自信を持って教員になるために。教育現場を体験することの大切さ。

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はじめに

教員をめざす人って、早い時期からその夢を持っている人が多いですよね。長い間心に描いていた夢だからこそ、絶対に叶えたいはず。大切なのは、「教員になる」という情熱を根気よく持ち続けること。そして、講義を受ける「机上の学び」と子どもや生徒と直接ふれあう「現場の学び」を4年間でバランス良く、繰り返し学ぶことが重要になります。「机上の学び」は、講義によって知識の幅が広がるとイメージできますが、「現場の学び」ではどんなメリットをもたらしてくれるのでしょうか。


目次[非表示]
  • 1 はじめに
  • 2 話し方ひとつで子どものリアクションが変わる!? 現場は気づきの宝庫
  • 3 地域教育を支えているのは教員だけではない⁉
  • 4 附属小学校と連携し、1年次から現場体験ができる常葉大学の学びとは
  • 5 授業料減免の奨学生は308名! 奨学生入試なら合格のチャンスも広がる
  • 6 教員志望にふさわしい「豊富な学校体験」ができる文教大学
  • 7 教員志望者をスクールサポート制度で支援する白鷗大学
  • 8 おわりに

話し方ひとつで子どものリアクションが変わる!? 現場は気づきの宝庫

机上で学んだ知識や理論を、実際の現場でどう活かすか。それが教員の実力といえるかもしれません。子どもには一人ひとり個性があり、学校で集団生活を送っています。成長の速度も性格も異なる子どもたちと何十人という単位で接するのですから、頭で考えているだけでは実践力はつきません。実習などで現場に行く学生の多くは、先生の卵として子どもたちに教えようとしますが、逆に子どもたちから教えられることもあるようです。
例えば、指導案を一生懸命考えて現場に臨んだのに、思うように進まないというようなことが起きます。そこで話し方や接し方を変えたり、教材を工夫したりしてみると、子どもたちのリアクションがどんどん生き生きしてきます。子どもたちが、「良い先生とは」「良い授業とは」ということを教えてくれているといえます。現場でしか得られない、大切な「気づき」ですね。

地域教育を支えているのは教員だけではない⁉

教育という視点から社会に貢献したいと考えている皆さんにとって、人を教え導く仕事は、教員という職業だけではありません。今後の社会では、地域教育コーディネーターとして学習・文化・スポーツなどの幅広い分野を活性化するために、教育活動を行うリーダーが求められています。その専門知識を有する称号として2020年4月より「社会教育士」が新設され、社会教育施設・行政・NPO法人・民間教育機関など、活躍できる場がたくさんあります。
このほかに、子どもの心に関わる現場として、児童相談所・少年院・精神保健福祉センター・ひきこもり地域支援センターなど多くの施設・団体があります。家庭や学校、社会で抱えるさまざまなストレスや悩みに対応できる「こころの専門家」が求められており、教育現場には欠かせない存在となっています。地域の教育を支えるのは教員のみならず、さまざまな選択肢がありますね。

附属小学校と連携し、1年次から現場体験ができる常葉大学の学びとは

これまでご紹介してきたような現場の数々を実習の場として体験できるのが、常葉大学教育学部です。
初等教育課程では、小・中・高等学校・特別支援学校の免許状を取得することが出来ます。近隣にある教育学部附属橘小学校でベテラン教員の授業を見学することで、授業のとらえ方や記録の方法を学びます。また大学内の教職支援センターでは、教員免許状取得および教員採用試験に向けた支援や、相談にも対応しています。
生涯学習学科では、子どもから高齢者までの生涯学習・生涯スポーツを支援・推進するための指導力と企画・運営能力およびコーディネート能力を身に付けます。生涯スポーツ専攻は、中・高等学校の保健体育の教員免許を取得できます。
心理教育学科では、心理学を実践に活かす方法として社会福祉機関や地元企業と連携し、地域の課題を解決するプロジェクト型の学びに取り組むことで、コミュニケーション⼒や課題解決力を身に付けることができます。
幅広い教育システムが整った常葉大学だからこそ、挑戦できることがたくさんありそうですね。

授業料減免の奨学生は308名! 奨学生入試なら合格のチャンスも広がる

常葉大学では、学びたい人をサポートするために奨学生入試を実施しています。奨学生A合格なら授業料の全額免除、B合格なら半額免除を受けることができ、その数全学部で308名! 奨学生として合格しなかった場合でも、一般入試免除者として認定し、一般入試の合格者と同じ扱いになります。また複数の教科型から選択でき、追加料金なしで出願が可能。1回の入試で複数の学科に併願できるので、合格のチャンスが広がります。これは、チャレンジしてみる価値大ですね。

教員志望にふさわしい「豊富な学校体験」ができる文教大学

教員就職率81.4%と関東7国立大学の55.5%を大きく上回る文教大学。その学びの特色は、豊富な学校体験ができること。実際に教育の現場に身を置き、知識を実践に活かす機会に満ちています。
例えば「“先生の助手”体験プログラム」は、越谷市内の小学校で1週間にわたり先生のお手伝いをします。先生の多様な「仕事」を実際に見て大変さ・忙しさを知り、同時に真の楽しさ・やりがいを理解する機会となっています。また「“学校”での指導体験」は、足立区の小学校と協力し、土曜スクールや放課後学校で学生自身が計画した授業を行います。正規の授業ではありませんが、授業や先生という仕事の厳しさと素晴らしさを実感できます。また「“学校ボランティア”派遣」として、近隣の学校からの依頼にも対応します。希望者の要望や長所に応じた依頼を紹介し、事前・体験中の指導、事後の省察も行って、体験を有意義なものにするサポートを行っています。
現場での経験値を上げていくことで、教員採用試験への対応力はもちろん、プロとして教壇に立つための実力がついていくんですね。

教員志望者をスクールサポート制度で支援する白鷗大学

白鷗大学には、多くの教員志望者をバックアップする「スクールサポート」の制度があります。これは、教育現場体験を希望する学生が、2年次から地域の小中学校で現職教員の指導のもと週1〜3回程度、児童生徒の学習活動や部活動等の支援をすることができる制度です。2006年度から栃木県小山市内の小中学校でスタートしたこの活動は、現在では計4市の教育現場に広がっています。高学年になってから教育実習で児童生徒と接するのではなく、早期から児童生徒と接して現場体験を積むことにより、机上の空論ではない実践的指導力を磨くことができます。
また「教職支援室」では、教員採用試験に関する相談・指導など、教職に就くための支援を行います。学生をバックアップするアドバイザーには、公立校の元校長をはじめとした管理職経験者、教育委員会指導主事経験者など、教員採用のノウハウを知り尽くしたプロフェッショナル人材が配置されています。第一線での経験を持つアドバイザーから、筆記や面接などの指導を受けられるなんて、教員採用試験合格をめざす学生にとっては心強いですね。

おわりに

教員をめざす人、地域社会や心のケアに携わりたい人にとって、現場体験は特に大切であることを紹介してきました。何事もそうですが、一度体験してもすぐに身につくことはなく、長期間にわたって繰り返し体験することで本当の自分の力になります。進学先を選ぶ際には、知識と経験の両方をたくさん身につけられる大学を探してみることをおすすめします。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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