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はじめに
受験生にとって大きな山場となる、夏休み。
それぞれの進路に向けて大きく動きますが、大学受験を考えたとき、この夏休みには何をすべきなのでしょうか。
受験勉強はもちろんですが、意外と忘れがちなのが勉強「以外」のこと。実際に、確認不足で入試直前に必要な科目が足りていないことが判明したり、受験料の用意ができず受験校を諦めたりといった経験をした方もいるそうです。
では一体、どんな確認をすればいいのか。入試直前になって焦ることがないように、今のうちにきちんとチェックしておきましょう。
まずは入試制度の確認を
まずチェックしたいのが、入試方式の確認です。みなさんはそれぞれ、志望する大学や学部・学科があると思いますが、同じ学科を受験するにしても、総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜、大学入学共通テスト利用選抜など、入試方式はさまざま。また同じ入試方式でも「2教科型」「3教科型」など、必要な科目数が違うこともあります。そのため、自分がどの方式で受験するのかを早い段階で考えておきましょう。
それに伴い、入試科目の確認も早めに行っておきたいポイントのひとつ。
実は入試の内容について、全国のどこかの大学では毎年変更が発生して、また同じ学部・分野でも大学によって入試の必要科目が異なることも。
例えば、人気の「管理栄養士」になるための栄養系学科の必要科目を見てみると、英語に加えて数学が必須、数学+理科が必須、国語など文系科目のみで受験可、など学校によって必要教科はさまざま。志望する分野の受験科目も夏休みに確認して、対策を練るようにしましょう。特に必要な科目が不足していると大変ですので、注意が必要です。
受験料と学費、奨学金制度なども、時間のある夏休みに確認!
お金に関わることも大切ですが、家族と受験料などの話はできていますでしょうか。受験料や入学金・授業料なども決して安くないので、慌ただしい入試直前ではなくこの夏休みに確認して、家族とも相談しておきたいことのひとつです。
大学によって、1回分の受験料で複数学科・複数方式で受験ができたり、1回の入試で複数の学科を判定できたり、さまざまな方式を用意しています。
また、お金に関しては、入学した後にかかる学費もしっかりと調べておきましょう。大変残念な話ですが、合格しても入学金が用意できず、泣く泣く諦めた……という方もなかにはいるので、こちらも重要です。
そんなお金の面で支援をしてくれるのが奨学金ですが、その中にも返済不要な「給付型」、返済が必要な「貸与型」、また貸与型の中でも利子が付くもの・付かないものなどがあります。家庭の経済状況や高校の成績など条件がありますので、早めに内容を把握することが大切です。また、大学によっては入試の結果によって学費免除や特待生になる制度があったり、大学独自で用意している奨学金制度があったりもしますので、こちらもホームページ等で確認しましょう。
入試やその後の学費などでどれくらいかかるのかの確認、そして支援として奨学金などの種類や必要な条件など、十分に確認しながら進めていくことが大切です。
甲南女子大学を例に、入試制度や奨学金について調べてみよう
入試制度と受験料・学費について、兵庫県神戸市にある甲南女子大学を例に見ていきましょう。
まずは入試方式を見てみると、今年度から「管理栄養士」を目指す【医療栄養学科】の受験方式で理系科目(数学・理科)が選択に変更になりました。理学療法学科など含めた医療系の学科を文系科目で受験ができ、より受験のチャンスが広がっています。
また受験料をみると、例えば【一般選抜Ⅰ日程】【一般選抜Ⅱ日程】【大学入学共通テスト利用選抜Ⅰ日程】の最大3種類を、一般選抜1回分の受験料で受験可能です。総合型選抜や推薦入試なども同様に複数回受験の受験料が設定されています。
学費面では、学外の奨学金制度はもとより、独自で「アカデミックチャレンジ奨学金」といった制度を設けています。一部の入試方式の入試結果で、入学後2年間の学費(入学金を除く)が成績により100%・50%・25%の割合で免除され、入学後の成績により最大4年間免除されます。
大学独自の奨学金も充実しており、「甲南女子大学奨学金」や「甲南女子大学清友会(同窓会)奨学金」、自宅外から通学する学生を対象とした「甲南女子大学遠隔地出身学生援助奨学金」などさまざまな種類があります。
このような情報を得ながらも、入学後も含めた計画を練ることがとても大切なのです。
※アカデミックチャレンジ奨学金や各種奨学金には条件があります。詳細はWebサイトをご確認ください。
おわりに
受験生にとって夏休みは最大の山場であると同時に、様々な情報を得て、具体的な志望校を絞りはじめたり、今後の計画を立てたりすべき大事な時期です。学校推薦であれば高校の先生との相談が必要ですし、受験料や学費に関しては家族との相談も必要になってきます。今のうちに不安なことを解消し、勉強に集中できる環境も整えていきましょう。
夏休みは貴重な機会。このタイミングを最大限に生かして、納得できる進路実現にむけて進んでいきましょう!