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はじめに
東京大学の西川真央さんにインタビュー。彼女が所属するのは、ハーバード大学やアジアの複数の大学から構成される国際的なサークル。コロナ禍での活動を通じて考えさせられたこと、そして受験生へのメッセージを話してくれました。
※掲載内容は取材時のものです。
今回の話し手
東京大学 文科二類。塾に通うことなく自ら計画を立てながらの受験勉強で現役合格を果たす。ハーバード大学やアジアの複数の大学から構成される国際的なサークルに所属している。
ハーバード大学とのカンファレンス
私は、ハーバード大学とアジアの複数の大学から構成されるサークルに所属しています。活動は1年生の間の1年間のみで、東大からは10人ほどが参加しています。
主な活動は、年に2回のカンファレンスです。毎年アメリカで開催されるカンファレンスにハーバードの学生から招待されるのですが、今年はコロナの影響で中止になってしまいました。代わりに、今年は東京でオンラインカンファレンスを開催し、ハーバード生を招待する予定です。
そうしたカンファレンスの準備段階から、さまざまなプログラムを企画し、企業との提携の取引なども行います。
先日も、pre-Tokyo conference を行い、8人ほどのハーバード生を招待しオンラインで交流しました。30分間1対1で自由に話すZoomでの対話や、ヒロシマやパールハーバーの事例をもとに「個人は属する集団の過去の行動にどれくらいの責任を負うべきなのか」といったトピックについて皆で議論を行いました。
コロナ禍で見えたサークル活動の価値
このサークルでの活動を通じて、ハーバード生の自由な空気を肌で感じることができました。そして、自分はどういった人になりたいのか、そのためにどのような大学生活を送るべきなのか、ということを考えさせられるきっかけにもなりました。
この1年は、コロナの影響でオンライン授業だったこともあり、授業だけでは大学の友人たちとなかなか仲を深めることができない状況だったんです。けれど、このサークルで多くの人と出会い、力を合わせて活動をすすめられたことは、とても大きな経験でした。本当にサークルに入ってよかったと思っています。
大切なのは努力の過程
今、受験を控える高校の後輩の相談にも乗っているのですが、何事も過程が大切だということをアドバイスしています。
受験勉強中は“受かるか受からないか”に目がいきがちだけれど、大事なのは結果だけではありません。
「どれだけ努力できたのか」「どれだけ挑戦できたのか」――私自身の受験勉強を通して、その過程こそが重要だったと実感しています。過程を大切にして努力を続ければ、きっと後悔することもないはずです。
受験勉強で努力し、大学に入った今もサークル活動で努力を続ける西川さん。その努力の過程を通じて、確実に成長し、後からしっかり結果もついてきているように見えます。その言葉を生きざまで体現する西川さんのように、私たちも日々の努力に励みたいですね。