「コミュ力」は国境を超える?「真のコミュニケーション力」とは

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。内容が古くなっているのでご注意ください。

はじめに

「あれ、何だか話がうまく通じない……」っていうこと、ありませんか?
家族やいつもの仲良しメンバー、部活の仲間に対してなら「そう、それ!」「うん、わかる!」という風に、自分の気持ちや考えは簡単に伝わりますよね。
ところが、あまり話したことのない人、初対面の人、他校の生徒、年齢の離れた人などに何かを話す時には、「いつものノリ」だけでは話が通じません。受験の際の面接や、先生との面談などで、困った経験は誰にでもあるでしょう。 「話が通じる/通じない」──この差って、何なのでしょうか。

コミュニケーションは、いろんな要素でできている!

実は、私たちが「自分の話が相手にきちんと通じている」と感じるには、いろんな要素が必要なんです。いくつか挙げてみましょう。

まず「情報の共有」。仲間内で「あの公園が」と言えば、すぐにどこの公園なのかわかりますが、初対面の人にはわからないですよね。同じ経験や行動範囲を共有しているからこそ、テンポ良く話が通じます。
次に「アイコンタクト」「肩の動き」「うなずき」などの「非言語メッセージ」。話し手と聞き手はお互いの目線・肩の向き・相槌のタイミングといったサインを見ながら、伝わっているかどうかをチェックします。緊張して目を伏せてしまうと、まさに「話が見えない状態」に。考えてみれば、私たちはサインの見えない電話やラインなどのメディアを使う時は、いつもより声に出して「うん」と言ったり、顔文字やスタンプなどを多用して工夫していますね。
また「ゴールの設定」も重要。時系列順に話す、因果関係をはっきりさせるなど、オチを予測できる話は、すんなりと入ってきます。

いかがでしょうか? 「うまく話が伝わらなかったあの時」「すごく盛り上がったあの時」の理由が思い当たる人も多いかもしれませんね。

コミュニケーションの鍵「文脈」は、国際&AI社会を開く鍵!

今ご紹介した要素がしっかり整っていると、「話の流れ=文脈」がわかりやすくなります。この「文脈」こそコミュニケーションの決め手であり、国際理解やAI化する未来を解く鍵なのです。

例えば、「非言語メッセージ」の意味は世界共通ではありません。日本では「あなたの話を聞いていますよ」というサインである相づちが、話の邪魔をしていると受け取られる国や地域もあります。「おいで」の手招きが「あっちに行け!」を表していたり、ニコニコがヘラヘラになってしまうことも。知らずに海外の人と話していれば、話ははずむどころか気まずい空気に包まれるでしょう。
つまり、いくら外国語のスキルがあったとしても、背景にあるその国特有の文化・社会・歴史についての知識がなければ、文脈をつかむことができず、コミュニケーションは成立しないのです。最近ではGoogle翻訳などAIによる翻訳の精度は上がっていますが、それでも意味不明な翻訳になることがありますよね。これは、言葉の裏にある文化的背景や物事の本質といった文脈をAIでは拾いきれないからです。国際関係学部の学びは、まさにそういった知識や経験が中心となります.
今後の社会はグローバル化とAI化がさらに進むことが予想されます。そんな未来で活躍できるのは「真のコミュニケーション力」が高い人。言葉や現象の表面的な意味だけでなく文脈を理解して、様々な国や地域の人と対話し、AIを使いこなせる人材だといえるでしょう。

「コミュ力と専門性」を同時に身につける京都産業大学の学びって?

京都産業大学の国際関係学部では、コミュニケーションの本質を理解して実践するための豊富な授業がたくさん用意されています。1・2年次の基幹科目を3科目ピックアップしてみましょう。
海外のビジネスに関する記事を読み、英語でまとめる「English for Professional Purposes」。要点を的確にとらえ、少ない語彙をうまく組み立ててわかりやすく伝える力を身につけます。
「English for Academic Purposes」では、文化・国際・環境といった社会問題をテーマに、ノートの取り方・要約・エッセイの執筆・ディスカッション・プレゼンテーションのスキルを身につけ、断片的な情報を参照しつつ色々な立場から考え、自分なりの答えを出す思考力を鍛えます。
「Theory of Knowledge」では、「哲学とは」「アイデアとは」など、抽象性の高い問いに2年間じっくり向き合い、ネイティブ教員と英語で語り合います。専門分野以外への許容能力と物事の本質をとらえる力が身につきます。
こうしたコミュニケーション能力をベースとして、海外でのリサーチやインターンシップを経験し、政治・経済・共生の3コースで国際関係学を専門的に学ぶことができます。さらに、社会に出てからは、身につけたコミュニケーション力によって、専門性を活かして使いこなすことができるでしょう。

おわりに

コミュニケーション能力は、「口が上手い/口ベタ」という表面的なことではなく、多様な文脈への対応力だということを紹介してきました。10学部がワンキャンパスに集結する京都産業大学なら、多様な学び、多様な人たちと出会えます。いろんな角度から物事を見つめ、様々な立場の人と良い関係を作りながら問題解決に向けて行動する。そんな能力が身につけば、あらゆる業界がもとめるグローバル人材として、将来の活躍ステージも広がりそうですね。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
    スマホアプリで
    学習管理をもっと便利に