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はじめに
人口減少、グローバル化、AIをはじめとした技術革新など、世の中は日々、大きく変化しています。みなさんが社会人になる頃や、30代、40代で働き盛りの頃は、世の中はどうなっているでしょうか。
変化のスピードは早く、10年先の社会もどうなっているかまるで予想がつきませんが、大きく変化する社会のなかで、将来を切り拓き、生き抜く力を身につけるための大学が広島にあります。大学の名前は、叡啓(えいけい)大学。果たして、どのような大学なのか? スタディプラス編集部が調査してみました!
問いを見出し、自分ごととして捉える力を養うソーシャルシステムデザイン学部
2021年4月にスタートした叡啓大学には、ソーシャルシステムデザイン学部があります。ソーシャルシステムデザインとは、「自らが将来のありうべき社会像を創ること。」つまり、「世の中は本来、こうあるべきじゃないか」と自分なりに考え、構想し、デザインする力のことです。具体的には、どのようなことが学べるのでしょうか。
ソーシャルとは、「社会」を表す言葉ですが、社会にはチーム、クラス、おしゃべりの輪、会社や国際機関といった様々な場所が存在します。そんなソーシャルの場を、目的と意図を持って創り出していきます。
システムとは「つながり」。人や人が創り出したモノやコトを、つなぎ、結んでいくことで、大きな影響力を発揮していきます。
最後のデザインは、日記に描く絵入りの未来予想図のように、夢を現実にできるように具体に描くことを表します。
社会は、様々な課題にあふれています。そんな中から「問い」を見つけ出し、自分ごととして「答え」を提案する。「ソーシャルシステムデザイン=社会×つながり×夢の実行図=行動する科学」を、学んでいくのがソーシャルシステムデザイン学部なのです。
「ソーシャルシステムデザイン入門」の紹介動画がありますので、ぜひこちらもご覧ください!
「ソーシャルシステムデザイン入門」ダイジェスト動画
課題解決演習(PBL)と体験・実践プログラムで身につける実践力
ソーシャルシステムデザイン学部では、実践力、国際教養力、グローカル(広島から世界へ)の視点を身につけていきます。
実践力は、構想し、戦略を立て、実行する力を表します。この実行力を養うために、主に課題解決演習(PBL)と体験・実践プログラムを行っていきます。
企業や地方自治体といった組織は、必ず何かしらの問題を抱えています。組織の本当の課題はどこにあるのか。チームを組み、事前学習やグループワーク、現地調査等を通じて本質的な課題を発見し、解決策を検討するプロセスを経験するのが、課題解決演習(PBL)です。
体験・実践プログラムは、企業や国際機関などと連携しながらインターンシップやボランティア活動・留学などに取り組み、多様性を尊重して協働する力や実行力を養うプログラムです。卒業までに最低2回は取り組みますが、そのうち1回は必ず海外のプログラムを実施。日本のみならず国外で活動することにより、視野や可能性を大きく広げていくことを目的としています。
課題解決入門についても紹介動画がありますので、ぜひご覧ください!
「課題解決入門」ダイジェスト動画
SDGsがテーマ。興味・関心をもとに学びを深めて身につける国際教養力
国際教養力は、これからの社会を生き抜くための教養(リベラルアーツ)を指します。
みなさんは、SDGsをご存知でしょうか? SDGsとはSustainable Development Goalsの略称で、国連サミットで採択された持続可能な開発のための国際目標のこと。
リベラルアーツ科目は、SDGsの17のゴールを国連が分類した5つのP(Peace平和、Partnership共創、People人間、Prosperity繁栄、Planet地球)を軸とし、各自の興味・関心に応じて、人文学関係(芸術・文学、哲学・倫理学、心理学、文化人類学)、経済学関係(経営学)、また理学関係のうち環境学を学問領域として活用しながら、学びを深めていきます。
またそれと同時に、デジタル社会に対応するためのICTおよびデータサイエンス、ロジカルシンキング、デザイン思考、システム思考といったデジタルスキル、また国際社会で生き抜き、多文化を理解するための英語力を身につけていくのが、大きな特徴です。
学生寮は徒歩0分! グローカルが息づく都市型キャンパスと学生寮
さらには、世界と広島が交差するグローカルな環境も見逃せません。
キャンパスは、広島の中心部に立地するビルに学生寮が併設された都市型キャンパス。授業では、企業やNPO、国際機関、地方公共団体など学外の様々な組織と連携を図る演習やプログラムがたくさんあるので、広島の街全体がキャンパスと言えるでしょう。
学生のうち、4人に1人が留学生。さまざまな文化的背景、多様な価値観を持つ留学生と日頃から英語でコミュニケーションを取り合うことで、お互いに多様性を尊重する国際感覚を身につけることができます。
大学の国際学生寮は、キャンパス建物内にあるので徒歩0分。学びと生活が一体化するため、留学生と日本人学生が共同生活を通じて国際感覚を磨くことができますし、多様なバックグラウンドに基づく価値観に触れることで異文化を学ぶことができます。多文化社会と言える環境の中で、生活アイデンティティや自主性を向上させることができるため、学生寮も実践的な教育の場であると言えるでしょう。
個室(1R)はこのような感じです。
おわりに
これまでにない学びの機会を提供し、都市型、かつ多様性あふれる叡啓大学は、社会を前向きに変えるチェンジ・メーカーを育てる「22世紀型大学」と言えます。
今、世の中は大きく変化しています。その変化に流されるのではなく、自らが変化を促すことにより、課題を解決しながら社会をデザインしていく。100年先の未来予想図をデザインできるよう、社会を変える「実践力」と世界で通じる「教養力」を培う大学が、叡啓大学なのです。
公式ウェブサイトの「Eikei Media」では、たくさんの講義動画を掲載しています。叡啓大学の先進的な学びや教養に興味がありましたら、ぜひチェックしてみてくださいね。