【親子インタビュー】母と娘で振り返る、コロナ禍での受験対策のコツ

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はじめに

受験まであと数ヶ月。高校3年生の皆さんは、部活も引退し、本番までいよいよ大詰めの時期になりました。「このままの勉強法で大丈夫なのだろうか」「やらないといけないのはわかっているけどなかなか集中できない」――人それぞれ、不安はありますよね。さらに、今年は昨年に引き続き “コロナ禍”での受験対策が続きます。

そこで今回は、城西大学現代政策学部1年生の須藤さん親子に「コロナ禍での受験」についてお話を伺いました受験生の皆さんはもちろん、親御さんも必見の内容になっています!

お話を伺ったのは、明るく仲の良い須藤さん親子

須藤秋子さん(母)、須藤千夏さん(娘)
千夏さんは、コロナ禍の受験を経て現代政策学部に推薦入試で入学。自宅から近い城西大学を第一希望に決めて、見事合格を果たす。3人兄弟の2番目である千夏さんの受験では、1つ上の姉の経験もあり、千夏さんを信じてバックアップ。

コロナ禍での大学選び:オープンキャンパスで話して決めた第一志望

――推薦入試での入学とのことですが、志望校選びについて教えてください。

千夏さん:推薦入試での受験を考えていて、候補の大学がいくつかありました。コロナ禍なので、オープンキャンパスはインターネットで行う大学が多かったのですが、自宅からも近い城西大学がオープンキャンパスを実際に開催していて直接足を運びました。そこで、第一志望に決めました。

また、「弁護士になりたいから法学部」といったような明確になりたい職業はなかったので、城西大学の中でも、どの学部を受けるか候補が3つありました。そこで直接先生や先輩と話すことができたので、公務員も目指せる現代政策学部を受けることに決めました。その時にしていただいたお話がスッと自分の中に入ってきたのが大きかったです。

秋子さん:親が直接的に関与できるのは高校受験までなので、本人の意思に任せていましたが、「直感的にこの子はここかな」とは感じました。今の時代は就職が厳しいのもわかっているので、手に職をつけてほしいという思いはあり、公務員の講座があったのも親として良かったです。

受験対策、勉強について:子供の自主性を信じて見守るべし!

――明確に目指す大学も決まって、あとは合格を目指して勉強するのみ。コロナ禍に入り在宅学習も増え、いかがでしたか?

千夏さん:もともと中学から塾には通っていて、推薦入試で大学に進学するために成績をキープできるよう対策し、定期テストも常に頑張っていました。そこでネックになったのが面接です。特に緊張しやすいので、高校で面接の練習をしていました。「何でこの大学のこの学部を受けたいのか」などを詰めていくのですが、その内容を考えるのも大変でした。とても大変で、泣きながらやっていました。

秋子さん:面接練習は、見ていてもとても大変そうでした……。

千夏さん:面接練習は授業内でやることがあったり、自ら先生にお願いしたり、9月から本格的に取り組みました。実際の面接はグループ面接で、もちろん緊張していましたが、一緒に受けた他の子が私以上に緊張していましたね。しかし対策の効果もあって、何とか乗り越えられてよかったです。

――まさに泣きながらも頑張った成果が出たんですね! 自宅での勉強で何か工夫はしていましたか?

千夏さん:緊急事態宣言を受けて、塾もオンラインになってしまいました。実際に通えないので、きちんとできているかどうかの不安はありました。形式としては、先生1人に対して2人の生徒に教える形でした。もう一人が質問しているときは、手持ち無沙汰になるなど、最初はやりづらさがありました。

秋子さん:親がうるさく言うとやらないので、自主的にやってもらわないと、と思っていました。自分で進んでやっていたのは把握していたので、基本的には自主性に任せていました。ダラダラせず、集中してやってくれていたのは良かったです。

千夏さん:お父さんは成績が落ちるとガミガミ言うタイプなので厄介でした(笑)。数学が好きで、絶対にテストで90点以上をキープできるようには意識していました。

秋子さん:あとはお小遣いでボーナスを出していたので頑張ってくれていました。在宅も多いので心配にはなりますが、親としては見守ってあげるのが一番だと思います。言ったら言っただけ潰れちゃうと思うので、距離をとって見守ってあげたいです。

――高校での過ごし方はどうでしたか?

千夏さん:6月まではリモート、その後は人数をわけて少人数の授業でした。学校の友達とは、オンラインで繋がっていたので寂しいことはなかったです。友達とオンラインで人狼ゲームをしていて、昼夜逆転してしまったのは反省です。

秋子さん:受験は日中なので、とにかく生活リズムが心配になりました。

――9月でいよいよ受験本番。どんな勉強をしていましたか?

千夏さん:夏休みに受験する大学学部を決めて、11月に推薦入試があるので、面接練習に励んでいました。成績も落とせないので勉強もおろそかにならないように頑張りました。

受験生&保護者の方々へアドバイス

――さいごに、これから受験をするみなさんに、お二方のアドバイスをお願いします。

千夏さん:人よりも志望校をはじめとする受験のことについて焦って決めてきたタイプだったので、もう少し余裕を持って進めればよかったです。受験に面接を必要とする人は、面接練習は絶対にしたほうがいいです。実際に話してみると、グループ面接で他の二人が緊張していたように、面接練習での成果が活きています。高校の先生が的確なことを言ってくれて、同じ質問もあったのでうまく答えることができました。

あとは、生活リズムにも気をつけた方がいいと思います。試験を受けるのは昼間なので、昼夜逆転してしまうと、戻すのが大変です。

秋子さん:親は本当に大変です。上の子では一般受験も経験したのですが、子どもにガミガミ言えないので、親はストレスをためてしまいます。自分の趣味など別のところで発散してくださいと伝えたいです。
最後は、子どもを信じるしかないので、温かく見守って、間違ったときは正してあげましょう。

おわりに

自分でやりたいことを決めて、その目標を達成した千夏さんの影には、娘を信じて温かく見守る秋子さんの存在があったことが伺えるインタビューでした。コロナ禍でなかなか外出する機会も減り、ストレスもたまりがちな毎日かもしれませんが、今回のインタビューを参考に、あと数ヶ月を親子で乗り切りましょう!

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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