外国語を学ぶなら、外国語大学よりも総合大学!

はじめに

生活の中にどんどんAIが入ってきました。外国語の翻訳も、辞書を引かなくてもいいのでとても便利になりましたよね。AIは使えば使うほど精度は上がっていきますが、機械翻訳には本質的には限界があります。機械翻訳だと、心を開いて語り合ったり、ビジネスで議論をしたりといった「人と人との深いコミュニケーション」は成立しづらいといわれていますが一体、どうしてなのでしょうか?

「apple=りんご」だけじゃない。言葉を専門的に学ぶとは?

AIの機械翻訳は、私たちがコミュニケーションを行う時に自然と行っている「話の流れを読む」「文化的背景を考える」といったことが最新の技術でもできません。例えば、日本をあまり知らない外国の人から「桜って春に咲くピンク色の花だよね?」と言われたら、「確かにそうだけど、何かニュアンスが違うな」と感じませんか?開花時期が日本での別れと出会いの時期と重なること、一斉に咲きすぐに散る姿、お花見文化など、桜は日本人の生活や精神に大きく関わっています。同様に、例えば英語のappleは単に食べ物のりんごであるだけでなく、キリスト教ではアダムとイブが神の教えを破って食べてしまった果実とされています。つまり、言葉はその言語圏の文化とともに理解しなければ使いこなすことはできないのです。
また、言語の違いは、単語レベルの違いだけでなく、活用の仕方、構造など様々な部分に違いがあります。突き詰めれば「そもそも言葉とは何なのか」といった根源的な問題もあります。
こうした問題に専門的に取り組む学問が、言葉のプロをめざす外国語学部の学びなのです。

総合大学で10言語12専攻から学べる! ワンキャンパスの京都産業大学

京都産業大学は文系・理系10学部を擁する日本最大級の一拠点総合大学です。外国語学部は3学科あり、外国語として英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ロシア語・中国語・韓国語・インドネシア語・日本の10言語が学べ、イングリッシュ・キャリア、メディア・コミュニケーション、日本語・コミュニケーションの3専攻をあわせた12専攻で構成されています。今回は、外国語学部で学ぶ2名の学生に総合大学で外国語を学ぶ魅力についてインタビューしました。

念願の1年留学でスペイン語を修得しました!

1人目は、ヨーロッパ言語学科スペイン語専攻の4年生、江國紗代さんです。

──スペイン語を京都産業大学で学ぼうと思った理由は?

スペイン語が、スペインだけでなく中南米など多くの国と地域で話されていることに魅力を感じました。少人数制で学びたいと考え、京都産業大学を志望しました。受験したAO入試では高校時代に選択していたスペイン語での面接や課外活動を高く評価していただき、ここで学びたいと感じました。他学部の授業を履修できる点も、興味の幅が広い自分にとってメリットでした。

──スペインに留学をされたそうですね?

スペインのカスティーリャ=ラ・マンチャ大学に一年間留学しました。留学してオリーブオイルたっぷりの料理など、スペイン文化にはすっかり慣れました。途中からはスペイン語だけでなく、社会学や地理など学部の授業も履修していました。また、私は言語行動と心理を結びつけて考える「心理言語学」に興味を持っています。帰国後は所属する言語学のゼミで、心理言語学からスペイン語にアプローチしています。

──総合大学で学んで良かったと思うことは?

国際関係学部の「中南米論」、現代社会学部の「社会学」など他学部の授業を履修し、語学以外に多様な視点から物事を考える姿勢が身につきました。書道部の副主将やオープンキャンパスのスタッフを務める経験もし、個性豊かな他学部の仲間をたくさん得ることができました。

韓国に留学して英語を学び、欧州各国出身の友達もできました!

2人目は、英語学科イングリッシュ・キャリア専攻の4年生、宮川茅野さんです。

──韓国語を京都産業大学で学ぼうと思った理由は?

実は最初は京都産業大学をあまり意識していませんでした。けれどもふと受験雑誌で目にした京都産業大学のサギタリウス館という建物に引きつけられ、このキャンパスで学生生活を送りたいと感じました。英語で人と関わる仕事に就きたいので、ハイレベルなイングリッシュ・キャリア専攻を志望しました。

──英語を学ぶために、韓国の建国大学に留学されたんですよね?

留学しつつ4年間での卒業をめざしているため、春出発で欧米への留学先を探しましたが、当時はコロナ禍のため欧米への留学が困難であり最終的に韓国を選択。英語で授業が実施されるクラスだったのでドイツ・オランダ・フィンランド・フランスなど、多様な国からの留学生とも友達になり、英語力は格段に伸びました。

──総合大学で学んで良かったと思うことは?

京都産業大学の学風は、元気でエネルギーあふれる学生が多いということ。英語研究会・学生寮の班長・グローバルコモンズ(語学学習施設)での英語でのディスカッションなど、様々な活動を通じてパワフルな他学部の仲間とたくさん知り合うことができました。また、経営学部の教員が担当する共通教育科目では「経営学の世界」を履修したことで、興味のある会社の経営理念を調べてレポートにまとめる経験ができ、将来につながるリサーチになりました。いずれも総合大学ならではの経験だと思います。

おわりに

いかがでしたか? 今回はスペイン語と英語を学ぶ京都産業大学の現役生2名に登場いただきました。2名とも「勉強しなくちゃならない」ではなく「学ぶことが楽しい」といった前向きな姿勢だったのが印象的でした。もしあなたが語学に興味を持っているなら、専攻語を深く学べることはもちろん、他学部の授業や色々な学部の学生が集まる課外活動も通じて可能性を広げてくれる環境の整った大学を選ぶことをおすすめします。

(京都産業大学サギタリウス館)

この記事を書いた人
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