題」に的を絞って学習すれば、意外にクリアしやすい合格ラインです。
②二次試験(年2回)
二次試験の合格ラインも、一次試験と同じ6割程度です。
③中小企業診断士実務補修
二次試験に合格したら、次は中小企業診断士実務補修を受けます。
中小企業診断士実務補習は、中小企業診断士試験合格者を対象に、15日間の実習方式で実施されます。
この実務補習は、1グループを受講者6名以内で編成し、指導員の指導のもと、実際に企業に対して経営診断・助言を行います。3企業に対して、現場診断・調査、資料分析、診断報告書の作成、報告会を行います。
④登録
①〜③の課程を経て、ようやく中小企業診断士として登録されます。
難易度
中小企業診断士になるための国家試験の難易度は上がっています。そのため、合格率は10〜20%程度です。また、必要な勉強時間は1000時間以上で、数年の勉強時間がかかるとも言われています。
しかし、国家試験の1次試験合格者は、2次試験を2回受験することができます。 また、②2次試験と③中小企業診断士実務補修は大学院のMBAプログラムや資格スクールの中小企業診断士試験対策講座に通うことで、パスすることができます。
このように、中小企業診断士の資格は、難易度は高く、合格率も低いですが、合格できる可能性は十分にある資格です。
中小企業診断士の魅力
学歴に関係なく取得できる
医師国家試験や司法試験など、国家試験の中には、大学卒業や大学院卒業を受験資格としていたり、別の予備試験に合格していることや資格を取得していることを受験資格としている資格が多くあります。
しかし、中小企業診断士になるための国家試験を受けるのに、学歴は必要ありません。実務経験や国籍も関係なく受験することができる、多くの人に門戸が開かれた資格です。