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はじめに
受験のお悩みでも上位に入ってくるお金の問題。「私立の大学に行きたいけど」「一人暮らしをして通いたいけど」――親のこと、家族のことを心配して本当にやりたいことをあきらめているという人はいませんか? 自分の努力で解決する問題でもないのでもどかしいですよね。
今回は、そんな受験生必見の新制度をご紹介します。
学ぶ意欲を重視。「高等教育の修学支援新制度」って?
それは、学びたい気持ちを応援する国の新しい制度です。
経済的に困難な学生への支援として、入学金・授業料の減額/免除+給付型奨学金の支給があります。お金のことで悩まず、将来社会で活躍できるように勉強に励むことを応援してくれる制度なんです!
まずはチェック。支援を受けるための条件は?
そこで気になるのが、自分は支援の対象なのかどうかですよね。具体的には下記にすべて当てはまる必要があります。まずはチェックしてみてくださいね。
【チェックリスト】
□ 住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯の学生
※世帯収入の基準は家族構成により異なります。
□ 進学先で学ぶ意欲がある学生(成績だけで判断せず、レポートなどで学ぶ意欲を確認)
※進学後にしっかり勉強しなかった場合は支援が打ち切られます。
□ 進学を希望している学校・在学中の学校が制度の対象になっている人
どのくらいの支援をしてもらえるの?
次に、具体的にどのくらいの支援があるかをご紹介します。
実際に例を出して見ていきましょう。
【例】
・18歳の高校3年生
・家族構成:4人家族で、父親は給与所得者、母は無収入、弟が中学生
・アパートなど自宅以外から私立大学に通う
世帯収入により支援の区分が分かれ、該当する区分の支援額が目安になります。
●給付型奨学金
奨学金=返還するもの、と認識している人も多いと思いかもしれませんが、給付型はなんと返す必要のない奨学金です。
給付型奨学金の支援額は「大学・短期大学・専門学校か高等専門学校か」「自宅から通学するか自宅外から通学するか」「国公立か私立か」によっても変わります。
●入学金・授業料の減額/免除
入学金・授業料の減額/免除も、大学・短期大学・高等専門学校・専門学校で上限額が決められています(国公立か私立かによっても変わります)。
進学後に対象となるケースも
これらの支援が受けられるかどうかは世帯収入などによって判断されますが、高校3年生のときに申し込んで対象とならなくても、収入の状況によっては、進学後に支援対象になることもあるので注目しておきましょう!
すぐわかる!WEBでチェックしよう
自分は支援の対象になりそうかの目安はWEBで簡単にチェックできるので今すぐ確認してみましょう。
おわりに
給付型奨学金はもちろんのこと、入学金・授業料の減額/免除がセットで受けられるのがポイントの新制度。
本気で勉強したい人の進路を国が後押ししてくれるので安心して勉強できるのが嬉しいですね。