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はじめに
かけがえのない命や健康のために働く医療職に憧れを持つ人は多いと思います。医療職といえば、まずは医師、そして看護師、それから……? 医療ドラマや医療ドキュメンタリーなどでは、メディカルスタッフと呼ばれるさまざまな職種の人が現場で活躍する姿を見ますが、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。今回は、医療職にはどんな種類があるのかを探っていきます。
テクノロジーに強い医療職、臨床工学技士・臨床検査技師とは?
医療職の中でも、テクノロジーの知識とスキルを要求される技術系の職種に臨床工学技士(国家資格)や臨床検査技師(国家資格)があります。
医用工学が発展し、医療現場では専門知識を必要とする多種多様なハイテク機器が使用されています。心臓手術などで使われる人工心肺装置、人工透析で使われる血液浄化装置、その他人工呼吸器やペースメーカーなど、患者さんの命に直接関わる「生命維持管理装置」はたくさんあります。医師の指示のもとで機器や装置を操作し、機器の保守・管理も行う専門技術者が臨床工学技士です。
また、遺伝子検査や移植治療の検査など、検査機器も高度化しています。検査のタイプは大きく2つあり、採取した血液や尿を調べる「検体検査」と、身体に装置を装着して行う心電図や脳波等の「生理学検査」に大別されます。高い検査技術と知識で医療に不可欠なデータを集めるのが臨床検査技師です。
現在世界的な現象となっている新型コロナウイルスを例に挙げると、重症患者の方に使われた心肺補助システムのECMOには臨床工学技士が、ウイルスの陽性判定をするPCR検査には臨床検査技師が携わっています。まさに医療の最前線で活躍しているんですね。
患者さんのQOLを支える医療職、理学療法士・義肢装具士とは?
医療職の中でも、患者さんのQOL(Quality Of Life=生活の質)の向上と維持をサポートする職種に理学療法士(国家資格)や義肢装具士(国家資格)があります。
理学療法士は、患者さんが自立した日常生活を送れるように支援する医学的リハビリテーションの専門職です。病気・ケガ・加齢・手術等で思うように身体が動かせなくなった患者さんに対して、歩く・立つ・座る・握るといった基本的動作能力を最大限に回復させるため「運動療法」や「物理療法」を行い、アドバイスをします。
義肢装具士は、義肢(義手・義足)や装具(コルセット等)を設計・製作・適合する専門職です。事故や病気等で手足を失った患者さんのために、義肢でその形態や機能を復元し、装具で身体の機能をサポートします。
いずれも医師や作業療法士などとともに患者さんの要望を聞き、患者さんの望む生活をめざして話し合いながら方針を決めます。めがね・補聴器・枕といった小さな補助具から、車いす・ベッドなど家具サイズの器具、さらには福祉車両や住環境まで、生活の全てに精通することで、患者さんの笑顔をもっともっと輝かせることができますね。
6学部13学科を擁する医療の総合大学・新潟医療福祉大学とは?
ひとくちに医療職といっても、工学的な知識に基づいた正確な機器操作が要求される医療技術系の職種、患者さんとコミュニケーションをとりながら回復をめざすリハビリ系の職種があることを紹介してきました。実は医療職にはまだまだいろんな種類があるんです。その多くを網羅しているのが新潟医療福祉大学です。「看護・医療・リハビリ・栄養・スポーツ・福祉・医療ITを学ぶ医療系総合大学」と名乗るにふさわしく、6学部13学科の約4,400人の学生が、1つのキャンパスで、66種類以上の専門資格の取得をめざして学んでいます。この医療系総合大学というメリットを最大限に活かし、医療の現場で必要とされている「チーム医療」を実践的に学ぶことができます。
新潟にキャンパスがあるので「新潟県出身の学生が多そう」と思うかもしれませんが、学生の4割は県外出身者。全国各地から学生が集まっているため、キャンパスから徒歩7分の立地に、朝・夕2食の食事提供をする学生寮を完備し、学生一人ひとりの快適な暮らしを支えています。
資格取得を徹底サポート! 就職実績は全国トップクラス!
医療職に就くために絶対必要なことが国家試験や資格試験に合格することです。新潟医療福祉大学は、ゼミの担当教員が各学科の国家試験・資格試験対策委員と連携した学習サポートを実施。模擬試験の結果を分析し、個別面談等を通じて一人ひとりに応じたアドバイスを行います。こうした継続的な支援が実を結び、国家試験合格率は全国平均を大幅に超え、これまで7,600名もの合格者を社会に送り出しています。特に、臨床工学技士と臨床検査技師のWライセンス合格率は70%!これは医療人として大きな力になりそうですね。
国家試験合格率だけでなく、新潟医療福祉大学の学生・卒業生は多様な現場から高い評価を受けています。2019年度の就職内定率は99.7%と2006年度以降10年以上ずっと99%以上をキープ。求人数は23,558人と第1期卒業生を輩出した2004年度の4.8倍以上に! 医療専門職へのニーズの拡大と新潟医療福祉大学出身者の現場での活躍が、こうした実績に繋がっているんですね。
7学科が連携して多職種への理解を深める森ノ宮医療大学とは?
森ノ宮医療大学は看護学科・理学療法学科・作業療法学科・臨床検査学科・臨床工学科・診療放射線学科・鍼灸学科の7学科がワンキャンパスに集結しています。その環境を生かして、現代医療に欠かせない「多職種への理解」を深める独自のチーム医療教育「IPE(専門職間連携教育)」を展開していることが大きな特徴です。
IPEのひとつである「チーム医療見学実習」では、各学科から1名以上の学生が参加する学科混成のチームで連携病院を訪問します。外来・入院病棟・リハビリ室・ICU/CCU・各種検査室・透析室・手術室等でのリアルな職種連携を見学できるので、現場ごとの各医療職の役割が自然に理解できそうですね。
また「チーム医療論」では、自分が在籍している学科以外の6学科の教員からそれぞれの医療職の特性や内容についての講義を受けます。自分が看護学科生なら「看護師は理学療法士とこんな風に情報を共有しているんだ」とか「臨床検査技師から見た看護師の役割ってこうなんだ」といった新たな発見があります。めざす職種を越えて、より大きな視野で医療をとらえる姿勢が身につきそうですね。
多彩な臨地実習で16以上の医療福祉職をめざせる国際医療福祉大学とは?
国際医療福祉大学 成田病院
栃木・千葉・東京・神奈川・福岡の5都県に6キャンパスを有する国際医療福祉大学。医師・薬剤師・看護師・保健師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士・診療放射線技師・臨床検査技師・公認心理師・介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士・診療情報管理士・医療経営スタッフなど、医療福祉の現場で活躍できる16以上の職種の資格取得をめざせます。
めざす職種の職業イメージ構築を強力にバックアップしてくれるのが、国際医療福祉大学の多様なグループ施設。2020年3月には国際医療福祉大学成田病院が開院しました。成田病院を含む6つの附属病院をはじめ、在宅ケアセンターや特別養護老人ホームといったグループ施設・臨床医学研究センターなど、キャンパスで身につけた知識とスキルをこれらの現場でさらに高めることができます。
こうした学びと、きめ細かなサポート体制が実を結び、国家試験の合格率は毎年全国トップクラス! 2019年度も薬剤師国家試験合格率全国1位(私立大学)をはじめとして、多くの学科で国家試験合格率100%をマークし、合格者数が全国トップ10にランクイン。また、就職率も毎年100%を達成しています。実績にも繋がっているんですね。
おわりに
多種多様な医療専門職があることをご紹介してきました。もし漠然と医療職に憧れを抱いているなら、どんな職種があるのかを詳しく調べてみてください。新しい自分の可能性が見つかるかもしれません。そして、可能性を現実にするために、どんな学びやサポート体制が用意されているのかのチェックもお忘れなく! 大学選びがぐっと前進するかもしれませんね。