未来を描く力を問う、正解のない問い? あなたはどう答えますか?

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はじめに

Studyplus編集部では、先日、あなたの創造的思考力を試す問いに対する答えを募集していました。
「ゴミが出ない生活はどうしたら実現できるか?」
「誰でも自由に書き込みができるWikipediaに正しいことが書かれているのはなぜ?」

回答してくれたStudyplusユーザーのみなさん、ありがとうございました!
「正解のない問いを考える」ということは、自身の思考力が試されているとも言えます。答えのある問題を考えるより、はるかに難しいですよね。

さて、どのような回答が集まったのでしょうか?

ゴミが出ない生活はどうしたら実現できるか?

・江戸時代に戻ること。と言っても、タイムマシーンもなければタイムスリップをすることもできないので、江戸時代の人々の暮らしを知り、「大量生産大量消費」の今のスタイルを変えていくことが必要だと考える。

なぜ江戸時代なのかというと、当時は「ゴミの出ない生活」と言っても過言ではないほどリサイクルが行われていたからだ。石川英輔さんの『大江戸えねるぎー事情』によると、道に落ちている紙屑さえも屑屋が徹底的に拾い集めて立派な商品としていて、ゴミとしなかった。他にも、使い古した金属類は溶かして再生したり、灰も肥料や製紙、染色などに用いたり、使用済みトイレットペーパーまでも回収して漉き返すなど、リサイクルの徹底度が素晴らしい。一度使えばゴミとして捨ててしまうような現代の人間の生活とはもはや真逆である。しかし技術も進歩し便利な生活を手に入れたので、それを手放そうとする人はいないだろう。そのため、使えるものは限界まで使う姿勢を見習いたい。また、ものも必要な分だけ買うことが大切だ。


・ゴミをなくす。この「なくす」とは1%なくすことを意味していると思いますが、この世界で1%なくすことは不可能だと思います。ただしこの解決策が1つあります。
それは、ゴミをゴミだと思わなければ、ゴミという概念がなくなるので、結果的にゴミはなくなると思います。例えば、給食で残った物は、肥料やバイオディーゼル燃料になったりなど様々なものに変わっていきます。このようにゴミも他のものに変わるものと捉えれば、ゴミという存在ではなく、あるものの原形になっていると考えれば良いのではないでしょうか。


・例えば、おにぎりやパンの包装をなくし、客が自分で容器を用意して商品を持ち帰るような形態にする。大型機械を使った産業廃棄物を多く出している工場をなくして、必要最低限の機械しか揃っていないような店にし、機会が壊れたら、機械を分解してもう一度溶接したり補修したりして再利用する。そうすれば、生産効率が急降下して人々は本当に必要な物だけしか揃えないようになるのではないだろうか。
ただ、これだとゲームやスマホなどの需要の急降下、プラスチック包装を作っていた会社の倒産が相次ぐかと思われる。そこで、ボロボロになった服の修繕、複雑な機械製品ーー冷蔵庫や洗濯機などーーの修理、そのような技術を教えることなど新たなビジネス展開を政府が補助することで、人々の生活は崩壊せず、かつゴミが出ないという一石二鳥の社会形態となる。しかし、これは国民にゴミを出さない生活をするよう要請しなければ成り立たないもので、物価が上がり生活も苦しくなるので、お金という概念があるとなかなか難しいものとなる。


・ゴミは、今のままの生活ではたくさんで続けると考える。だから、ゴミがゴミにならない方法が必要だと考える。そこで、ゴミを自然に返せたり農業の肥料に使えるようになると、世界に良い影響を与えられると考える。だから、私は人口のものではなく、天然の資源を使い自然に返せる状態のまま商品にすることや、人口の資源でも自然のものに倣い自然に近い自然に返せるものを世界で使える技術を生み出すことが出来ればゴミが地球に害のないものに変わりゴミがゴミでなくなる世の中に近づくと考える。


・まずゴミの境界を定めるところからだと思う。資源ごみを資源物と言うなど、再利用が不可能な物をゴミと言うならば、身の回りにあるもの全てを再利用可能な物で生産する、又は再利用可能な道をみつけることでゴミのない世界は実現可能だと思う。また、大量生産大量消費の考えを改め直すこともゴミのない世界への大きな一歩となると思う。

誰でも自由に書き込みができるWikipediaに正しいことが書かれているのはなぜ?

・誰でも書き込めるからこそ、他人の間違った情報を修正して、より正しい情報になるから

・ネットの情報によると、Wikipedia大好き4人組がAVBという荒らし駆逐ロボットを開発し、大体はAI、細かい所は人間がチェックして、編集されてたらしい。
ただ、AVBには1つ問題点があって、荒らされてないページを誤って編集したり、明らかに荒らしによる改竄と思われるページを放置してたらしい。
そこで、さすがに改良せなアカン!と開発されたのがAVBの進化版、「Cluebot」、このbotは""文法の正確さ・不適切な表現・個人攻撃などに関するデータをコード化しポイント制にすることで荒らし行為か否かを判定する""らしい。(らしい三連発)
因みに開発した人はヤコビ・カーターという名前で、当時は高校生だったとのこと。自分とは雲泥の差がありますねぇ。
もちろん私が泥です。正確には泥の中にいます息ができません。
更に、""21年にカーター氏はCluebotの次世代バージョン「Cluebot NG」を開発、機械学習によって荒らし判定精度を高めていく能力を組み込んだ""そうです。
そしてその性能はなんと1分間に9件を超える編集作業を実行できるほどだそう。いやーAIってすごいな。そして3年で累計2万件を突破。ただ、確実性つまり1%荒らしを滅することはできないので、1部は人間が管理する必要があるそう。
その人間の中でも有名な人物として、SeaPhoto氏がいる。この方はこれまでに5万5件の修正作業を行ったとのこと。Wikipedia愛が凄まじい。
主旨。
誰でも編集できるということは、嘘の情報も書き込めるわけだ。でもWikipediaは本当の情報が多い。
なぜか?それは、大体が高性能なAI、1部は人が嘘の情報を発見し、改正をしていたから。
参考 : https://gigazine.net/news/214221-wikipedia-vs-vandal/


・知らない人に道を聞かれた時に教えてあげるのと同じ原理だと思います。知っていることなのにわざと間違った道を教えることは、初対面の相手を困らせたいという考えが浮かばなければしないからです。
また、何かに特化していると、そのことに興味を持った人に語りたい、教えたいという気持ちがあるのだと思います。Wikipediaは自分が他の人より詳しく知っていることを教えたいという気持ちが集まって出来ているのだと思います。

・間違えた情報を書こうとする人以上に正しい情報を書く人がいるから。

・嘘を言うよりも本当のことの方が詳しく話せるから

創造的思考力って、なんだろう?

正解のない問いに、多様な回答が多数集まり、とても興味深く読ませていただきました。
「創造的」な考え方は、現代の社会において、「創造的思考力」と言われたりします。みなさんに実践していただいたように、「正解のない問い」に対して、様々な視点から問題を考えてみたり、新しいアイディアや意見を生み出したりするのは、まさに「創造的思考力」を駆使した結果。
自ら課題を発見し、解決策を導き出すためには、この「創造的思考力」を養うことが大切です。

たくさんの「正解のない問い」に答える力を身につける

今回の問いのような「正解のない問い」が世の中には数多く存在していますが、この問いに答えていく力・解決していく力を養うことが、将来の社会での活躍につながっていきます。

では、どのように養っていくのか。
みなさんは、「創造的思考力」を実社会で応用する方法を学ぶ、武蔵野美術大学を知っていますか?
武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科は、現代社会における諸問題に対して、既存の考え方にとらわれず、自ら課題を発見し、イノベーティブな解決策を導き出す人材の養成を目的として創設されました。
大学独自の造形教育と教養教育で培われる「創造的思考力」を基盤に、ビジネス、テクノロジー、ヒューマンバリューの3つの領域を融合した学びを、産官学と連携したプロジェクトを通して、実社会の中で実践的に学び、これからの時代に必要となる力を修得します。

現代社会で活用できる創造的思考力を身につけることで、新しいアイディアや考え方をたくさん生み出し、自らの意見をどんどん世の中に発信していきましょう。
みなさんの実践が、これからのより豊かな社会と未来につながっていくはずです。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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