脳卒中で倒れた!その時、どんな医療スタッフがどう連携する?

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はじめに

年間約29万人が発症し、国内死因の第3位を占めると言われている脳卒中。しかし医療スタッフの連携により一命を取り止め、社会復帰を叶える人もたくさんいます。では、脳卒中になってしまった患者さんに対して、どのような種類の医療職がどのように関わるのでしょうか。発症から退院までの流れに沿って、「チーム医療」を探ってみましょう。

救急搬送〜退院・社会復帰までの流れ

脳卒中を発症すると意識を失って倒れるだけでなく、手足がしびれる、片目が見えない、しゃべりにくくなる、興奮して暴れだすなど人によってさまざまな症状が現れます。このような症状が現れ、救急車を呼んだ時点から「チーム医療」が始まります。
まず現場に急行するのは「救急救命士」。救急車で救急救命処置を行いながら、搬送先に患者さんを運びます。搬送先となる病院では、「医師」「看護師」「医療事務スタッフ」が連携して受け入れに対応。その後、「臨床検査技師」「診療放射線技師」「視能訓練士」などがそれぞれ検査を行い、身体の状態を調べます。その結果をもとに医師・看護師が手術や処置をスタートさせ、適切な医療機器の管理や操作を「臨床工学技士」が行います。

手術が終わったら治療完了ではありません。退院後も自立した生活を送れるよう、身体を回復させるリハビリを行う必要があります。ここでも多くの専門家が活躍!看護師を中心に「管理栄養士」が栄養管理を、「介護福祉士」が入院中の生活支援を、「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」「はり師・きゅう師」「視能訓練士」がリハビリに関わり患者さんの回復に寄り添います。また身体に運動麻痺が残る場合などは、不自由な部位を補助するために「義肢装具士」が義肢・装具の製作などを行います。

さらに退院前には、入院費の相談や退院後の復帰支援を行う「社会福祉士」、運動機能向上の指導を行う「健康運動指導士」「アスレティックトレーナー」などが連携し、安心して退院・社会復帰を行うためのサポートを行います。

他学科の仲間と協働しながら学ぶ「連携総合ゼミ」とは?

脳卒中という一つのケースを例に考えてみても、18の医療職が活躍していることがわかりますよね。しかし、それぞれの専門家がそれぞれ単独で働くだけでは、「チーム医療」とは言えません。大切なのは、医療スタッフがそれぞれ専門性や技術を発揮しながら、他の医療スタッフと目的と情報を共有し、連携すること。そのためにも専門性・技術を高めるだけでなく、他領域の医療職と協働できるスキルが求められます。
新潟医療福祉大学では「連携総合ゼミ」を開設し、幅広い学科の学生が入り混じった1つのチームをつくり、具体的な症例をベースにグループワークを通して支援プランを作成します。専門性とコミュニケーション力を培い、チーム医療で活躍できるスキルを磨くことができます。

6学部14学科の医療系総合大学・新潟医療福祉大学で真のチーム医療を学ぶ!

これまでに紹介した医療職以外にも、患者さんの病気や怪我の種類に合わせていろんな医療職が現場で活躍しています。それら医療職の多くを網羅しているのが、新潟医療福祉大学。「看護・医療・リハビリ・栄養・スポーツ・福祉・医療ITを学ぶ医療系総合大学」と名乗るにふさわしく、6学部14学科の約4,600人の学生が、ワンキャンパスで、66種類以上の専門資格の取得をめざして学んでいます。この医療系総合大学というメリットを最大限に活かし、医療の現場で必要とされている「チーム医療」を実践的に学ぶことができます。

資格取得のサポートが充実。就職内定率は全国トップクラス!

医学・医療の進化とともに診断技術や治療が高度で複雑なものになっていて、各自の専門性を深めながら連携する「チーム医療」の必要性はこれまで以上に高まっています。実際に新潟医療福祉大学の「連携教育」で培った力は医療機関や福祉施設などから高い評価を受けていて、大学全体の就職内定率は99.4%(2021年4月29日現在)と2006年度以降99%以上をキープ。求人数も23,000人以上で推移し、新潟医療福祉大学出身者の活躍が評価されていることも明らかです。

就職に不可欠な国家試験や資格試験の合格のためのきめ細かな支援制度も同大学の特徴。オンラインの資格試験対策システムや、一人ひとりに応じたきめ細かいサポート体制により学習効果を高めながらしっかりと知識を身につけることができます。実際、各種国家試験も全国平均を上回る合格率をマーク。新潟医療福祉大学には医療のスペシャリストとして活躍する“未来のあなた”につながる扉があるのです。

新潟医療福祉大学では2022年7月9日(土)、10日(日)にWEBオープンキャンパスを企画しています。今回のテーマとなった「チーム医療」に関する動画配信も行いますので、ぜひチェックしてください。

6学部9学科で学ぶチーム医療! 北海道医療大学の多職種連携教育

北海道医療大学は、薬学科・歯学科・看護学科・福祉マネジメント学科・臨床心理学科・理学療法学科・作業療法学科・言語聴覚療法学科・臨床検査学科を有し、約3500人の学生が学科の垣根を越えてともにチーム医療を学んでいる医療系総合大学です。
1年次の「多職種連携入門」では全学部学科合同のグループワークを通して、多職種への理解を深めます。互いの職種を理解し、知識や技術とともに医療人としてのコミュニケーション能力も身につけていきます。2年次以降には、自身の専門分野の学びを深めるほか、それぞれの学科で他職種の分野について専任教員から学ぶ授業を開講。その上で3・4年次には「全学連携地域包括ケア実践演習」で多職種連携の学びを深めます。学生がチームを編成して病院や施設、在宅ケアなどの現場で実際の多職種連携を体験する実践的な学びです。実習先の病院は札幌あいの里キャンパスの北海道医療大学病院、当別キャンパスの歯科クリニックといった附属施設のほか、札幌市内の総合病院や福祉施設などのべ1500以上の実習先を確保。卒業生が理事長を務める「社会福祉法人ゆうゆう」と包括連携協定を締結しているので、ゆうゆうの運営する各福祉施設も実習先となっています。規模や種別など、多種多様な医療現場を経験することで、自分にふさわしいチーム医療のスタイルが見つけられそうですね。

東海初の学びが始動! 岐阜医療科学大学が育てる臨床検査技師って?

チーム医療を支える医療職のひとつが臨床検査技師。主な業務は、病院・診療所・検査センター等で、検体検査(血液検査等)や生理学的検査(脳波・心電図)、研究所等で検査試薬の作成や在庫管理等です。身体機能の異常や感染症への罹患などを調べるという医療プロセスのスタート地点にいる医療職であり、感染制御チームや栄養サポートチーム、糖尿病療養指導チームといったチーム医療のメンバーとしても活躍します。
そんな臨床検査技師を育てる大学のひとつが、岐阜県唯一の医療系総合大学である岐阜医療科学大学。可児キャンパスに薬学部と看護学部を、関キャンパスに保健科学部の臨床検査学科と放射線技術学科を有し、全学科で連携しながらチーム医療について学びます。
その中でも臨床検査学科は2022年4月から新カリキュラムを導入し、病院や検査センター等で求められる能力に加え、ニーズの広がるバイオ・食品関連で必要とされるスキルも養成。東海地方初の生殖補助医療に関する一貫した学びで胚培養士の資格や、超音波検査・食品化学・バイオ技術に必要な各種資格をめざすことができます。新カリキュラムで学べば、高い応用力を持つ臨床検査技師として活躍できそうですね。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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