理系に続き、文系もバージョンアップ! 関西学院大学の文系5学部を編集部がレポート

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はじめに

昨年度は理系4学部が新設され、バージョンアップした関西学院大学。
2021年度は、商学部、総合政策学部、法学部、経済学部、教育学部の文系5学部のカリキュラムが一新されました!
どのような点が変化したのか。各学部の改革に加え、今人気のAI活用人材育成プログラムについて、スタディプラス編集部がレポートします。

【商学部】変化に適応できる人材を輩出する/【総合政策学部】幅広い視点で課題解決能力を養う

どのようにカリキュラムが一新されたのか。商学部から順番に見ていきましょう。

商学部は、「真に創造的な能力を有するビジネスパーソン」として、時代が求める確かな力を身につけることを目指しています。
国境や人種、性別だけでなく時間や空間もボーダーレス化が進むなか、デジタル技術の発展やグローバル社会への変化とともに、Society5.0※が到来しようとしています。遠い未来のことと考えられてきた新しい価値観や生活様式が定着しつつあり、ビジネスのあり方も変化しています。
このような変化が激しい社会でも適応できる人材を輩出すべく、商学部では、「アカデミー×ビジネス」として、PBL(課題解決型学習)の拡充や、全国的に注目されるAI活用人材育成科目(オンライン)を導入しました。
さらには、ビジネス留学・オンライン留学のプログラムを開発。デジタル環境とビジネスの本質を理解し半歩先の未来を描くことができる人。グローバル社会への積極的なマインドセットでボーダーレスなビジョンを描くことができる人を育成します。伝統的な学び舎に革新性が掛け合わされ、より時代にあった学びを提供しています。

※内閣府が提唱する情報社会(Society4.0)に続く、日本の未来社会のコンセプト。

総合政策学部はどうでしょうか。
総合政策学部では、コロナ禍でも国際的な学びを続けられるよう、「英語を使って学ぶ」学部独自のオンライン留学プログラムを新設しました。さらには、30名近くの専任教員がデータ・ICT研究者であることの強みを生かし、データサイエンス教育を拡充。社会問題に対する最適解を見出すため、そして社会に伝えていく際のツールとして、ますます必要性が高まるグローバルとデータサイエンスの学びを強化しています。

総合政策学部は学問の垣根を取り払い、法学・政治学・経済学・経営学・社会学・社会福祉学・工学・言語文化を幅広く学ぶため、これらを組み合わせた幅広い専門知識と発信力を身につけることができます。現代社会のさまざまな問題をグローバルレベル(世界規模)で考え、ローカルレベル(身近なところ)から解決するような、いつの時代にも求められる「課題解決能力を持った」人材を目指すことができる学部と言えるでしょう。

【法学部】学科を横断して学ぶ/【経済学部】興味ある分野を深める/【教育学部】資格取得と国際性を高める

法学部は、より深く、より自由に学べるように、法律学科、政治学科の2学科を横断する形で5つのコースを設置。自身の関心や目標に合わせて学びをカスタマイズすることが可能となりました。
コースは、
・法曹・企業法務・公務のスペシャリストを目指す「特修コース」
・社会課題を解決に導く力をつける「司法・ビジネスコース」
・公共的課題に対応する資質を養う「公共政策コース」
・世界で活躍する力をつける「グローバル法政コース」
・先例を学びよりよい社会に必要な考えを導き出す「法政社会歴史コース」
となっており、自身の将来、興味関心に合わせて選択することができます。

各コースとも学科を横断しているため、どちらの学科に所属していても多くの科目を履修することができ、幅広い知識の修得が見込めます。
また、現役の弁護士や国家公務員、企業の法務部門で働く方やジャーナリストなど、生の声を聞くことのできる授業を数多く用意。実践的な考え方や感覚に触れながら、法律・政治の知識と論理的思考力を構築していくことで、将来の可能性がより広がるのは間違いないでしょう。

経済学部では、経済学と数学を基礎から身につけられる科目が充実しました。
さらには学科やコースの垣根を取り払い、経済のさまざまな分野を横断的に学べるようになったことが特長。2年次に受講できる「プレ演習」では、3年次からの本格的なゼミに向け、自分自身の興味関心とゼミの教員の研究分野のマッチングをじっくり考えることができ、種類が豊富なゼミから、自分が学びたいことを深く学ぶことができるようになっています。
また経済学部は、RePEcランキング※で、⻄日本の私立大学で一位(2021年5月時点)を獲得しました。世界的に認められた論文をまとめた教員がいる環境で、一流の経済学を身につけることができます。

※RePEc:英語で書かれた経済学分野の学術論文等(ワーキングペーパー・雑誌記事・論文)を収集したデータベース。世界101カ国から、約350万件の論文等の登録があり、各研究機関に所属する研究者たちの論文(経済学分野)の評価を、本数・被引用数や掲載された学術雑誌の重要度によって数値化し、国際的なランキングをつけている。

最後に、教育学部の紹介です。
教育学部では、今年度より教育学という「学問の国際性」をクローズアップし、中高英語の免許課程を新設。中・高一種免許(英語)の取得が可能になりました。また4年間で小学校・中学校、中学校・高校の2種類の所得することができます。
小学校免許と中高英語科、または中高社会科・高校地歴科公民科の免許との併有を可能にする教育課程を用意しています。さらには、子ども理解に根差した教育者をより一層めざせる「国際共生科目」も新たに設置しました。
2020年度より小学校で英語が必修となり、国内の教育現場では英語指導のできる教員の確保が課題となっています。そういった状況において、十分に活躍できる先生を目指すことに加え、今後増加すると言われている小中一貫校においても力を発揮できる人材を目指しています。

AIを「作る」から「使いこなす」へ! これから必須のAIを学べるプログラムも

また関西学院大学では、全ての学部の学生が、AIについても学ぶことができます。
関西学院大学のAI活用人材育成プログラムは、AIを使って課題解決へ導くことができる、「AIを使いこなす」人材を目指すもの。AI活用は近未来のことではなく、すでに私たちの生活に当たり前のように定着しています。今後も様々な箇所でAI技術が使われ、私たちの社会生活に新しい付加価値をもたらしてくれるでしょう。

AI活用人材育成プログラムは、全学部対象で350人のみ受けることが可能なプログラムでした。しかしとても好評のため、2021年からは「入門」のオンライン実施により、希望者全員が受講可能になり、実際に2000人以上が申込みました。
AIを活用できる人材を目指したい方は、ぜひAI活用人材育成プログラムにチャレンジしてください。

おわりに

各学部のカリキュラムと、AI活用人材育成プログラムについて見てきました。
昨年、理系学部の刷新した関西学院大学ですが、今年は文系学部にも力を入れ、より社会の変化と時代の流れに沿った大学へと姿を変えています。
自らの目指す将来に向かって、積極的に改革に取り組む関西学院大学で学んでみませんか? もし興味があれば、ホームページなどもぜひご覧になってみてください。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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