カルチャーギャップを知れば、視野がどんどん広がっていく!

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はじめに

「ちょっと、こっちにおいでよ!」と友達を呼ぶ時に、どんなしぐさをしますか? 多くの人が、手招きをするのではないでしょうか。その場合、手の甲を上に、手の平を下に向けるため、「当たり前なのでは?」と思うかもしれません。確かに中国、韓国でも同じしぐさをします。けれども欧米でこのしぐさをすると、「あっちへ行け!」と逆の意味になってしまいます。欧米で「こっちにおいでよ」を表すのは、手の平を上に、手の甲を上に向けて指を曲げるしぐさです。日本ならイヌなどを呼ぶ時のしぐさで、あまりいい気分にはならないはずです。お互いに悪気はないのに、文化の違いで気まずくなるのはできるだけ避けたいですよね。言葉だけでなく、文化の違いを知ることもコミュニケーションには欠かせません。

京都外国語大学生に聞く!「日本と違うこんなカルチャーギャップ」

京都外国語大学は、国際都市・京都の嵐山近くにキャンパスを構える大学です。外国語学部と国際貢献学部の2学部11学科を設置しており、外国語学部では日本語を含む9つの言語を専門的に学ぶことができる、まさに外大です。留学制度が充実しているのが特色で、多くの学生が海外留学を体験しています。今回は、英語・フランス語・中国語と異なる3つの言語を学ぶ外国語学部の学生3人にそれぞれの留学先で感じた“カルチャーギャップ”について語っていただきました。

会話への割り込みが盛り上がりトークの秘訣!?なカナダ

外国語学部 英米語学科 4年次生 時枝 花帆 さん

カナダのセント・メアリーズ大学へ1年間留学した英米語学科4年次生の時枝花帆さん。高校2年生の時にカナダにホームステイし、必ずまた来る!との念願を留学で果たしました。

──コミュニケーションで感じたギャップはありますか?

日本では人を気遣い「話を最後まで聞いてから自分の意見を言う」が会話のマナーですよね。でも、カナダでは黙って話を聞いていると「興味がない」と思われてしまうこともあります。皆がどんどん人の話に割って入ることが「盛り上がるトーク」になるので、最初は戸惑いましたね(笑)。
逆に人を気遣う日本の文化が喜ばれたのは、ベビーシッターをするホストマザーの仕事のお手伝いをした時です。日々忙しいマザーを気遣うのは、私にとって当たり前なことだったのですが「こんな親切に協力してくれて本当に助かっている」と感激されました。また、ステイホームでリモート授業ばかりだった私に「家でクラスメイトとの交流会をしてみてはどうか」と後押しをしてくださったり、多国籍の友人と仲を深める機会を一緒に作ってくれたこともありました。

洗濯は週1回!?エコ意識が日常に根付いているフランス

外国語学部 フランス語学科 4年次生 平野 さくら さん

フランスのアンジェ・カトリック大学へ半年間留学したフランス語学科4年次生の平野さくらさん。高校時代は美術部に所属していたほどのアート好きで、芸術の国フランスに興味を持ったそうです。

──日常生活で感じたギャップはありますか?

環境への意識がとても高いです。気候の差もありますが洗濯は週に1度。同じ服を着たり、毎日シャワーを使わないのは当たり前という感じです。最近ではBIOと呼ばれるオーガニックな食品や生活雑貨も日常生活に浸透し始めています。ホストマザーの誕生日に家族がアンティークの手回し蓄音機をプレゼントしているのを見た時は、新しいモノを次々に消費するより、古いモノを大切に使うことが素晴らしいとする価値観を実感しました。
休日の外出も、ただ散歩をするということが豊かな過ごし方で、私も一緒に森へ出かけて花を摘むなど、日本ではなかなか味わえない時間を感じることができました。

アパートにキッチン無し!デリバリー&外食先進国の台湾

外国語学部 中国語学科 4年次生 西田 将磨 さん

台湾の国立政治大学へ半年間留学した中国語学科4年次生の西田将磨さん。高校2年生の時に台湾の高校生と交流した経験から、中国語やアジア圏の文化に魅力を感じるようになったそうです。

──食生活で感じたギャップはありますか?

日本ではコロナ禍を機にデリバリーやテイクアウトの文化が加速しましたが、台湾ではデリバリーが一般的。また、どんなレストランでもテイクアウトができます。実際に私の過ごした学生寮ではキッチンは使用禁止で、単身者アパートはキッチン無しが普通だと聞きました。一般家庭でも外食が多いそうです。おいしくて種類が多く値段も安いので、学生にとっては便利でありがたい環境でした。
驚いたのはお茶に砂糖が入っていることです。コンビニでもレストランでも、「日本式茶」として売られている緑茶でさえも甘いお茶でした。台湾では食事中にお茶を飲む習慣がないことと関係があるのかもしれません。日本の濃い緑茶が恋しかったです(笑)。

世界各国の大学生は勉強熱心で積極的!

留学先それぞれのカルチャーギャップが伺えるお話でしたが、3人が共通して話したギャップがあります。それは現地の学生・他国からの留学生ともに、日本人学生と比べて勉強熱心だということ。「将来に明確なビジョンを持っている(時枝さん)」「自分の意見を求められる(平野さん)」「討論が好き。学生が世の中を動かそうという意識がある(西田さん)」という風に、強い主体性があるそうです。これは、積極的に見習うべき点かもしれませんね。
もちろん、そんな積極的な学生とともに学び、時枝さんはTOEIC830点、平野さんはフランス語検定2級、西田さんはHSK5級としっかり結果を残しています。その要因は京都外国語大学の教育環境にあるようです。「事前の準備が万全」「留学しながらゼミの勉強もできる」「学内に留学生が多数いるのでいつでも会話できる」「少人数制で先生に相談しやすい」など手厚くきめ細かな環境は、語学を学ぶのに最適といえそうですね。

おわりに

文化圏によって異なるギャップについてご紹介してきました。もしあなたがグローバルな舞台で多種多様な人々と円滑にコミュニケーションを取りたいと思っているなら、語学とともに異文化理解を深められる学びや体験を提供する大学も視野に入れることをおすすめします。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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