ぶどう糖を含むラムネは受験生のお守り的存在?脳のパフォーマンスを上げて集中力&記憶力を高めよう

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ぶどう糖は生命活動の維持に欠かせない栄養素

夏が終わると受験本番まで最終段階。受験生に残された時間は限られています。一方で、まだやり残した勉強はたくさんある……そんな人も多いのでは? 限られた時間で集中して、受験勉強のパフォーマンスを最大限高めていく必要があります。

でも、どうすれば脳がベストパフォーマンスを発揮できるのでしょうか。限られた時間で効率よく勉強を進めるには、勉強の計画や受験の戦略はもちろんですが、脳のパフォーマンスを高めて、短期間で記憶し、定着させることが重要になってきます。そこでキーになってくるのは、「ぶどう糖」です。

脳にとって大切なエネルギー源

脳にとって最も大切なエネルギー源はぶどう糖。ぶどう糖は、脂質、たんぱく質とならぶ三大栄養素の一つ糖質に分類されますが、その中でもぶどう糖は、生命活動の維持に欠かせない栄養素です。

消化・吸収されやすいのが特徴

ぶどう糖の特徴は、消化・吸収のスピードが速いため、エネルギー源として即効性があることです。糖質の中でも、ぶどう糖は比較的早く吸収され体内で利用されやすい糖です。

ぶどう糖以外の糖質は、食事として摂取されると、その多くが消化酵素によって分解されたり、肝臓で変換されたりして、最終的に主にぶどう糖などの単糖になります。言い換えれば、でんぷんも砂糖も、ぶどう糖の形になって初めて、エネルギー源として利用することができるのです。

ぶどう糖が代謝されることによって産生されたエネルギーは、体温の維持や筋肉の収縮、神経の刺激伝達、体内での物質合成など、さまざまな用途に利用されます。また、糖たんぱくや糖脂質、核酸などの成分として、生体内で重要な生理作用を担っています。

すなわち、ぶどう糖は、私たちが生命活動を維持するために、欠くことのできない栄養素です。

脳を動かす主なエネルギー源はぶどう糖

ぶどう糖が生きていく上で欠かせないエネルギー源であることはわかりましたが、身体の司令塔である脳を動かすエネルギー源として主な役割を担っているのがぶどう糖です。

脳はぶどう糖が好きで、ぶどう糖は脳の認知機能の一部を向上させるという研究報告もあります。ぶどう糖は、脳のエネルギー源として重要なのはもちろん、記憶力や認知機能に関わっているらしいことが、過去の研究から明らかになっています。

勉強する際にぶどう糖を適切に摂取することで、より効率的にパフォーマンスを上げることができるかもしれませんね! 美味しくて気分転換になるラムネはぴったり。

ぶどう糖と集中力に密接な関係!? 研究で明らかに……!

勉強中になかなか集中力が続かないというのは、受験生のお悩みでも常に上位ですよね。
実はぶどう糖と脳の関係には、色々な事実が明らかになっています。森永製菓株式会社は、近年仕事や勉強時の集中したい場面で注目されている「ラムネ菓子」について研究を進めており、気になる結果も出ています。

研究結果① 周りを気にせず、取り組むべき課題に集中できるように

東京大学大学院薬学系研究科薬品作用学教室(池谷 裕二教授)との共同研究

健常な成人男女に対して、実際にラムネを摂取した状態としていない状態で試験が行われました。
その結果、ラムネの主成分であるぶどう糖を摂取することで、摂取していない場合と比べ、課題処理の速さを評価する指数と一部の課題のエラー率が有意に小さくなることが分かりました。
このことから、ぶどう糖の経口摂取がヒトの「実行的注意力*1」の向上に寄与することが示唆されました。
*1 周囲の音などに注意をそらされることなく、課題に集中する能力
Jiayan Liu, Kotaro Yamashiro, & Yuji Ikegaya.(2022). Glucose Intake Improves Executive Attention. International Journal of Learning and Teaching, 8(2), 136-139

研究結果② 情報処理が早く行える集中状態、いわゆる「ゾーン」状態が続くことが明らかに

西日本工業大学の古門良亮 講師、九州産業大学の萩原悟一 准教授らとの共同研究

健常な成人男性に対して、eスポーツに関するゲームプレイ中の注意力と栄養の関係を調査。
その結果、ぶどう糖を含むラムネ菓子の摂取により認知機能(情報処理速度や持続的注意力)の向上することが分かりました。また、ラムネ菓子摂取条件で課題に没頭している状態で見られる脳波(SMR波*2)のパワー割合が有意に高くなることが分かり、ヒトの高い集中状態の維持に有用であることが示されました 。
*2 SMR波は、感覚運動リズム波と呼ばれ、リラックスや集中といった心理状態で現れる脳波の周波数帯
Furukado, R., Hagiwara, G., & Inagaki, H. (2022). Effects of glucose Ramune candy ingestion on concentration during esports play and cognitive function. Journal of Digital Life, 2, 1-9.

このように、科学的にもぶどう糖と脳のパフォーマンスの関係が実証され始めています。みなさんも残り少ない受験勉強の時間は、ラムネをお供に過ごしてみてはいかがでしょうか? お守り的存在として、常にバッグにインしておきたいですね!

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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