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はじめに
2021年度は、従来の「大学入試センター試験」に代わって「大学入学共通テスト」が導入されるなど、大学入試が大きく変わる年です。加えて、各大学の一般入試でも多様化が進んでおり、共通テスト利用入試や独自の個別入試を設けるなど、新しい入試方法が続々と登場しています。
今までとは違う新しい入試の形に、受験生のみなさんは少し不安になっているかもしれませんね。しかし、逆に考えると受験のチャンスがそれだけ広がっているということ! そんな絶好のチャンスを逃さないためにも、志望校の入試情報をきちんと把握することが大切です。今回は、「大学入試の情報で、ここだけはチェックすべき!」というポイントをまとめてみました。
2021年度、ここだけはチェックしたい! 志望校の入試情報
「大学入学共通テスト」の活用入試をチェック!
2021年度の入試でチェックすべきは、新しくはじまる「大学入学共通テスト」の結果を活用した入試方法を取り入れている大学が多いということ。「大学入学共通テスト」の結果だけで出願できるものや、大学独自試験の点数と合算して合否を判定するものなど様々ですので、出願時に間違えないよう注意が必要です。
また、新設の学部や学科の誕生に合わせて新しい入試方法を取り入れている大学もあるので、今一度チェックしておきましょう。
入試日程と入試科目を確認し、得意科目で勝負!
自分が入りたい学部について、「どんな入試があり、いつ行われるのか」を確認しておくことは必須事項です。なかでも、自分の得意科目で勝負できる試験があれば、受けない手はありません。得意科目の配点が高い試験があったり、2科目だけで受けられる試験があったり……。試験内容まできちんと確認して出願することをおすすめします。
また、大学によっては併願受験が可能な場合もあります。併願は、合格の可能性を広げる絶好のチャンス! 受験料が倍かかってしまう心配もあるかもしれませんが、割引制度を導入している大学も多いのでぜひ検討してみては?
新型コロナウイルス感染症患者への対応についても把握を!
まだまだ不安の多い新型コロナウイルス感染症。「もし自分や周りが感染してしまい、受験できなくなってしまったら⁉」という不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
2021年度の大学入試では、多くの私立大学が新型コロナによって試験を受けることができなかった受験生を対象として追試の日程を設けるなど、対応を講じています。もしものことを考えて、追試の日程を把握しておくことも大切です。
ポイントを踏まえて、関西学院大学の入試をチェックしてみよう!
紹介したポイントを抑えつつ、入試の情報収集をすることは合格に近づく第一歩です。では実際に、一例として関西学院大学の入試制度を覗いてみましょう!
「大学入学共通テスト」を活用した入試をチェックしよう!
関西学院大学の入試の中で「大学入学共通テスト」を活用した入試には、2/5の関学独自方式日程の「関学英語併用型・関学数学併用型」と「大学入学共通テストを利用する入学試験1月出願・3月出願」があります。
「関学英語併用型・関学数学併用型」は関西学院大学の英語もしくは数学を受験し、その他の科目は大学入学共通テストの得点を利用する入試です。例えば、経済学部を受験する場合、関西学院大学の英語を受験し、大学入学共通テストの国語と数学・理科・地理歴史・公民の中から高得点の1科目を採用する関学英語併用型や、関西学院大学の数学を受験し、大学入学共通テストの英語と国語・数学・理科・地理歴史・公民の中から高得点の1科目を採用する関学数学併用型があります。学部によっては、英語だけで受験できたり、数学だけで受験できる入試もあるので調べてみましょう。
「大学入学共通テストを利用する入学試験」は関西学院大学の受験は必要ありません。出願をしておけば、あとは大学入学共通テストを受験するだけです。国公立との併願を考えている受験生は、多くの大学で取り入れられているこれらの制度をぜひチェックしてください。
複数の学部で入試日が増加 広がる合格の可能性!
2021年度、関西学院大学は、複数の学部で一般入試の入試日程を新設しました。これによって、より多くの受験チャンスが得られるようになりました。
法学部を目指すAさんの場合を見てみましょう。全ての学部が3教科の同じ試験を受ける「全学日程」や、大学入学共通テストとも併用可能な得意分野で勝負できる2教科入試の「関学独自方式日程」があります。
今回、法学部に新設されたのが「学部個別日程 2/3」です。これは、必須の英語と、国語・数学・地理歴史の中から2科目を選択して行う入試。これまで1回しかなかった「学部個別日程」の受験チャンスが、今回の新設により2回に増えました。
理系4学部が新設 独自の入試制度を活用しよう!
また、これまでの理工学部を再編し、理学部、工学部、生命環境学部、建築学部の4学部が4月に誕生。併せて、新しい入試制度も新設されました。一体どんな入試制度なのでしょうか。Dさんの例で見てみましょう。
※2021年4月開設
入試の種類が増える!
2月1日と2月2日に行われる「全学日程」入試では、「総合型(3科目均等配点)」と「数学・理科重視型」の2つの新方式が導入されました。それぞれで配点が異なっているので、数学が得意なら「数学・理科重視型」を選ぶといいかもしれませんね。
①総合型(3科目均等配点):150点(数学)+150点(理科)+150点(英語)=450点
②数学・理科重視型 :200点(数学)+150点(理科)+100点(英語)=450点
全学日程入試は、併願が可能。さらに減額も!
なにより注目したいのは、「総合型(3科目均等配点)」と「数学・理科重視型」の2方式は併願が可能※なところ。これにより、理系4学部を受験する人達は最大5回もの受験チャンスがあるのです。
※同一日程・同一学科・課程・専攻の場合に限る。
さらに、併願減額制度も取り入れています。本来35,000円の出願料が、2出願目は10,000円で受験可能。費用の負担が減ることで、より積極的に入試に挑むことができますね!
気になる新型コロナの対応は……?
もちろん、新型コロナウイルス感染症の対応もきちんと調べておきましょう。関西学院大学では、新型コロナウイルスの影響で2/1~2/7の試験日に受験できなかった人に対しての追試験日程を、3月3日に設定しています。
また、コロナ禍で授業の遅れが発生した学校も少なくないはず。そこを配慮して、一般入試の出題範囲は、教科書の「発展的な学習内容」として載せられているものは出題されないそうです。対象は、「物理」「化学」「生物」「数学Ⅲ」の4教科。基礎知識をしっかりと身に付け、入試に挑みましょう!
ここまで関西学院大学の入試の特徴を説明しましたが、もっとわかりやすく知りたい!という人は、是非動画を見てみてくださいね。
【3分でわかる】2021年度入学試験のポイント
おわりに
入試まであとわずか。受験生のみなさんは、勉強で忙しい時期だと思います。しかし、入試直前になってから焦ることがないように、今こそ入試情報をチェックしておくことが大切です。今回ご紹介した、関西学院大学のように、様々な入試制度を設けている学校はとても多いはず。自分の合格の可能性を広げるためにも、情報収集を怠らず戦略的に受験に挑みましょう!