ヒトと動物のあいだで多様な業務を担うVPPは注目の人材!

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はじめに

「動物」と聞くとみなさんはパッとどの様なイメージを浮かべますか? 
ペットと暮らしている人なら「家族の一員!」と感じているかもしれません。テレビ番組やインターネットの動画などで、動物を見るのが大好きという人、動物園やアニマルショーに出かける人にとっては「エンターテインメント」として楽しい時間をくれる存在。一方、食卓でおいしいミルクやお肉となる動物を育てている農家の人や創薬や医療などで実験を行う人から見ると、動物は「大切なパートナー」でもあります。
動物はいろいろな役割を担っていますが、共通しているのは人間にとって必要不可欠で大切なパートナーであるということではないでしょうか?

動物との関わり方はどんどん多様化している!

動物にさまざまな役割があるからこそ、人と動物の関わり方もさまざまです。特に最近では関わり方も進化し、多様化してきています。
例えば、ペット。すこし前まで使われていた「ペットを飼う」「ペットのえさ」という表現を好まない人も増えてきています。ペットは「伴侶動物」として、心を癒してくれる対等なパートナーという役割が大きくなってきたからです。
あるいは、お肉やミルク。年々、どんどんおいしくなっていると思いませんか? これは、農家の人たちが牛や豚などの「生産動物」を育てているだけでなく、ミルクやお肉がおいしくなるよう人工授精によって品種改良がなされているからです。そして医療に目を移せば、医薬品の開発時には安全性や有効性を確かめるために動物実験が行われます。実験に使う動物の不安や苦痛を減らしたり、正確なデータを採ったりするための実験動物取扱い技術があります。
人間の心・生活・健康を豊かにすることに動物が役立ってくれているからこそ、人間も動物ときちんと関わっていく。時代はそうした方向に進んでいるのです。

農水産業・環境・生命・理学・看護も!? 多様な人材が動物と人に貢献できる!

人間が健康で豊かな生活をおくるためには、そのために役立ってくれている動物も健康でいることが不可欠です。今後は、人と動物の双方の健康に貢献できる人材に期待が集まることでしょう。まずイメージするのは「獣医」だと思いますが、獣医以外でも獣医学の世界で活躍するVPP(ベテリナリー・パラプロフェッショナル)と呼ばれる人たちがいます。どんな分野で活躍できるのでしょうか?
まずは、「ライフサイエンス」の分野です。ヒトと動物を見つめる研究者ですね。それから「公共獣医事分野」。わかりやすくいうと、動物に関わる公務員です。食の安全・「鶏インフルエンザ」などの感染症コントロール・畜産振興など、農水産業に関わります。さらに、動物愛護や獣医療全般に関わる「獣医療看護分野」も。動物に関わる仕事がしたいけれど、獣医はちょっと…と思っていたならVPPをめざしてみるのはどうでしょうか。

さまざまな分野でニーズの高まるVPP。岡山理科大学獣医学部獣医保健看護学科(4年制)はVPPを育てるための学科です。40年以上獣医学の道を歩まれ、また日本では新分野である動物看護師育成のパイオニアでもある獣医保健看護学科の内田英二先生にお話を伺いました。

西日本私大初の岡山理科大学獣医学部獣医保健看護学科とは!

内田英二先生
岡山理科大学 獣医学部 獣医保健看護学科

日本におけるVPPの位置づけは今後どうなっていくのでしょうか?

VPPは欧米では広く認知され、OIE(国際獣疫事務局)が養成を提言している存在です。例えば、新型コロナという全世界的な出来事が起きていますが、PCR検査には防疫に関わる獣医と、獣医をサポートするVPPも携わることが期待できます。今後さらに社会に期待される存在になっていくでしょう。

VPPの知識や能力を証明するための資格はあるのですか?

2019年に「愛玩動物看護師」は国家資格となることが決定しました。今、高校3年生の方が来春入学されて4年後に国家試験を受験し合格されると第1期目の国家資格取得者となりますね。本学の獣医保健看護学科はこの愛玩動物看護師の国家資格取得をめざすためのカリキュラムが充実しています。他にも厚生労働省の国家公務員として検疫所で活躍する食品衛生監視員、家畜人工授精師など6資格の取得をめざせます。

岡山理科大学獣医学部獣医保健看護学科の特色を聞かせてください。

獣医学部に獣医学科と獣医保健看護学科が並立されている獣医学部は、西日本では本学が唯一です。両学科は学問領域が重なっているため、獣医学科の専任教員が獣医保健学科の講義や実習科目を担当し、卒業研究の指導も両学科の教員が行います。学科の垣根を越えた共同研究を行う機会もあります。なぜこうした学びが実現するのかといえば、日本全国から獣医学のスペシャリストが集まっているからです。獣医学科の専任教員数は日本最大の78名を誇ります。

獣医保健看護学科に興味を持っている読者に向けてメッセージをお願いいたします。

瀬戸内の穏やかな気候とインスタ映えする素晴らしい景色は、VPPをめざしながら大学生活を送るのに最適な場所です。人生100年時代に動物とともに暮らす喜びを伝える仕事は世界平和にも通じます。一緒に専門家をめざしましょう!

内田先生のインタビュー&メッセージ動画もぜひご覧ください。

獣医学科と連携したカリキュラムだから幅広く、深く学べる!

獣医保健看護学科では、VPP養成を目的としているため、これまでの動物看護師養成のコア科目に加えて、新しい領域に対応できるアドバンスト科目を学べます。また、6年制の獣医学科が併設されているため、チーム獣医療を共に学ぶことができます。そして、日本最大規模の実験動物施設では、マウス、ラット、イヌなど多種多様な動物の飼育法・管理法を修得できます。
また、獣医学や産業社会のグローバル化に対応できるよう、英語教育も充実。一般英語から専門英語とステップアップし、国際的に活躍できるVPPを育てます。

おわりに

人々のために、そして動物のために貢献するVPPについて紹介してきました。ヒトとペットの良い関係のために、おいしくて安全な食物ために、医療の発展のために、環境問題の解決のために。あなたが活躍する道は、岡山理科大学獣医保健看護学科からはじまるかもしれません。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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