研究のここが面白い! 3人の学生に、研究室の話を聞きました

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はじめに

学科はもちろん、偏差値やキャンパスの場所など、志望校を考える際には様々な視点から大学のことを調べると思います。
しかし研究室を見て大学を選ぶ人は、少ないのではないでしょうか。
大学の研究室は、4年間の学びの成果を発揮する集大成の場所。そのため、研究室はどういうものかを知っておくのは、志望校選びにおいてとても役立ちます。
そこで今回は、神奈川工科大学の学生3人にインタビューを実施。研究の内容や研究室の雰囲気に関して話を伺いました!

わからないことがわかる。それが面白いんです

1人目は、応用バイオ科学部応用バイオ科学科 4年生の古川涼音さんです。

――現在はどんなことを研究していますか。

古川:人間の血液を用いて、アルツハイマー型認知症の早期診断法を研究しています。まだまだ解明されていない部分も多く、日々試行錯誤しています。

――なぜ今の研究室に入ろうと思ったのですか。

古川:今年からできた研究室のため、ゼロから自分たちで研究室を作れると思ったのが一番の理由です。新たに学ぶことも多いですが、先生は親切でわからないことがあっても丁寧に教えてくれるため、日々前向きに取り組めています。

――神奈川工科大学に入学した理由を教えてください。

古川:もともと実験が好きで、実験系の科目が多いところ、また授業における学習にサポートが充実している大学を選びました。入学後もその印象は変わらず。授業で実験をたくさんやっていたので、研究室に入る頃には、実験の技術がしっかりと身についていました。

――他にはどのような力が身についたと感じますか。

古川: 1年生の時から人前で発表する機会が多く、資料作りや人前でプレゼンする力も身についたと思います。どうすれば論理的にわかりやすく伝えられるのか。文章を書く力、人前で話す力が鍛えられました。この力は論文だけでなく、社会人になってからも活かすことができると思います。

――どのような点に、研究の面白さを感じていますか。

古川:わからないことがわかるようになるのが、一番面白いと感じます。実験は間違っていてもいいんです。結果は必ず出るので、別のやり方を考えて、また実験に取り組む。うまくいかないことも多々ありますが、楽しんで取り組んでいます。

――最後に高校生にメッセージをお願いします。

古川:受験で忙しいと思いますが、オープンキャンパスなどに参加して、大学のことをたくさん調べて自分に合った大学を探してください。睡眠や息抜きも大切にしながら、勉強を頑張ってくださいね。


「学ぶ謙虚さ」を大切に、研究に取り組んでいます

2人目は、応用バイオ科学部応用バイオ科学科 4年生の酒見宗慈さんに話を聞いてみました!

――なぜ今の研究室に入ろうと思ったのですか。

酒見:昔から環境関連分野に興味があり、水問題を中心とした授業を担当されている先生の研究室で学びたいと考えたことがきっかけです。水は生活になくてはなりませんが、人類が使える量はごくわずか。身近ですが知らないことがたくさんあり、研究を通してより知識を深めたいと考えました。

――現在はどんなことを研究していますか。

酒見:生体材料としてインプラントや人工骨などに使用されているハイドロキシアパタイトを、廃水と海水中から高品質な結晶として取り出す研究をしています。この研究では狙った形や大きさの結晶にするために、どのような条件が必要なのかを実験の中で確かめながら日々試行錯誤しています。

――研究を進める上で、大切にしていることはなんですか。

酒見:「学ぶ謙虚さ」です。研究を進めるとわからないことがたくさん出てくるため、知識を適宜補う必要性があります。その時、わからないことをわからないと素直に言えるかどうか。謙虚でいれば先生も教えてくれますし、周りの友人と協力して進めることができる。自分一人で抱え込まないことが重要だと考えています。


――神奈川工科大学に入学した理由を教えてください。

酒見:自己研鑽に注力できる環境があるからです。神奈川工科大学は様々な分野の授業があることに加えて、教授の研究分野も多岐に富んでおり、分析機器など設備も豊富です。そのため、受験の時は進みたい分野が明確でなくても、授業を受けながら興味ある分野を見つけ、邁進できる環境があると考えました。

――神奈川工科大学で学んで良かったと感じる点を教えてください。

酒見:実際に自分で実験装置や分析機器を扱えるところです。3年生までに多様な実験装置や分析機器に触れることができるため、4年生でどんな分野の研究を行ったとしても、その経験は必ず活かすことができます。そのため実際に装置を扱って実験できる点は非常に魅力的だと思います。

――最後に高校生にメッセージをお願いします。

酒見:大学受験は人生におけるターニングポイントですが、それでその後の人生が決まるわけではありません。重要なのは後に活かせる大学時代を過ごすこと。大学に入学したことで満足するのではなく、入学後も自己研鑽を忘れずに過ごしていってほしいと思います。

「この人についていきたい!」と思える先生に出会えました

最後は、工学研究科応用化学・バイオサイエンス専攻 大学院1年生の田代恵理さんに話を聞きました!

――神奈川工科大学に入学した理由を教えてください。

田代:実家から通える場所にキャンパスがあったのと、授業において手厚いサポートがある点に魅力を感じました。実験系の科目が多いのも魅力のひとつ。学部生の頃から実験や研究が好きで、それを続けたいと思ったため、そのまま同じ大学の大学院に進学しました。

――現在の研究室を選んだ理由を教えてください。

田代:「この先生についていきたい!」と思ったのが理由です。大学1年生のはじめに、親睦を深めるフレッシャーズキャンプというイベントがあったのですが、研究室の先生とはそこで出会いました。時間が経っても、先生は私のことを覚えてくれていて、早い段階からこの先生の研究室に入りたいと思っていました。

――現在はどんなことを研究していますか。

田代:アンチエイジングに特化した化粧品研究をしています。生薬から抽出した成分を人の皮膚の細胞に添加し、コラーゲンやヒアルロン酸といったアンチエイジングに有効な成分が増えるかどうかを、実験を通して確かめていきます。

――神奈川工科大学の設備において、ここがすごいと思った点はありますか。

田代:すごいと思ったのは、KAIT広場です。KAIT広場は有名な建築家が設計した真っ白な空間で、私のお気に入りの場所。研究室だけにいると、どうしても行き詰まってしまうことがあるので、たまに訪れてはリフレッシュしています。

※KAIT広場に関しては、こちらでチェックしてみてくださいKAIT広場について
――神奈川工科大学で学んで良かったと思うところはありますか。

田代:授業を通して、様々な知見が身についたこと。また、たくさんの先生と出会えたことです。今でも、1、2年生の頃に取っていた授業の先生と仲良くさせていただいています。先生と学生の距離が近いのは、神奈川工科大学ならではだと思います。

――最後に高校生にメッセージをお願いします。

田代:大学時代は、きっと想像しているよりも自由で、たくさんの時間があります。具体的な目標があればそれに向かって進めばいいし、なければ大学で見つけてもいい。いろんな可能性があるので、やりたいことをたくさんやって、自分の進路をゆっくり考えてください。


おわりに

3人の学生に話を聞いてきました。
どこの大学に入るかも重要ですが、大学で何を学ぶか、どんな分野を専攻するかも、とても重要です。
今回、お話を聞いた神奈川工科大学には、工学部、創造工学部、応用バイオ科学部、情報学部、健康医療科学部の5学部13学科があります。授業や研究における先生のサポートも手厚く、基礎から専門分野まで、幅広い知識を身につけることができます。
やりたいことがある人も、そうでない人も。ぜひ「研究」という視点から、大学選びをしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
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