人を変え、世界を変えていく「志」

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はじめに

 同志社大学は2025年に創立150周年を迎えます。創立者・新島襄は、自ら思い描く大学の実現に200年を要すると語り、次の50年への通過点である大きな節目となります。これを機に、受け継がれてきた「良心教育」を根幹とする理想の大学の結実に向け「同志社大学VISION 2025」を策定しました。 
ビジョンの一つ「『国際主義』の更なる深化」では、「同志社大学テュービンゲンEUキャンパス」をドイツに開設。今年4月から学生の派遣を開始しており、教員の交換や研究交流なども本格的に展開していきます。
 次に、「創造と共同による研究力の向上」では、本学の理工学や生命医科学など各分野を統合化。NASAジョンソン宇宙センターなどと共同研究する「宇宙生体医工学研究プロジェクト」が、文部科学省の2018年度「私立大学研究ブランディング事業」に採択されるなど、健康長寿の延伸を目指し活動しています。
 学生、教職員、校友が一体となった「ALL DOSHISHA」体制で、未来を牽引する人物養成に邁進します。

スポーツと健康について学び文武両道に励む

メンタルと身体面を鍛えフェンシングの世界大会でメダルを
スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科 4年 𠮷村 美穂 さん

フェンシングを始めたのは小学4年生の時。3歳から習っていた器械体操の先生がフェンシング教室を始めることになり、見学に行って「面白い!」と思ったことがきっかけです。その後、同志社大学でフェンシングを指導されていた田淵和彦先生に教わるようになったことや、スポーツと健康のエキスパートを育てる「スポーツ健康科学部」があることから、同志社大学に入りフェンシング部に入部しました。中学・高校時代はフェンシング部がなく、外のクラブチームで練習していたので、仲間がいる環境に喜びを感じます。
 私の種目は、全身が的になる「エペ」。相手の選手の動きを瞬時に読み、いかに攻撃を仕掛けるか。頭を使って駆け引きするところが面白いですね。フェンシングは心理戦も重要なので、勝つためには身体能力の高さだけでなく、精神面も安定していることが大切。そのため、自分の心の弱さを分析したり、試合の後には良かった点や悪かった点をノートに書き出したりして、自己を知るトレーニングもしています。
 スポーツ健康科学部では、栄養学やスポーツ心理学なども学べるので、フェンシングに生かすことができます。同じ学部に他のスポーツに取り組むトップアスリートがたくさんいて、切磋琢磨し合えるのも魅力ですね。
 今は、世界大会でのメダル獲得を大きな目標に、週に4日間、東京にある味の素ナショナルトレーニングセンターで練習を重ねています。フェンシングと同志社大学での学びという文武両道の日々ですが、まずは直近に控える世界選手権やワールドカップで良い成績を残したい。技の鍛錬やトレーニングなど、自分ができることに一つひとつ取り組み、色々な人に応援してもらえる選手になりたいです。

「複言語主義」のヨーロッパで異文化への理解を深める

ドイツ語の能力を伸ばし言語に関わる問題を研究したい
グローバル地域文化学部 ヨーロッパコース 2年 吉田 菜津希 さん

私が「グローバル地域文化学部」(ヨーロッパコース)を志望したのは、複数の外国語はもちろん、世界の文化や諸問題の解決策なども学べるからです。昔から英語が好きで一番得意な科目。と同時に、ドイツにも興味を持ち、二つ目の外国語としてドイツ語を選択しました。ドイツ語を集中的に学んで力を伸ばそうと、「EUキャンパスプログラム」に参加したのです。
 今年4月から8月までの約4カ月間、テュービンゲンに滞在します。EUキャンパスではドイツ語の授業が毎日、午前中にありドイツ語で行われます。10人と少人数なので教員と学生の距離が近く、積極的に発言できる環境です。同志社大学に留学し帰国したテュービンゲン大学の学生と一緒に異文化コミュニケーションについて学ぶ「Intercultural Studies」や、2人のチューター学生による「Language Tutorial」ではフリーマーケットでの買い物の仕方などドイツの生活体験もできます。座学だけでなくドイツの空気感に触れられることが興味深いです。課外活動として、大学が市民にも開放しているスポーツ教室のバドミントンにも参加。積極的にドイツ語でコミュニケーションを図るよう心掛けています。
 私は言語の問題に関心を持っています。EUは今、28カ国が加盟し公用語は24言語。複言語主義といって、必要に応じて言語を切り替えながらコミュニケーションを図るような環境があるのですが、帰国後はこうした言語学の分野を深めていきたい。EUキャンパスでの体験により、今後の研究は、さらに現実感を持って取り組めると思います。

この記事を書いた人
    関西の大学力(朝日新聞社)

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