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はじめに
東京・吉祥寺に、成蹊大学という大学があります。多くの文化人や経済人を輩出しており、高い知名度を誇る大学なので、知っている人も多いと思います。
文系学部のイメージが強い成蹊大学ですが、実は理工学部もとても充実しているのをご存知でしょうか? 今回は、成蹊大学理工学部の強みや特長について調べてみました!
将来を見据えながら、文理が融合したワンキャンパスで学ぶ
まずは、成蹊大学について見ていきましょう。
成蹊大学の教育理念は、「自発的精神の涵養と個性の発見伸長を目指す真の人間教育」。
キャンパスは吉祥寺のみのワンキャンパスで、文系・理系の全ての学生が4年間を共に過ごします。所属学部以外の友人との交流や、学年を越えた幅広い人間関係を築くことができると同時に、スポーツ施設や学生会館などの施設も同キャンパス内にあるため、クラブや行事などの課外活動と学業を両立できることも大きな魅力と言えるでしょう。
また、就職にも強く、コロナ禍の2020年度の就職率は96.3%という高い数字に。1年次から体系化された「キャリア教育」「キャリア・就職支援プログラム」や、一人ひとりと向き合う「個別相談」などを実施することで、確かなキャリア形成を実現。企業や地域・行政と連携も行い、きめ細かく徹底した支援を実現しています。
2022年4月から、新たな理工学部へ
そんな特色をもつ成蹊大学理工学部ですが、2022年4月から大幅に学部を刷新します。
現代は社会の変化が目まぐるしく、特定分野に限られた能力では複雑な課題に対応するのが難しい時代。そのため新しい理工学部では、課題解決に向けて自分のビジョンを提示し、新たな価値を創造する「新しい理系」を養成するために、「高度な専門性と他の理系分野を融合させて新しい価値を創造できる<専門性×融合分野>」「ICTを駆使して社会の変化に最適なカタチで専門性を発揮できる<専門性×ICT>」「他の専門性を持った人々と連携して社会課題を解決できる<専門性×コラボレーション>」を、3つを学びの軸としています。
学科編成も大きく変わり、理工学科のなかに、データ数理専攻・コンピュータ科学専攻・機械システム専攻・電気電子専攻・応用化学専攻の5専攻を設置。前述の特色を引き継ぎつつ、より自分の興味関心を見定めながら、深い専門知識を身に付けられるとともに、専攻の垣根を越えて融合分野の科目を履修し、学びの幅を広げられるようになりました。
これまでも、理工学部の教育は社会に評価されており、2020年度の理工学部の就職率は97.0%。うち7割が従業員500名以上の大企業に就職しており、経済動向にかかわらず、高い実績を残してきました。卒業生には研究職に就く人がいたり、会社経営者になる人がいたりと様々ですが、教育を刷新した今後は、より多彩な進路を目指すことができるようになると思われます。
文理を越えて一丸となり、企業課題にチャレンジできる「丸の内ビジネス研修」
また、成蹊大学では、2013年から学部の枠を越えていち早くビジネスに触れられる取り組みとして、ビジネスの中心地である丸の内を主な舞台とした「丸の内ビジネス研修(MBT: Marunouchi Business Training)」をスタートしました。対象は、3年生および大学院1年生。文系・理系の学生が学部を越えて取り組む産学連携の人材育成プログラムとして、約7ヶ月間行われます。
内容は、論理的思考力を鍛える「学内準備研修」、企業担当者の指導のもとで与えられた課題に取り組む「丸の内研修」を経て、企業で「インターンシップ実習」を実施。最終的には「丸の内成果発表会」にて企業関係者へ向け課題の成果発表や、インターンシップの成果を報告します。
一連の研修では、協力企業が企業課題を出し、それに応える形で学部を越えたチームで提案を検討。学習や討論を通じて、異なる考え方や専門分野に対するお互いの理解を深め、協力して課題を発見・解決する力を身につけていきます。
本研修は他学部と触れ合い、協力企業の担当者から意見をもらえる貴重な機会です。参加して決して損はないプログラムだと言えるでしょう。
おわりに
なかには、本記事を読むまで、成蹊大学に理工学部があることを知らなかった方もいるかもしれません。しかし、知らない人は損している!と言えるほど、新しい理工学部には魅力がいっぱいです。
将来、どのような進路に進もうか迷っている方は多いと思います。そんな方はぜひ、成蹊大学にも目を向けてみるのはいかがでしょうか。Webサイトに訪問し、ぜひご自身でも調べてみてくださいね。