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はじめに
進路を考え出すと悩みますよね。ちょっと逃げたくて、ついスマホアプリや動画配信サービスに手を伸ばし、大好きなマンガやアニメに何時間も浸ってしまった経験、ありませんか?
進路選びの考え方のひとつに「“好き”で生きていく」があります。確かに“好き”を仕事にできれば最高です。けれども「私の“好き”はアニメなんだけど」「マンガについてならずっと語っていられる」という人の場合、“好き”と進路は別物と割り切っているのではないでしょうか。そもそも大学の学びには関係ない…もしそう思っているなら、ちょっと待ってください。アニメやマンガを学べる大学は、あるんです。しかも就職にも強いんです!
大学で学問としてアニメやマンガを学ぶって?
日本製アニメは「ジャパニメーション」として世界各国で高く評価されています。マンガも何十ヵ国語にも翻訳され、キッズから大人までが夢中になっています。海外からの観光客や留学生には「あのアニメが生まれた国に行きたい」という理由で来日する人も多くいました。アニメ・マンガは、日本を代表する文化のひとつなんです。
文化としてアニメ・マンガをとらえ、さまざまな切り口から研究する──これはれっきとした学問です。日本文学に文学史や作家論があるように、アニメ・マンガの歴史や作家にフォーカスする。あるいは、音楽や演劇など、他の文化との関係を考察する、マンガ家という職業から女性の社会進出を考えるなど、実際に大学では多様な研究が行われています。
つまり、大学でアニメ・マンガを学ぶことは、専門学校や美術大学で作画法などの技術を学ぶことではなく、文化として研究対象にするということなんです。
活躍の場は広告・出版からファッション・舞台などのエンタメ業界まで!
「アニメやマンガ漬けの生活=学問に打ち込む日々」になるなら、最高の大学生活です。でも「卒業後はどうなるの?」という不安は残ります。実は、活躍の場はたくさんあります。
まずは、直接的に関わるアニメ・マンガ業界。アニメやマンガを創るのは作家や技術者だけではありません。マンガ雑誌の編集者やアニメ制作会社のプロデューサーの多くは、作家よりも古今東西のアニメ・マンガに精通しています。知識があるから「これは売れる!」と方針も立てられます。
ファッション業界も、アニメ・マンガに近い業界です。コラボ商品を開発したり、同じような世界観のデザインを打ち出したりと、企画をする際に学びを生かせます。
また、舞台・アイドルといったエンターテイメント業界でも活躍できます。最近ではアニメ・マンガを原作とした「2.5次元」と呼ばれる舞台が人気ですし、アニメの世界観を表現したアイドルもいます。こうしたステージを企画・制作する仕事も増えているのです。
どうですか? 広告・出版・ファッション・エンタメとたくさんのステージが広がっていますよね。
“好き”を創造・提供・批評する力を磨く跡見学園女子大学とは?
跡見学園女子大学は、創立1875年の「跡見学校」をルーツに持つ伝統ある女子大学です。文学部現代文化表現学科は、アニメ・マンガはもちろん、映画・音楽・ファッション・デザイン・演劇など現在進行形の文化表現を学べます。まずは、幅広く現代カルチャーの基礎知識を身につけ、興味あるジャンルについてはさらに深く学び最新の研究にも触れます。また、知識や理論を確認するために実習も体験します。
例えば「アニメーション論」では、名作アニメからTikTokまでの映像文化とその歴史を研究します。また、「マンガ・イラスト制作実習」では実際に人物カットに挑戦。実習の中でも重視されるのが「書く力」です。そして「ライティング特殊演習」では、プロのカメラマン・デザイナー・校正者と、小冊子『Visions』の企画・取材・執筆を行い完成させます。このようにさまざまな現代文化表現を「創造・提供・批評」するのに必要なスキルを徹底的に磨きます。
「好きを突き詰める」ことで、想像力・コミュニケーション力・洞察力・決断力も身につきそうですね。
学びつくせば、あらゆる業界から求められる人材に!
現代文化表現学科で4年間とことん学ぶことで、「好きを突き詰める」「ターゲットに合わせて文章を書く」「何もないところから創る」「多様な視点を持つ」の経験値がぐんぐん上がります。こうした経験を持つ人材は、エンタメ業界に限らず、事業の将来性に投資する銀行、町の魅力を創造する地方自治体、社会のニーズをキャッチする一般企業等でも求められます。“好き”をとことん学んで社会人の第一歩を踏み出せるなんて、未来がどんどん明るくなりそうですね。
おわりに
アニメ・マンガといった “好き”を学問として大学で学べること、しかも学びながら社会人に必要な力が身につくことをご紹介してきました。もしもご両親が「アニメ・マンガは大学選びに関係ない」という方なら、ぜひこの記事の内容をプレゼンテーションしてみてください。高校の先生に協力してもらうのも良いかもしれません。あなたが“好き”から社会へ羽ばたいていけることを応援しています!