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はじめに
「あんな女性になりたい!」──あなたには憧れの女性、理想の女性はいますか? 最近では年齢や国境を軽々と飛び越えて活躍する女性がどんどん増えています。今では、女性がいろんなことにチャレンジするのは当たり前と思われていますが、実はそれってまだまだ新しい出来事なんです。
「女性は大学に行くな」。そんな時代が本当にあった?
かつて日本には「女性は大学に行くな」という風潮がありました。大学に行っても本格的に勉学に打ち込むことは歓迎されず、花嫁修業期間と考えられる傾向にありました。また、就職しても仕事をバリバリ続けるより、数年働いて結婚を機に退職する「寿退社」が女性の幸せとされていたのです。
そんな時代と現代とを対比させる電車内広告が2年前に大きな反響を呼びました。広告主は日本屈指の伝統ある女子大学、神戸女学院大学です。「女は大学に行くな、」のインパクトのあるキャッチコピーに引きつけられて、続く文章を読んでいくと、全く逆の意味の広告だとわかります。かつてはそんな時代があったけれども、今は女性の前にたくさんの選択肢があり、正解がない。この状況を不安ではなく自由だと受けとめられるように、大学で学ぶことができる。そんな力強いメッセージを発する広告だったのです。「かっこいい」「まじまじと読んだ」という共感の声から、「まだまだ女性は自由じゃない」という異論まで多くの反応があったようですが、女性の生き方に一石を投じる広告を女子大学である神戸女学院大学が打ち出したというのは、とても注目すべきことですよね。
女性が世界に進出するためのパスポートは、英語力と自立した個性
数十年前に比べて、女性の可能性が広がったことは確かです。起業家・アーティスト・俳優・モデル・お笑い芸人といった女性たちも世界を舞台に活躍している人が多いですよね。彼女たちのSNSを見れば、英語訳が併記されていたり、英語字幕がついていたりする場合も多いです。動画の中で英語を話す場面を見て「え? この人も英語を話せるんだ」って驚くこともありますよね。英語が使えることで、世界とつながることができることを彼女たちは知っているのです。英語力は世界進出のためのパスポートといえるかもしれません。そして、もうひとつ彼女たちに共通するのは、自分の軸をしっかり持っているということ。「わたしはこんな価値観を持っている」「わたしはこんな生き方が好き」という風に、「個」の意識が確立しているから、周囲からかっこいいと思われるのかもしれませんね。
英語 “で” 学ぶ! 神戸女学院大学 文学部 英文学科の学びの環境とは
神戸女学院大学 文学部 英文学科は、これから活躍する女性になるために「英語」と「個の意識」を身につけるカリキュラムが充実しています。
1年次では主に英文法・英作文・読解・リスニング・発音などのスキルアップを徹底的に行います。
また、2年生から学びを深める3つのコースの基礎を学ぶのもこの時期です。スキルクラスは1クラス15人以下の少人数制クラスで、ネイティブスピーカーの教員率は約50%。 英語 “を” 学ぶのではなく、英語 “で” 学ぶ環境が整っています。
2年次からは英語圏の文化や文学について幅広く学ぶ英米文学文化コース、ことばによるコミュニケーションや英語教育を一種の科学と捉え分析・研究する言語コミュニケーションコース、多国籍の教員と国際関係・国際ビジネス・移民学・メディア学などを学ぶグローバル・スタディーズコースの3コースの専門科目から自由に選択し、自分だけの学びをデザインします。
3年次からは15分野以上のゼミに分かれて英語での卒業論文作成に挑みます。さらに通訳・翻訳プログラムや、フィールドワークなどの体験型学習なども選択できます。
学びを通じて国際対話能力はもちろん、自分の価値観や考えもしっかり育ちそうですね。
もうすぐ創立150年。全人教育の歴史が築いた社会との絆
神戸女学院大学は、2人のアメリカ人女性宣教師によって1875年に創立されました。創立当初からキリスト教と国際理解の精神に根ざしたリベラルアーツを軸とする全人教育が展開されています。全学共通のコア科目と学科ごとのメジャーを軸に、専門以外の学びも広く修得できます。また、世界各地に留学協定校・提携校を30大学以上擁しており、短期の語学研修から長期の派遣留学まで多彩なプログラムが用意されています。こうした教育体制により、自由で自立した教養豊かな女性を数多く社会に送り出してきました。長年にわたって培われた信頼関係はあらゆる業界に及び、就職内定率98.7%をマークしています。(2020年3月卒業生)
また、神戸女学院大学には生命と環境、人とのつながりを多様な視点から探究する人間科学部 環境・バイオサイエンス学科もあります。緑に囲まれたキャンパスの生態系を調べる授業もあり、世界で活躍する女性の多くがライススタイルに取り入れている「サステナブル(持続可能な)社会」をめざすための学びもできそうですね。
おわりに
あらゆる分野で輝く女性たちが増えている現代において、150年近くも前から、自由で自立した教養豊かな女性を育ててきた神戸女学院大学について紹介してきました。12棟の建物が国の重要文化財に指定されているキャンパスも、きっと感性を磨いてくれることでしょう。人生の大切な4年間をすごす場所を、ぜひあなたの目で確かめてみてください。