JAXAのプロジェクトにも参加している宇宙のスペシャリストに聞いてみた!

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はじめに

“宇宙開発”と聞くと、みなさんはどのようなイメージがあるでしょうか。ロケットや衛星、ハイテクなロボット・・・宇宙は、よく映画にも取り上げられる魅力的なテーマですよね。しかし最近では、民間企業によって有人ロケットによる宇宙旅行が提案されるなど、より身近な存在になってきました。この変化は、科学技術の進展と、それを支えるスペシャリストのおかげです。
今回は、宇宙のスペシャリストとして、あのNASAやJAXAとも共同プロジェクトの実績をもつ、渡部重十先生にお話を伺ってきました!

JAXAのプロジェクトに参加した宇宙のスペシャリスト! 北海道情報大学の渡部重十先生に教えていただきました!

渡部 重十 先生
北海道情報大学 経営情報学部 学部長 宇宙情報センター センター長

宇宙について研究しようと思ったきっかけを教えてください。

自分の存在が不思議でした。なぜ、自分はここにいるんだろう。自分の意識、考えができるのはなぜだろう。同じように不思議に思っている人が地球にいることが不思議。宇宙にも同じように考えている生き物がいるのだろうか?そもそも宇宙はどのようになっているのだろう?誰に聞いても答えてくれないので、自分でやるしかないと思いました。

今はどのようなことを研究されていますか?

人工衛星や探査機を開発し、地球を含む宇宙を研究しています。みなさんも聞いたことがあるNASAやJAXAでも研究に携わり、火星探査機「のぞみ」や金星探査機「あかつき」などの搭載機器開発に参加しました。

JAXAといえばロケットや人工衛星の打ち上げなど、日本でもっとも宇宙に関する研究や開発が有名な機関ですね!具体的にはどんなことをされていたのでしょうか?

「なぜ火星や金星を探索するのか?」という計画段階から参加しました。そして火星探査機「のぞみ」や金星探査機「あかつき」に搭載するカメラなどを設計・開発して、撮像したデータから惑星の環境を調査しています。そのほかにも人工衛星や惑星探査機、ロケット実験など20以上のプロジェクトに参加してきました。

金星探査では渡部先生がGoサインを出したお一人だとも聞いております。そんな先生にとって、特に思い出深いプロジェクトがあれば聞かせてください。

すべてのプロジェクトが思い出深いです。というのも、トラブルが起きなかった人工衛星や探査機はありません。それでも、トラブル発生のたびに必ず解決してきました。これまでに私が関わってきたプロジェクトで、成果がゼロのものはないんです。これが、私のちょっとした自慢です。それぞれのプロジェクトごとに1〜2時間は講義できる思い出深いプロジェクトばかりです。

普段、学生にはどのようなことを教えていますか?

問題点を自分で発見し、解決すること。そのためにはグループでコミュニケーションをしっかりとって進めることや危機管理の大切さも教えています。ゼミでは、これらのことを体験しながら学べるように、みんなでプロジェクトを考え、リーダーを立ててスケジューリングを行いながら進めています。

卒業後の進路について教えてください。

進路はさまざまです。宇宙に興味を持ち続けて、その分野の企業に進む学生がいます。一方、情報通信関係など直接宇宙に関係のない分野に進む学生もいます。宇宙のことを学んだからといって、就職先が宇宙関連だけということはありません。

宇宙に関わる仕事は今後増えていくのでしょうか?

今ではなくてはならないスマホはGPSと繋がっています。このGPSというシステムは、例えば車の自動運転や新規輸送システムとして期待されるドローンにも関わってくる重要なテクノロジーですが、これは宇宙に打ち上げた衛星がなければ実現しません。これからは、宇宙を知らずして情報関係の仕事はできない状態になりつつあります。

宇宙について学びたい!将来の仕事にしたい!という高校生にアドバイスをお願いします。

不思議なこと、興味を持ったことに挑戦してください。その努力と解決の経験が、自分をひとまわりもふたまわりも大きくします。大学は、それにチャレンジできる場所と時間を与えてくれます。

北海道情報大学なら宇宙関連の知識を宇宙のスペシャリストから学べる!

渡部先生が在籍されている北海道情報大学には、宇宙情報専攻という宇宙関連のテクノロジーを学べる専攻が用意されています。そこでは、宇宙ステーションや地球・惑星・宇宙の探査といった好奇心をくすぐる内容や、宇宙開発の歴史や世界での取り組みなど、宇宙開発の背景まで学ぶことができます。
それを可能にしているのは、宇宙開発の実際を知る科学者や技術者が講義をすることはもちろん、最新の知識を伝えられる設備が整っているからです。
同大学は教育設備の充実に力を入れており、宇宙関連以外でも、最新映像技術のモーションキャプチャや、実際に現場で使われている産業用ロボットアームなど、全国的にも珍しい最新設備を用意しています。そのため、宇宙関連だけではなく、ビジネス・医療・メディアの情報通信についても、広く深く学ぶことができます。

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