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はじめに
薬剤師は男女ともに人気の国家資格です。しかし、その国家試験の難易度の高さから進学を躊躇する人も少なくありません。そこで大切になるのは、国家試験合格に向けた十分な学習支援をしてくれる大学の存在です。つまり大学の情報収集の際に確認すべきポイントは、卒業生の合格実績と学習サポート体制の充実です。
また、学費への不安を抱いている場合には、奨学金支援制度もチェックしたいもの。安心して学び、薬剤師という目標に向けて着実に歩んでいける大学選びが重要といえるでしょう。
薬剤師国家試験合格の高実績と手厚いサポート
1939年、東北医科薬科大学は東北・北海道地区唯一の薬学教育機関として創立され、これまで、私立薬科大学初となる研究所や大学院の設置、附属病院の開設など、薬学教育研究に多大な貢献を果たしてきました。その薬学教育への姿勢は、薬剤師国家試験の合格実績にも現れています。2021年卒業生は、246名が合格を果たしました。この合格者数は、東北・北海道地区1位の実績です。
東北医科薬科大学が、長年、国家試験の高合格率を誇ってきた背景には、手厚い学修支援があります。薬剤師国家試験を見据え、低学年から段階的な試験対策を行っているのです。教職員は学生の夢につながる薬剤師国家試験合格へ全力でサポートを行っています。
多様な学習サポートの中でも「薬学教育センター」では、気軽に利用できる自習室や学習相談室を設置し、学力向上を目指す学生に向けた環境整備を行っています。学習面での不安を持つ学生の相談に乗り、補完教育としてリメディアル教育(大学教育のために必要な基礎学力を補うための補習教育)なども実施しています。
また、どんなに些細なことでも相談ができる組担任制も特徴の一つです。これは、学業や健康、就職といった学生生活の中で起こる問題に対して、組担任および学年主任に相談できる体制です。一人ひとりの学生が学内で安心して過ごすことのできる環境が整備されているのです。
なお、薬剤師としての道を歩み出すためのキャリアサポートも充実。約300社の事業所が参加する大学独自の合同就職説明会を実施しています。この場では、各社の担当者に企業の概要や業務内容について確認することができます。他にも、業界・仕事研究セミナーや業界説明会、就職マナー講座などの対策講座が開設され、自身の将来をより具体的に描き、進路を実現する機会が用意されているのです。
本学ならではの特色ある科目紹介
東北医科薬科大学ならではの科目はいくつかありますが、その中の2つを紹介します。
2年次の「医療ボランティア実習」では、医療人としての豊かな人間性と倫理観を身につけます。また、4年次の「救急治療・災害医療」では、救急・災害発生時に薬剤師がその専門性を発揮させるため、救急・災害医療チームの一員として行うべき活動内容や準備態勢について学びます。
5年次の実務実習は、ふるさと実習も
5年次の実務実習では、薬局・病院の順で、それぞれ11週間ずつ行います。
東北6県の中から学生が希望する地域で行い、宮城県外出身の学生も実家近くでの実習(ふるさと実習)ができるように調整されるため、自身が慣れ親しんだ地域・環境で集中して実習に臨めます。
実務実習先は、「東北地区調整機構」が東北6県の中で実習生の希望に合わせて調整し、東北地区以外の出身者は、基本的に仙台市内での実務実習が行えるように調整しています。
返還不要の給付型奨学金制度
東北医科薬科大学には、新入生および在学生を対象に給付型(返済の必要がない)の奨学金「特別奨学金」が設けられています。これにより、より良い学生生活を送ることができます。
「特別奨学金」については、毎年度、成績をもとに選考を行います。新入生には、入学金相当額(薬学科400,000円、生命薬科学科350,000円)を給付します。2年次以降は、月額20,000円(年額240,000円)の奨学金を支援します。対象は、新入生は、学校推薦型選抜(公募制)で薬学科6名、一般選抜(前期)で薬学科12名、生命薬科学科2名。2年次以降は、各学年薬学科18名、生命薬科学科2名です。
学習環境が整い、各種奨学金制度も充実し、学生一人ひとりが安心して過ごせるようバックアップしています。また、東北医科薬科大学は、仙台という東北の要所に位置しています。四季折々の顔を見せる豊かで快適な自然と適度な都市環境が融合した仙台という土地は、学業に集中しやすい好立地といえるでしょう。
東北医科薬科大学の入学者選抜について
東北医科薬科大学の薬学部の定員は、薬学科300名、生命薬科学科30名です。
【募集要項】
一般選抜の試験科目は、理科は薬学科(6年制)が「化学基礎・化学」、生命薬科学科(4年制)が「化学基礎・化学」または「生物基礎・生物」のいずれか1科目を選択となります。さらに、数学(数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B<数列、ベクトル>)、外国語(コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ)での総合得点で評価されます。
おわりに
薬剤師国家試験合格に向けた学習サポート体制の充実により、地域随一の歴史と合格率を誇る東北医科薬科大学。ストレート合格率も全国平均に対して、東北医科薬科大学は高水準となっています。
薬剤師という夢を叶えるためには、国家試験の高合格率や各種奨学金制度の充実など学習環境に魅力がある大学を選びたいものです。仙台という魅力的な土地で、確かな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
【補足事項】