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はじめに
日々、ICTの進歩が新しいビジネスを生み出し、私たちの生活を豊かにしています。ICTとは、「Information and Communication Technology」(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)の略称で、日本語に訳すと「情報通信技術」。みなさんが使っているLINEやTikTok、InstagramといったサービスもICTの発展の賜物。その技術は進歩がめざましく、ICTを用いた新しいビジネスも日々生まれているのです。
ICTは、これからを生きる上で必須の分野
ICTというと、「なんだか難しそうだな……」という印象を抱くかもしれません。しかし、このような新しい分野のビジネスは20代の若者、もしかしたらみなさんの多くと同じような10代の高校生が生み出しているケースも、決して少なくありません。
実は今、ICTの技術進歩により、サービスを開発したり、起業したりするハードルがどんどん下がっています。プログラミングという技術を使うことで、パソコン1台あればサービス開発ができるため、お金もかからない。失敗しても、大きな損失を被ることが少ないので、起業のコストやリスクは、小さなものになりつつあるのです。
そのため、ICTに関する技術や知識を身につけることで、自分の力でビジネスを立ち上げることも不可能ではないのです。
ICT×アントレプレナーシップが、事業を成功に導く
しかし、技術があればすべてうまくいくかというと、そうではありません。若者が挑戦的な起業をすることを「ベンチャービジネス」と言いますが、ベンチャー起業にはアントレプレナーシップと言われる、「起業家精神」を身につけることも、とても重要なのです。
このアントレプレナーシップに関して、アメリカのハーバード・ビジネス・スクールのハワード・スティーブンソン教授はこう定義しています。
「アントレプレナーシップは、コントロールできる経営資源を超越し、機会を追求する姿勢」。
少し難しい表現ですが、新しいビジネスや商品・サービスの開発に高い意欲を持ち、多少のリスクがあっても果敢に挑戦をしていく姿勢が、アントレプレナーシップには不可欠と言えるでしょう。技術と精神の両方を身につけることが、成功の確度を高めることにつながるのです。
アントレプレナーシップを学べる大学は増えているものの……
政府もアントレプレナーシップ教育の推進に力を入れており、大学等で行なわれている革新的な研究成果をもとにした大学発ベンチャー企業の市場価値は、1.5兆円程度まで成長しています。「モンスターストライク」等のゲームで有名なmixiも、東大に在籍していた大学生が立ち上げましたし、藻の一種で栄養豊富なミドリムシを使って社会問題の解決を図るユーグレナも、大学で創業者がミドリムシの研究をしたことに端を発しています。
今後、大学初のベンチャーが社会にますますの影響を与えていくと思われますが、一方で、アントレプレナーシップ教育を行う大学はまだまだ少ないのが現状です。
起業家大国のアメリカと比較するとその差は歴然。アメリカが360大学以上あるのに対し、日本は60大学以上となっています。ICTに関するスキルと、アントレプレナーシップを学びたいと思った時、国内では学べる大学が少ないのが現状なのです。
北海道情報大学では、起業を目指して学ぶことができる
そのような状況の中、ICTとアントレプレナーシップの両方を学べる数少ない大学のひとつに、北海道情報大学があります。北海道情報大学は、「情報化社会の新しい大学と学問の創造」を建学の理念として開学した大学。IT社会の到来を告げる国際情報化の幕開けに先駆け、国際情報通信社会の進展に貢献する高度情報通信技術者を育成することを使命に創設されました。
北海道情報大学では、ICT社会で必須の「ビジネス」「テクノロジー」「デザイン」の3領域を横断して学べるのが特徴。ビジネス領域ではビジネススキームやマネジメントスキル、テクノロジー領域では情報分析力やシステム設計力、デザイン領域では想像力や感性力を養っています。
また校内にあるアントレプレナーシップセンターでは、企業経営をよく知る教員が起業・スタートアップを考える学生をサポート。具体的かつ戦略的なアドバイスを行ったり、ハッカソンやアイディアソン、デザイン思考のワークショップ等を開催したりすることで、次世代のリーダーの輩出に努めています。
起業・スタートアップ人材枠で、自己実現を
北海道情報大学では、総合型選抜「起業・スタートアップ人材育成枠」がスタートしました。起業・スタートアップ人材育成枠とは、一人ひとりのアイディアや想いをカタチづくり、将来のビジネスに役立てるための選抜&教育です。
今後、日本や世界はICTを駆使しながら、経済発展と社会的課題の両立を実現する人中心の社会=Society5.0[超スマート社会]になると言われています。そういった社会の中で、起業をこころざし、活躍できる人材を募るために、本選抜がスタートしました。選抜の流れとしましてはまずは7月のオープンキャンパスで開催されるオリエンテーションに参加し、メンターとの面談で自分がやりたいことなどのアイディアを共有してもらいます。その後はメンターのサポート(主にリモートで)を通して自分のアイディアを形にしていきます。そして、アイディアを形にしたプレゼンテーション資料と調査書を大学に提出しエントリーとなります。選考時にはプレゼンテーションや書類審査、適正テストを行うエントリー選考を行います。
また、合格者には松尾特別奨学金制度のA1(初年度660,000円給付)が確定します。
起業に強い意欲と関心がある方には、ピッタリと言える選抜です。北海道の自然あふれるキャンパスで学びながら、将来に役立つスキルを学ぶのは、とても貴重な経験になること間違いなしです!