はじめに
薬剤師は男女ともに人気の国家資格です。しかし、その国家試験の難易度の高さから進学を躊躇する人も少なくありません。そこで大切になるのは、国家試験合格に向けた十分な学習支援をしてくれる大学の存在です。つまり大学の情報収集の際に確認すべきポイントは、卒業生の合格実績と学習サポート体制の充実です。
また、学費への不安を抱いている場合には、奨学金等の支援制度もチェックしたいもの。安心して学び、薬剤師という目標に向けて着実に歩んでいける大学選びが重要といえるでしょう。
薬剤師国家試験合格の実績と手厚いサポート
1939年、東北医科薬科大学は東北・北海道地区唯一の薬学教育機関として創立され、これまで、私立薬科大学初となる研究所や大学院の設置、附属病院の開設など、薬学教育研究に多大な貢献を果たしてきました。その薬学教育への姿勢は、薬剤師国家試験の合格実績にも現れています。2024年は、283名(合格者総数)が合格を果たしました。この合格者数は、東北・北海道地区1位の実績です。
東北医科薬科大学が、長年、高い国家試験の合格実績を誇ってきた背景には、手厚い学習支援があります。薬剤師国家試験を見据え、低学年から段階的な試験対策を行っており、教職員は学生の夢につながる薬剤師国家試験合格を全力でサポートします。
多様な学習サポートの中でも「薬学教育センター」では、気軽に利用できる自習室や学習相談室を設置し、学力向上を目指す学生に向けた環境整備を行っています。学習面での不安を持つ学生の相談に乗り、補完教育としてリメディアル教育(大学教育のために必要な基礎学力を補うための補習教育)なども実施しています。
また、どんなに些細なことでも相談ができる組担任制も特徴の一つです。これは、学業や健康、就職といった学生生活の中で起こる問題に対して、組担任および学年主任に相談できる体制です。一人ひとりの学生が卒業まで安心して過ごすことのできる環境が整備されています。
なお、薬剤師としての道を歩み出すためのキャリアサポートも充実しており、毎年約260社の事業所が参加する大学独自の合同就職説明会を実施しています。この場では、各社の担当者に企業の概要や業務内容について確認することができます。他にも、業界・仕事研究セミナーや業界説明会、就職マナー講座などの対策講座が開設され、自身の将来をより具体的に描き、進路を実現する機会が用意されています。
薬剤師不足解消へ 地域支援制度(720万円貸与/宮城・秋田)がスタート!
東北医科薬科大学薬学部薬学科では、今年度から新たに一般選抜(前期)で、地域支援制度を導入し、宮城県および秋田県の薬剤師不足解消に貢献します。この制度は、選抜試験に合格した学生に修学資金(720万円)を貸与し、卒業後に指定の医療機関で一定期間勤務することで全額返還免除となる仕組みです。地域の医療基盤を支える薬剤師の育成を目指し、宮城県で4名、秋田県で2名を募集します。全国どの居住地からでも志願できます。応募資格や選考方法については、大学の公式サイトで詳細が公開されます。地域医療に貢献できる人材の定着が期待されています。
5年次の臨床実習は、東北6県で可能
5年次の臨床実習では、薬局・病院の順で、それぞれ11週間ずつ行います。
東北6県の中から学生が希望する地域で行い、宮城県外出身の学生も実家近くでの実習(ふるさと実習)ができるように調整されるため、自身が慣れ親しんだ地域・環境で集中して実習に臨めます。
臨床実習先は、「東北地区調整機構」が東北6県の中で実習生の希望に合わせて調整し、東北地区以外の出身者は、基本的に仙台市内での臨床実習が行えるように調整しています。
学習環境が整い、学生一人ひとりが安心して過ごせるようバックアップしています。また、東北医科薬科大学は、仙台という東北の要所に位置しています。仙台は「杜の都」と呼ばれているように豊かな自然に囲まれています。一方、東北地方随一の都市であり、イベントなども多く開催され、商業施設や医療機関も充実しています。気候も穏やかで、仙台の市街地は数センチの積雪が年に数回程度と東北地方としては非常に少なく、夏も冬も過ごし易い街となっています。半面、生活物価や家賃は全国の他の都市と比べて低い水準となっており、学生生活を送るのに適した土地ということができるでしょう。
東北医科薬科大学の入学者選抜について
【募集要項】
一般選抜(前期)の入試日程は1月25日(土)です。キャンパスのある仙台の他に、東京や札幌など、合計8会場で試験を実施しています。
おわりに
薬剤師を養成する大学として、地域随一の歴史を有する東北医科薬科大学。
長年のノウハウにより、薬剤師国家試験合格に向けたサポート体制が充実しており、高い合格実績を誇ります。ストレート合格率も全国平均に対して、東北医科薬科大学は高水準となっています。
薬剤師という夢を叶えるためには、国家試験の高い合格者数や各種奨学金制度の充実など学びの環境に魅力がある大学を選びたいものです。
仙台という魅力的な土地で、確かな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。