閉塞した社会を切り拓く 社会学部 2021.4 開設

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はじめに

「日本の大学を変える」という志のもと、大学教育に新たな提案をもたらし続ける大和大学。本年4月、理工学部を開設、さらに2021年には社会学部を開設するなど、文理の多様な学びがワンキャンパスで展開される総合大学へと成長を続けている。

社会を見通す視点を培う 充実の3コース体制のもと

来春、大和大学5つ目の学部として誕生するのが社会学部だ。社会学を学ぶ上で「要」となる「現代社会学」「メディア社会学」「社会心理学」の3コースから構成。入学後の1年間は必要な基礎的スキルを身につけ、2年次にコースを選択する。
「現代社会学コース」では、多様化が進む現代社会を地域、家族、産業など様々な観点から見つめ、そこに存在する諸問題の解決方法について、調査、考察。より良い社会の構築を目指す。「メディア社会学コース」は、技術の進歩により目まぐるしい変化を続けるメディアの役割、課題、可能性について学ぶ。「社会心理学コース」では、人間の行動や心について「なぜ」を追究し、人間の心と社会のありようについて、多角的にとらえる視点を養っていく。
メディア制作室、心理実験室、情報処理室など、専門性を高めるための最新設備がそろう社会学部棟が新たに建設され、第1期生の入学を迎える準備も整っている。

社会学部棟完成イメージ

コースを超えた柔軟な学びで、理想の未来をつかむ

3コースの専門科目を横断しながら柔軟に学べるカリキュラムも魅力だ。例えば、社会にもたらした影響が複雑にからみあう新型コロナウイルスについて「命と経済が両立できる社会とは?」という現代社会学的観点、「テレビやネットのニュースは本当か?」というメディア的観点、「自分だけは感染しないとなぜ思うのか?」という社会心理学的観点など、一つの問題を多角的にとらえ解決するアプローチがとられる。
また、例えば広告やマーケティングにかかわる仕事を目指す人ならメディア社会学コースを選択。さらにコースを超えて現代社会学コースの授業で「変化する社会・文化の実態について」。社会心理学コースの授業で「消費者の心理や行動について」を学び視野を広げるなど、理想の未来像に必要なスキルをフレキシブルに選択できそうだ。
社会の第一線で活躍する講師による「社会学プロフェッショナル講座」や少人数のPBL型演習など、社会人スキルを養う実践的な学びの場も充実。変化する社会を複眼的に見つめ、世の中に新たな価値をもたらす人材を育成する。

1つの社会問題を多角的にとらえる視点を養う

駅近ワンキャンパスの特徴をいかし、刺激しあう学生たち

大和大学キャンパス

文系・理系の多様な学びが「ワンキャンパス」で完結していることも強みの一つだ。西日本唯一の学部として政治・行政・経済・経営を一体で学び、社会のリーダーを育成する「政治経済学部」。1年次から教育実習研修を行い、現場に強い教員を育てる「教育学部」は、幼・小・中高・特別支援教員免許と多彩な教員免許が取得できるのが特徴だ。「保健医療学部」は、看護師、保健師、助産師の資格取得を目指す看護学科と、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の資格取得を目指す総合リハビリテーション学科から構成。今春開設されたばかりの「理工学部」は、国や産業界が目指す「Society5.0」時代の実現に向けて、力強く歩み始めた。
幅広い文理の学びを志す、多様な志向を持った学生が1カ所に集い、高め合えるキャンパスは、JR吹田駅(JR大阪駅から9分)からすぐの通いやすさ。大学のスローガンでもある「大志を、まとえ。」の思いを抱いた学生が、日々切磋琢磨している。

この記事を書いた人
    関西の大学力(朝日新聞社)
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