進化する女子大学 その魅力に迫る

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はじめに

女子大学といえば、何を思い浮かべますか? きれいなキャンパス? 語学や文学、家政、芸術系の学びが中心といったイメージでしょうか?
しかし、今の女子大学はそれだけではありません。薬学、情報、建築など理系学部から経済、経営、スポーツまで多様な学部を備える女子総合大学は数多く、それらの大学の教育・研究のクオリティは共学に勝るとも劣りません。女子学生の優れた感性と行動力は企業からも注目を集めており、産学連携の実績も豊富です。

また、女子だけの気安さから、「素の自分を出せる」という学生の声も聞かれます。

「大学は共学」と決めつけず、女性のための教育・研究を進化させてきた女子大学の実績に目を向けてみてはいかがでしょう。先入観を取り除くことで、意外な魅力に気づくかもしれません。

工学、データサイエンス、経営――新学部続々

データサイエンスやビジネス、法学、経営、環境デザインなど、最近の女子大学は多様な学部を新設しています。奈良女子大学とお茶の水女子大学が相次いで工学系の学部を開設するというニュースをご覧になって、驚いた方もいらっしゃったかもしれませんね。共学の大学でも、圧倒的に男性の割合が高い工学部を、あえて女子大学に作ることには大きな意味があります。男性中心に研究・教育体制が作られてきた工学部では、少数派の女性は男性仕様の学びに合わせてきた面がありました。

しかし、現在、ものづくり系の企業では女性の視点やアイデアを求める声が高まり、工学を学んできた女性社員が必要とされています。

“攻め”の姿勢によって開設された女子大学の新学部は、いずれも人気となり、たくさんの志願者が集まっています。女子が「待っていた」学びの体制が整ったといえるでしょう。

一級建築士続々誕生。日本初の景観建築学科も

2020年4月、兵庫県西宮市の武庫川女子大学に開設した女子大初の建築学部も、まさに「待ってました!」と女性たちの支持を集めています。同学部の前身は、2006年に開設した女子大初の建築学科(生活環境学部)です。工学部に基盤をおく日本の建築学ではなく、少人数教育で演習を重視する6年一貫の欧米型建築教育を採用。日本で初めてJABEE(一般社団法人日本技術者教育認定機構)の認定を受け、UNESCO-UIA建築教育憲章に対応する世界レベルの教育と認められたことからも、その教育レベルの高さがうかがえます。

建築学科の卒業生からは多くの一級建築士が誕生し、建築の現場で活躍しています。最近は、施主から「女性の建築士を」と指名されることがあるほど、女性建築士は人気がある存在なのだそうです。

学部開設と同時に日本初の景観建築学科を開設し、2学科となりました。建築と風景を一体として学ぶ学科は珍しく、新しいタイプの建築士が育つことが期待されています。

ちなみに、武庫川女子大学建築学部がある上甲子園キャンパスには、NHK朝の連続テレビ小説をはじめ、映画やドラマのロケ地にもなっている歴史的名建築・旧甲子園ホテル(現甲子園会館)があります。キャンパスが生きた教材となるなど、充実した教育・研究環境であるといえるでしょう。

また、武庫川女子大学は2020年に経営学部も新設しました。1年後期から始まる実践学習は、数人から10人程度の学生が企業や自治体などと連携し、商品開発や課題解決に取り組む授業です。学部開設以来1年半にして、プロジェクト数は100を超え、ビジネススキルを身に付けた学生が育っています。企業からは「ぜひ“武庫女さん”と連携したい」といったオファーが絶えません。その理由は、女子学生の好奇心と感性の鋭さ、そして「真面目さ」に魅力を感じているからだといいます。その真面目さは、コロナ禍になってもオンラインを活用して、プロジェクトを止めなかった積極性にもあらわれているでしょう。

もともと教員養成と資格取得に定評がある武庫川女子大学。現在も、看護師国家試験や管理栄養士国家試験で99~100%の合格率を誇り、教員採用試験の合格実績も全国トップレベルです。さらには、音楽学部、健康・スポーツ科学部という芸術・スポーツ系の学部も歴史があり、東京オリンピック2020では在学生2人が出場。体操女子団体5位入賞、女子シンクロ高飛び込み6位入賞の成績を収めました。

100周年に向かうビジョン「一生を描ききる女性力を。」

武庫川女子大学の母体となる武庫川学院は1939年に創設しました。高等女学校から出発し、いまでは10学部17学科を有す女子総合大学へと発展しました。附属教育機関に保育園、幼稚園、中学校・高等学校、オープンカレッジがあります。

2019年の創設80周年の際には、100周年に向かい、MUKOJO Vision「一生を描ききる女性力を。」を公表しました。この力強いメッセージは、武庫川女子大学の特長からくるものです。全学生が参加する「学友会」は、文化祭や体育祭をはじめ、学内イベントや学生生活がスムーズに進むよう、企画・運営に取り組みます。中でも毎年5月に実施される体育祭の応援合戦は、ひな壇で動きをそろえるマスゲームの見事さから、「武庫女名物」として知られています。NHK紅白歌合戦に演技出演したこともあり、コロナ禍の中で行われた2021年の体育祭はオンラインで実施し、多くのメディアに取り上げられました。

また、大学・短大を合わせて1万人規模を誇る学生数は全国トップクラスです。そんな大規模大学でありながら、クラス制や担任制があり、初年次には学科別に神戸市北区の丹嶺学苑研修センターで宿泊研修をするのが恒例となっています。入学してすぐ、友だちができることや、いつでも頼れる担任がいることは学生たちの安心感につながっています。

1年生から段階的に行われるキャリア教育や、就活時に学科別に担当者が伴走してくれる手厚い支援なども魅力的です。あたたかいサポートが、99%という高い就職率につながっているといえるでしょう。

入試情報

武庫川女子大学の入試は、「まとめて出願」で併願割引が適用されるなど、受験生に配慮した工夫があります。また、入試成績優秀者を対象とした奨学金制度・支援金制度も充実しています。経済面で不安のある学生も安心して学べる環境を用意しています。

詳細は学生募集ぺージをご覧ください。

おわりに

女子大学は男性に頼れない分、リーダーシップが磨かれる、ともいわれます。アメリカには、多くの女子大学出身のリーダーがいることはよく知られていることでしょう。武庫川女子大学は19万人を超える卒業生が各分野で活躍し、社会の信頼を得ているのも大きな強みです。様々な道に先輩がいることは、ロールモデルとして刺激を得やすく、人的ネットワークが作れるメリットもあります。学生と卒業生、そして地域や企業から愛される武庫川女子大学の魅力をもっと感じてみませんか。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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