高額学費で医学部の道を諦めない!定員の半数以上が修学資金制度の対象に

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はじめに

新型コロナウイルス感染症の蔓延により、医療従事者の働きをより身近に感じるようになりました。医師の存在なくしては、安心して日々を過ごすことはできません。そんな重要な役割を担う医師を育成する大学は大切な存在です。

また、近年では高齢化や地域医療の担い手不足といった課題も浮上しています。自身の向上心や適性と向き合い、丁寧な指導のもと、未来の医療の担い手として着実な力を養える大学を選ぶとよいでしょう。

医学部は学費が高すぎる……とお金の問題で諦めないで

医師という志を抱いたとしても、「医学部は学費が高い」というイメージから足踏みしてしまう受験生も少なくないかもしれません。確かに、私立医学部は大きなひらきがあるものの、6年間で2,000〜4,000万円代の学費がかかります。しかし、お金の問題でせっかくの高い志をくじかれてしまうのは非常にもったいないことです。

そのため、東北医科薬科大学は、学費への不安を抱える学生たちを支援する制度を充実させています。東北の医療を担う人材を育て、地域を支える総合診療力を持った医師を送り出すことをミッションとしている東北医科薬科大学の医学部では、東北の医療への貢献を条件に、貸与された資金が返還免除となる修学資金制度を充実させ、全国から地域の人々の役に立ちたいというしっかりとした志を持った受験生を募集しているのです。その募集枠は医学部定員100名のうち、なんと55名にものぼります。

東北医科薬科大学の修学資金制度

東北医科薬科大学の修学資金制度をご紹介します。
大学卒業後、医師として宮城県あるいは宮城県以外の東北5県のいずれかの医療機関などに、定められた期間従事することで、貸与金額の全額が返還免除となります。東北医科薬科大学医学部の定員は100名で、そのうち55名の学生が修学資金制度を利用することが出来ます。また、修学資金制度は、全国すべての居住地から志願・申請が可能です。

修学資金制度にはA方式とB方式があります。

A方式には2種類あります。1つ目の「東北地域医療支援修学資金(宮城県)」は、定員が30名で、6年間で3,000万円の修学資金が貸与されます。返還免除条件は、「宮城県知事が指定する医療機関等に10年間勤務すること(臨床研修期間の2年間を含まない)」です。

A方式2つ目の「東北地域医療支援修学資金(宮城県以外の東北5県)」は、定員は5名(各県1人)で、6年間で3,000万円の修学資金が貸与されます。返還免除条件は、「宮城県以外の東北5県で医療機関等に8〜10年間勤務すること(臨床研修期間の2年間を含まない)」です。

B方式の「東北地域医療支援修学資金(宮城県以外の東北5県)」は、定員は20名で、6年間で大学の修学資金の1,500万円と各県の修学資金1,100万円〜が貸与されます。(※各県による審査があり、貸与が保障されているわけではありません。)返還免除条件は、「宮城県以外の東北5県で医療機関等に一定期間勤務すること(9年程度。義務年限は各県の修学資金制度により定められている)」とされています。なお、各県の制度に関しては、各県の修学金制度webサイトに公開されています。

地域医療ネットワークで包括的な教育と実習を実現

東北医科薬科大学は、地域医療を支える医師の養成強化を図っています。東北6県に広がる地域医療ネットワークを構築し、地域滞在型の地域医療教育と臨床実習を行っているのです。

1年次から地域社会での医療や災害医療を体験し、2年次からは同じ地域を同じ仲間と繰り返し訪問する実習をスタートさせます。高齢化が深刻化する中で、地域医療は重要な役割を担います。その要請に応えるべく、「僻地・被災地医療体験学習Ⅰ」では地域の病院を、「介護・在宅医療体験学習」では介護・福祉施設を見て回るなど、低学年時から暮らしの現場で現状と課題も学びます。

住民の特性や年齢分布、気候、立地条件などにより、地域医療に求められることは変わってきます。東北医科薬科大学医学部の教育や実習では、地域とのコミュニケーションを深めることで、よりリアルに必要とされる医療提供体制や医師としての将来像をイメージすることができます。地域に根ざした医療を学べる点は、東北医科薬科大学に進学する大きなメリットです。

撮影協力者から許可を得て掲載しています。

東北医科薬科大学の入学者選抜について

東北医科薬科大学医学部医学科の募集定員は100名。一般選抜では、修学資金枠A方式(35名)、B方式(20名)、一般枠(40名)のいずれも入学試験を同時に行います。なお、大学入学共通テスト利用選抜は一般枠(5名)となります。

【試験概要】

一次試験は、理科(「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」 から2科目選択)、数学(「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」、「数学Ⅲ」、「数学A」、「数学B」)、外国語(「コミュニケーション英語Ⅰ」、「コミュニケーション英語Ⅱ」、「コミュニケーション英語Ⅲ」、「英語表現Ⅰ」、「英語表現Ⅱ」)で実施。二次試験は、小論文と面接が行われます。

また、大学入学共通テスト利用選抜は、大学が指定した教科・科目を受験することが必須です。具体的には、国語(「国語(漢文・古文を除く)」)、理科(「物理」、「化学」、「生物」から2科目選択)、数学(「数学Ⅰ・数学A」、「数学Ⅱ・数学B」)、外国語(「英語(リーディング及びリスニングの成績を利用)」)です。

おわりに

東北医科薬科大学が位置する仙台は、東北の要所に位置しています。四季折々の顔を見せる豊かで快適な自然と都市環境が融合し、全国的に見ても、程よく都会と自然のよさが融合した稀有な街といえます。学びの拠点として、とても魅力がある場といえるでしょう。

この杜の都で学んだ医学部の第一期生が、2022年春に卒業を迎えます。これから、多様な医療現場で働く卒業生たちの活躍から今後も目が離せません。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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