多様な学びがワンキャンパスに 「創造力」を培って未来を切り開く

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はじめに

あらゆる芸術ジャンルをカバーする多様な15学科で構成される大阪芸術大学。キャンパスには芸術や表現における最新鋭の設備環境が整い、学生たちが日々創作活動に励んでいます。今回はアートサイエンス学科、写真学科、音楽学科の学びについて紹介していきます。

誰も見たことがない世界を追究 技術とアートの掛け合わせで

AIなどの先端技術とアートを掛け合わせ、新たな表現を追究するアートサイエンス学科。学生は理系、文系の分野を問わない幅広い学びのもと、社会に新たな価値をもたらす手法を身につけています。このたび、アンドロイドと音楽を科学するラボラトリー「Android and Music Science Laboratory(AMSL)」が開設されました。ロボット工学者の石黒浩氏、音楽家の渋谷慶一郎氏、コンピューター音楽家の今井慎太郎氏が客員教授として名を連ね、石黒氏が設計した人工知能搭載のアンドロイド「オルタ4」を用いたオペラやインスタレーション作品などの制作を行っています。ラボの空間設計は妹島和世氏が担当したそうです。 4月に行われたラボの開所式で、オルタ4が初披露されました。AIで作られた歌詞を音楽に合わせて即興で歌うプログラミングを施されたオルタ4は、渋谷氏によるピアノ演奏にシンクロナイズし、幻想的な歌声を響かせました。なめらかな身体表現や表情も豊かに、まるでオルタ4自身が音楽を楽しんでいるようなパフォーマンスは、集まった学生に人間とアンドロイドのコミュニケーションの可能性を示しました。なおラボでの制作には、スキルに応じて学生も参加が可能になっています。石黒氏がプロデューサーを務める2025年大阪・関西万博ではオルタ4を使った作品発表も計画され、学生にとってはさらにチャンスが広がります。

写真表現の可能性を探り 先端スキルで時代を切り取る

芸術としての写真「ファインアート」分野と、広告商業写真「プロフェッショナル」分野から写真表現の可能性を探りつつ、バーチャルリアリティーなど最新の動画撮影にも取り組む「映像表現」分野の学びも充実する写真学科。最先端の技術習得と同時に、銀塩写真を含む古典技法も学ぶことができます。
いずれの分野も第一線のクリエーターが教鞭をとり、表現の可能性が広がる「水中写真」や「ドローン」撮影の分野にも強く、高精細な8K映像に対応した機材も完備され、撮影した映像を全天周映写できるドームを備えるなど、屈指の設備で最先端映像を追究することができます。

実社会にリンクする学びを展開 “音楽で生きていく”スキルを体得

最新システムを駆使して音楽を実制作する「音楽・音響デザインコース」と、音楽指導者を育てる「音楽教育コース」で構成される音楽学科。基礎から音響デザイン、サウンドアートまで幅広く学び、音楽プロデューサー、音響エンジニア、教育界などで活躍できる音楽人を育てます。
学科長は、現役作曲家で音楽プロデューサーの高田耕至先生。著作権への知識を深めたり、見えない実体力である「プロデュース」はどこに介在する力かを理解するなどのカリキュラムが特徴です。高田耕至先生から受験生に「音楽でどう社会に貢献できるか、一緒に考えましょう」とメッセージが送られています。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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