「家政学」は、家庭のことだけじゃない!新しい時代の生活を豊かにする、好きを学びにつなげられる学問です

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はじめに

「自分に何が向いているかわからない」「やりたいことがたくさんあって選べない」。こんなふうに、進路に関して悩まれている方は多いと思います。
そんなあなたに、ぜひ知っていただきたいのが「家政学」という学問。「家政学」と聞いて、古風な印象を持つかもしれませんが、家政学は「生活科学」とも言われ、現代社会で生活していく上で欠かせない様々な分野が内包されている学問系統です。衣・食・住、子どもなどに係るすべての学びをはじめ、建築、デザイン、経済など、様々な領域を幅広く学べる学問分野なのです!さらに、社会情勢の変化とともに新しい生活様式が問われ、暮らしや働き方が見直されている昨今こそ、家政学の知識を活かして世の中を変えるアイディアなど、この学問が注目されている時代であるとも言えます。

家政学って、家庭のこと? いえいえ、それだけじゃないんです

家政学という文字を見ると、裁縫や調理だけを勉強するイメージがありますよね。
でも家政学は、それだけではないのです。家政学とは、衣・食・住、子どもの領域を中心に生活全般を科学的に捉えて、それらをいかに向上させるかを追究する学問。また、その学びは時代によって変化を続け、現代における家政学は、SDGsなど地球環境の問題とも深くつながる、グローバルな学問に進化しています。また、生活家電の進化を例にとると、IT技術と家政学の関連性も想像してもらえると思います。現代における家政学は、ファッションと一口に言っても、材料やデザイン、または消費行動が研究対象になったり、食の場合は栄養やフードビジネスについて学んだり、住に関しては園芸などのエクステリアやインテリア、建築、家庭の消費・生活設計を経済学の視点で分析したりと、興味にあわせて様々な分野を幅広く学び、研究できる学問なのです。文系で一級建築士をめざせるなんて想像していなかったかもしれないですよね。
これは言い換えれば、あなたの「好き」を、学びにつなげられる学問であるということ。研究対象は生活にまつわるあらゆる分野のため幅広く、また、隣接する色々な学問系統とつながっていることも特徴です。例えば、「食」の問題はその生産地や生産者にも関係するので、「経済」や「農学」、「獣医畜産学」の分野の知識を併せて学ぶこともあります。

生活にまつわるあらゆる分野を学べる東京家政学院大学の現代生活学部

そんな家政学を学べる大学の一つが東京家政学院大学です。
東京家政学院大学には現代生活学部と人間栄養学部があり、現代生活学部には、現代家政学科、生活デザイン学科、食物学科、児童学科の4学科、人間栄養学部には人間栄養学科の1学科があります。

順番に見ていきましょう。
現代家政学科は衣・食・住・総合家政を関連づけて学ぶ学科。家庭から地域社会、経済、教育、生活文化、さらには地球環境まで広い視野を持ちながら、生活者の視点から家庭と社会を結び付け、人に優しくて心豊かな生活を構築、企画、提案できる力を育てています。世界で注目されているSDGsなどの環境問題と生活との関わりや消費者生活についても学びます。
生活デザイン学科は「衣」と「住」が主なテーマ。人とつながるコミュニケーション・情報、社会で活躍する舞台となる地域・ビジネス、そして家庭科教育の基礎から実践までを学びます。何と何を組み合わせて学ぶかは自由。自分や他の人の生活をワクワクさせながら、「もっと快適で、もっと心地よく、もっと美しく、もっと楽しく」創っていける力を身につけます。
食物学科はその名の通り、「食」を学ぶ学科。栄養士の知識と技術を基にビジネスや教育などの幅広い教養、さらには地域や企業との連携による実践的なプログラムを取り入れて、食をめぐるさまざまな課題の発見力と解決力、そして「豊かに生きることを実践する食」を創造・提案する力を養います。町田キャンパスの広大な畑で実際に作物を育て、収穫、調理する経験も貴重な体験になるでしょう。
児童学科は、子どもに関わる専門知識と経験を広く修得する学科。町田キャンパスの広い敷地を活かして、教育現場の体験といった実践的な講義や体験型学習が充実しており、座学だけではない現場での学びを通して柔軟な対応力と実践力を修得。子どもの成長と幸せを実現する心豊かな「子どもの専門家」を育成しています。コース制ではないため、入学後の興味に合わせて、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭、特別支援学校教諭の資格や免許を取得できることも特徴です。

人間に必須の栄養について学び、管理栄養士の資格も取れる人間栄養学部

千代田三番町キャンパスにある人間栄養学部人間栄養学科について見ていきましょう。
人間栄養学科では、管理栄養士養成施設として、国家資格受験をめざし、4年間で充実した多彩な実験・実習を含むプログラムが組まれています。管理栄養士としての多様な活躍に対応した学びから健康を支える栄養のスペシャリストを目指すことができます。
栄養についてのスペシャリストは今、いろいろな舞台から多彩な活躍が期待されています。人間栄養学科では、「人間の栄養」の基礎知識から、さらに管理栄養士としての多様な活躍に対応した「臨床栄養」「食育・地域栄養ケア」「スポーツ栄養」「フードサービス」の4分野における学びも用意。本学科では就職にも有利な管理栄養士の国家試験合格率は98.1% (令和3年度)
と高い合格率を誇り、卒業後にめざす分野でリーダーシップを発揮できる力を育てています。

すべての学部学科で資格取得が可能。就職支援もバッチリ

このような2学部5学科を持つ東京家政学院大学ですが、どのような大学なのでしょうか。
東京家政学院大学の設立は1923年。「社会の基礎単位である家庭生活の課題を発見・解決することによって、社会生活それ自体を豊かにする」ことを目的として作られました。キャンパスは町田と千代田三番町(市ヶ谷エリア)にあり、どちらも都心に近いため、通学に不便さを感じることはなさそうです。
各学科の取得可能な資格も幅広く、あらゆる学部・学科で国家資格・教員免許・任用資格・民間資格の取得が可能。国家資格の一例を挙げると、現代家政学科は二級建築士(受験資格)、木造建築士(受験資格)、生活デザイン学科はこれらに加え、一級建築士(受験資格)、食物学科と人間栄養学科は栄養士、管理栄養士(受験資格)、児童学科は保育士、幼稚園教諭、小学校教諭、特別支援学校教諭といった資格取得を目指すことができ、選択肢が非常に幅広いことが特徴です。
各学科の就職率も高く、どの学部学科においても、就職率は95%以上。就職支援も充実しており、学んだ専門性を生かして社会で存分に活躍していくために、早い段階からの就職ガイダンスの実施、就職対策テスト、学外講師を招聘した特別講演、公的資格支援講座や約1500社に及ぶ求人票の閲覧が可能な就職支援室など数々の支援があり、充実したバックアップ体制を整えています。女子大学ならではの、クラス担任制による手厚いサポートや、アセスメントテストなどを通じて自己発見をサポートし「成長力」を伸ばす仕組みなど、面倒見の良さにも定評があります。

おわりに

創立者の大江スミ氏は「人々の幸せにつながる家政学」という言葉を大切にしていたそうです。今の時代にも、その言葉は色あせていないと思いませんか?未来が予測しづらいこれからの時代にこそ、一人ひとりが幸せに生きていくことができる社会が求められています。家政学は、幸せを見つけることができる学問なのかもしれません。自分の「好き」と思えることから、身近な生活をあらためて捉え直すことで、将来にもつながる幅広い知識や教養を学んでみてはいかがでしょうか。またご紹介した東京家政学院大学の2学部5学科については、オープンキャンパスでも詳しく知ることができます。実際にこの大学を選んだ在学生から話を聞いて、大学生活をイメージしてみてくださいね。興味があればさらに大学に関しても調べてみてください!

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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